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「逢魔時」レビュー(長文、イメージ重視)
Date: Mon, 8 Sep 2025

●投書:
「いい香りじゃないし人には勧めないけど私は絶対確保しておきたい」で有名なスリーピングミストの逢魔時、試してみました。

確かに、いい香りではないです。
花とか果実の甘くて爽やかな感じは全然ない、私の大好きな樹海ともまた違う。
とにかく癖のある香りです。だめな人は本当にだめだと思います。

で、これをしばらく使っていて連想したのが、墓地の匂いでした。

貶してるとか嫌ってるわけではありません、誤解しないでください。
むしろ私は、最初の一本で逢魔時に惚れ込んで即座にまとめ買いしたほうの人間です。どうか信用してください。

墓地と言っても、不吉な場所ではありません。
いつもしっとりとして静かな日陰。そこにある墓地です。浮世の憂いから離れた故人たちが土の下で眠っています。

生者は時折墓地を訪れて、墓石を磨き、線香と花と水を供え、日々のことをとりとめもなく話します。返事はなくても、故人が耳を傾けてくれていることは静けさの中から伝わってきます。

そんなイメージです。
お線香ではなく、命を全うした人たちが憩う場所そのものの匂い。

もしこのレビューを読んで興味を持たれた方は、まずは一本買ってみてください。
繰り返しになりますが、本当に癖があります。いきなり複数買いはおすすめできません。

ですが、この逢魔時のファンが一人でも増えてくれたら嬉しいと思っています。

●ハンドル:
長文レビュー書くの楽しい


(国分) 「・・で有名な逢魔時」に笑いました(セリフの出典はもしや当社SNS担当者のツイート?)。こんな決めゼリフがあるとますます気になる人が増えるではないか、とうれしくもあり悩ましくもありという気持ちが脳裏を走りつつ、「墓地の匂い」に急転直下!・・その後を読むと、墓地とは天国のような雰囲気。「まずは一本買ってみてください」・・当社の営業までやっていただき恐縮です。ローラーコースター的な文学作品、後味深し・・

(2025-09-11)
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