●香りの系統を分類する「ハーマン&ライマー分類表」

香り系統の分類は、ドイツの香料会社ハーマン&ライマー社(現シムライズ社)の分類表が有名です。

各時代のマイルストーンになった代表的な香水製品・香水作品とその香りのタイプ分類が明記されており、国際的な分類基準のひとつになっています。

多くの香水評論家や香水の本で取り上げられる分類表は「ハーマン&ライマー分類表」を参考にしたものが多いと思われます。

当社では一般的な分類として下記リストに合わせてフローラル・フォーシーズンズ香水シリーズ各アイテムを分類しており、さらに自社独自に香りを分類しております。

・フローラル・タイプ(花束をイメージ)
・アルデハイド・タイプ(モダンなイメージ)
・グリーン・タイプ(緑をイメージ、ユニセックス)
・フルーティ・タイプ(果物をイメージ)
・ウッディ・タイプ(樹木をイメージ、知的)
・シプレー・タイプ(オークモスとベルガモット、格調)
・フゼア・タイプ(メンズ)
・タバック・レザー・タイプ(葉巻タバコと皮革、ダンディ)
・オリエンタル・タイプ(東洋、エキゾチック)
・シトラスコロン・タイプ(柑橘系、爽やか)
・マリーン・タイプ(海をイメージ)


●フローラル・タイプ、フローラルノート花束をイメージ)

フローラルノートは、ローズ、ジャスミン、スズランなどの文字通り花の香り。フローラルな香りは香水の原点です。フローラル・タイプはさらに細かく分けられます。代表的な分類が下記です:

・ホワイトフローラル・・・フローラルノートの中でも特にジャスミンやミュゲ、チュベローズなど白い花の香りをイメージさせる香り
・シングルフローラル・・・フローラル・タイプのなかで特定の花の香り
・フローラルブーケ・・・フローラル・タイプのなかで数種の花の香りの混合


●アルデハイド・タイプ、アルデハイドノート

合成香料アルデハイド使用の香水類。フローラル系の香りと合わせると人の肌の温もりとセクシー感が出ると言います。一般に「モダンな香り」と表記されることがありますが、モダンかどうかは、現代人にとっては意見が分けれます。

アルデハイド自体の匂いは脂肪臭のようでよい香りではありませんがこれを薄めるとかすかな甘さと人の肌を思わせる温かさがあるとされます。特にフローラル系の香料との相性がよいとされます。

アルデハイド・タイプは名香シャネルNo.5に由来があります。それまでの天然香料では出せなかった拡散性や華やかさ、セクシーさを合成香料が実現したことで、シャネル5番以降、香水は合成香料の時代へと大きく軸足を移します。

アルデハイドとはCHO(アルデヒド基)を持つ有機化合物の総称です。総称なのでアルデハイドには様々な種類があります。アルデハイドの日本での一般的な呼び名は「アルデヒド」です。

●グリーン・タイプ、グリーンノート

グリーン系とは植物の葉や茎を折ったときに感じるグリーン感の香り。青臭さとも言う。ナチュラルな香りと表現する人もいます。ユニセックスでハーバルな印象があります。

●フルーティー・タイプ、フルーティノート

柑橘系以外の果物・フルーツ類の香り。柑橘系はそれ自体独立した系統をもっているので、柑橘系vs他のフルーツという分け方になっている。

●ウッディ・タイプ、ウッディノート

白檀(サンダルウッド)、セダーウッド、カンファー、パチュリ、沈香、ヒノキ、ヒバなどの香木系・樹木系の精油・樹脂の香り。

●シプレー・タイプ、シプレーノート

ベルガモット+オークモスの香り。フォーマルな印象。苔(コケ)やベルガモット(柑橘系)などをベースとする。

●フゼア・タイプ、フゼアノート

ラベンダー、ゼラニウム、クマリンなどをベースとした香り。フォーマルな印象のメンズ向きの香り。フゼア自体は植物の「シダ」の意味ですが、シダ成分は含まれていません

フゼア・タイプは、仏ウビガン(Houbigant)社の1882年リリースの香水「フゼア・ロワイヤル」に由来します。「フゼア・ロワイヤル」(Fougere Royale)は仏語読みではフジェール・ロワイヤル。強引に英訳すればRoyal Fern?になるでしょう。

ウビガン社とは、フランスの老舗香水メーカーの一つです。1775年ジャン・フランソワ・ウビガンによってパリで創業されました。マリー・アントワネット、ポンパドゥール夫人、ナポレオンなどフランス王室がウビガン社の香水を愛用したとされます。

●タバコ・レザー、タバックノート、レザーノート

葉タバコ・葉巻・刻みタバコの香り。皮製品の香り。タバックレザー

●オリエンタル・タイプ、オリエンタルノート

オリエンタル系・東洋系のエキゾチック、ミステリアスな香り。

バニラやバルサミックの甘い香りや香木系の白檀、沈香や樹脂系の没薬(ミルラ)、フランキンセンス(オリバナム、乳香)など中東~アジアで採取される天然香料をベースとした香り。スパイシーでセクシーな香料が多い。

西洋人から見た東洋的でエキゾチックなイメージでアラビアなどの中東的な意味が大きい。日本や中国的な香りもオリエンタルノートに含めるが日本人にはかなり大雑把な分類に見えるかも。フロリエンタル・・・フローラル+オリエンタルな香り。

●シトラス・タイプ、シトラスノート

レモン、ベルガモット、オレンジ、ライム、マンダリン、蜜柑、グレープフルーツなどの柑橘系の香り。主に果皮から採れる精油が使。柑橘系は香りの飛びが早い(とくに天然香料)ためライトに香らせたいときに便利な系統。

●オゾン・タイプ、オゾンノート

マリンノート(マリン・タイプ)やアクアノート(アクア・タイプ)とも呼ばれる。

ニューケミカル・カロン(キャロン、キャローン)を配合した海や洗濯物など水をイメージさせるみずみずしい香り。スイカやメロンの皮の水分が多い部分のような匂いと表現されることもある。朝露や森林の清涼な空気、透明感のあるピュアでナチュラルな香りとも言われることがあるが、そこまで表現するのは誇張です。

●その他

分類方法はいろいろあるので、他にもいろいろなタイプがあります。上記のタイプの混合の他、下記のような分類も比較的よく使われます:

ハーバル・タイプ、ハーバルノート


ハーブの香り。

グルマン・タイプ、グルマンノート


キャラメル、チョコレート、バニラ、ミルクなどの甘いお菓子のような美味しそうな食べ物(フレーバー)系の香り。ストロベリー、ラズベリー、ピーチ、マンゴーなどの甘いフルーツ系との組み合わせも含めてグルマンノートと言う。

アニマリック・タイプ、アニマリックノート


ムスク(ジャコウジカ)、シベット(ジャコウネコ)、アンバーグリス(マッコウクジラ)、カストリウム(ビーバー)など動物由来の香料。

世界的にそれら動物の捕獲、及びそれらからの香料採取、及びそれら香料の取引は完全に禁止されつつあります。

とくにムスクは香水には必須の成分でムスクタイプとして独立して分類する人もいます。ムスク(合成香料)を使用した香水(天然ムスクは使用禁止)は甘く暖かくセクシーな香りと言われます。



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