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練り香水の歴史

練り香水の歴史

香水の歴史は定説がいまだ定まっていませんが、ハンガリー王妃エリザベートによって考案された(もしくはエリザベートのために献上された)「ハンガリーウォーター」を初代香水とする説があります。

それは香料(ローズマリーをはじめラベンダー、ミント、セージ、マジョラムなど)を、当時アラブ世界から輸入されたばかりのアルコールに溶かしたものです。この事例からもわかるように「香水」といえば「アルコールに溶かされた香り液体」が常識。

では、それ以前には香水は存在しないのでしょうか?・・・香水は存在しませんでしたが、原料である「香料」は存在しました。

香料はエジプト・ギリシア・ローマ時代を通して金銀にも勝るほどの宝物として珍重されていました。香料の主な目的は宗教儀式用のお香として、また、権力者の身なりを整え威厳を示すファッションや装身具の一部と考えられます。

古代の香料はアルコールに溶かされていませんが、たとえば、ローズウォーターやラベンダーウォーターなどの香料は、ローマ時代から使用されていたことが知られていますし、古代エジプトではクリームにそれら香料を溶かし込んだものは、お肌を守るスキンケアや人を美しく見せるための化粧品として使用されていました。

もちろん、当時はそれを「香水」として使用したわけではありません。主な目的は儀式用だったり、権力者であることを象徴するアイテムとして以外に、スキンケアや食品やミイラの防腐剤としたり、日用品や食品の香り付けに利用していました。

しかし、香りそのものを楽しんだことも充分推測されます。美容や健康やリラクゼーション、そして、癒しやリラックスや異性に対するアピールとしての使われ方もあったでしょう。そういう意味で、古代では「香水」は存在しませんでしたが、香料の香水的な使用方法や香水的なモノは存在していました。

それらが「練り香水」であり、「練り香水」の原型でした。練り香水はオイルやクリームやワックスに溶かされた香りのスキンケア。古代エジプトから使用されてきたもので、香水よりはるか昔から使用されていたことになります。