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( 香水工場の )

香る生活


日本の地下室はコストが高い、リスクも高い
地下室を作ることがコスト的に高いだけでなく、失敗する例も多いようです。

日本の場合、地下室の造成は法律による制限が厳しかったそうです。近年緩和の方向に向かっていますが、伝統がないだけに施工業者も少なく、技術の熟練度にもリスクがありそうです。

地下室を設けた方々の間では、湿気対策が不完全でカビなど悩まされるケースもよく聞きます。日本での地下室設計は防水対策がキーになりそうです。

昨年、岐阜県・大垣のカモミール畑に取材に行った際、土地の人から聞いた話では大垣は「水の都」と呼ばれるほどで、水路が街中に整備されています。

それだけでなく、豊富な伏流水のため土地は数十センチ掘るだけで水が湧き出るそうです。こういう所では地下室の造成はリスクがありそうです。

ほとんどの地域では大垣ほど地下水位は高くないでしょうが、欧米と比較すれば、かなり危険が伴います。

洪水などはそのまま人命に直結します。

思い出してみれば小学校の頃習った日本の歴史では、旧石器時代の日本の住居は「高床式」だったそうで、日本では伝統的に床上げることが主流でした。

このとき習った「ネズミ返し」という工夫は小学生ながら感動した覚えがあります。

日本の家が高床式になった理由は、湿気と洪水対策のためでしょう。これでは地下室は発展のしようがありません。

地下室のある事務所を借りられる日はまだまだ遠く先になりそうです。


(2009-07-16)
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