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石鹸の香り&香水

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石鹸の香りと香水

お客様からの根強いご要望に「石鹸の香りのような香水を作ってほしい」があります。

化粧品会社や香水業界関係者を悩ませるテーマです。なぜなら「石鹸の香り」の定義がないからです。石鹸そのものは脂くさいため、香料で香り付けを行います。

石鹸の香りとは?

石鹸の原料は脂とアルカリ。脂が主原料なので、石鹸の本当のニオイは、かなり脂くさいものがあります。

手作り石鹸を楽しまれている方も多いので、石鹸の本当のニオイの体験者も多いと思います。

石鹸が地中海やメソポタミアあたりで発明されて以来、このニオイをどう向き合うかという試行錯誤が、石鹸の歴史のようなもので最終的には香料でマスキングすることが主流になりました。

ニオイが弱いオリーブオイルのような植物性オイルを使用して、ある程度強い香りの香料を配合することで一応、石鹸は完成をみました。

しかし、石鹸の優しい香りの元は、天然香料にしろ合成香料にしろ香料なので、香水同様、どんな香りもあるし、どうにでも作れるという点で、香水業界の人間にとって「石鹸のような香り」はあまり意味がない。

香水業界の人間にとって「石鹸の香り」とは「脂臭い」イメージが来ます。

よって、人気ランキングが各お客様の個別の好み・嗜好に一致するとは限りません。参考程度にご活用ください。

石鹸の香りのイメージ

石鹸はトイレタリーなので、香水のように使う人が限定されることなく大多数の人に愛される香りでなければなりません。

大多数の人に愛される香りとして、日本で昔から多く出回った石鹸の香りは「ホワイトフローラル系+ムスク」の香りでした。

スズランは代表的な石鹸の香りではないでしょうか。

これが現在の日本での「石鹸の香り」のイメージを形成していると考えられます。

ホワイトフローラル系の花の香りは、優しいイメージに香りもビジュアルもぴったりです。

そして、はずせないのがムスクです。ムスクは、多く使いすぎると頭痛を起こしますが、薄いとお肌の暖かみを感じさせる部分があります。

子供の頃感じたお母さんのお風呂上がりの時のニオイのようなものを無意識に私たちは求めているのかもしれないと感じています。

これが「石鹸のような香りのイメージ」を形成している要因ではないでしょうか。

【石鹸の香りのイメージ リスト】
  • やさしい香り
  • 清潔感のある香り
  • 安心感がある香り
  • ほのかに香る香り
  • お風呂上りのような温もりがある香り
  • 白いフローラルブーケ調の香り


イメージに近いアイテム

当社には、ホワイトフローラル系香水はたくさんあるのですが、残念ながらフローラル・フォーシーズンズではムスクは少なめに使用しています。

そのため、ムスク様の肌のぬくもり感を全面に出した製品は多くありません。

しかし、その中であえて「石鹸のような香水」としてオススメするとすれば下記香水をご提案いたします。

  • (1) すずらん
  • (2) スイカズラ(ハニーサックル)
  • (3) れんげそう


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