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( 香水工場の )

香る生活


欧米ではやや心配、男が女性香水をつけるリスク
毎日暑いですね。

私の仕事机には夏の間、窓から差し込む一筋の光が午前10時ごろに電話機の上を照らしていくのですが、光は次第に左にそれていき、先週ついに電話機からはずれてしまいました。

太陽が日々低くなっていくことを実感します。

さて、今日の話題はメンズ香水、ではなく男達による女性香水の使用について。


男女区別がなくなりつつある香水


世界的な傾向として香水の男女区別はなくなりつつあり「香りがよければ」「香りが好きなら」男性用・女性用に無関係に使用する人々が増えてきました。

とくに日本は全体的に比較的ライトな香調が好まれるため、男女ともに使える香りが多いことから、香水のユニセックス化が進んでいます。


香水の始まりは男女区別なしのユニセックスから?


香水の起こりが男性用・女性用、どちらがはじまりだったか定かではありません。

しかし、もともと香水は、ハンガリー水のように薬草酒的な食品として作られたはずですので香水はもともとユニセックスなモノとも言えるかもしれません。

香水の発展に関しては意外にもフランスのルイ王家やナポレオンの例があるように男性主導の色彩が濃いかと思います(*1)


(*1)男性が香りに対して優れた才能を示したという意味ではなく、過去において男女の社会的地位の格差に由来する構造的な問題かと思われます。


しかし、ヨーロッパ生まれの香水は、伝統的に男性用と女性用をきっちり区別するようになります。そして、その思想は現在の香水文化にも受け継がれています。


伝統的に男女区別がしっかりしているヨーロッパ香水


現在でもヨーロッパ生まれの香水は、伝統的に男性用と女性用をきっちり区別します。

そのため、女性ブランドがリリースする女性香水は、そのままパルファムやトワレですが、男性用の場合「Pour Homme」(プールオム)や「For Men」(フォーメン)の名称を商品名の前後に明記します。

逆に男性ブランドがリリースする女性用香水には「Pour Femme」(プールファム)や「For Women」(フォーウイミン)などの明記が普通です。


男性が女性香水をつけるリスク


欧米では男性が女性香水を付けることは、ある種の人々と解釈されるリスクがあります。

自分自身体験がないので、先日フランスで暮らしている人と話す機会があり、ちょっと聞いてみました。

彼女がその世界に詳しいかどうかわかりませんが、返事は

「確かに多い!です」

欧米では、男性が女性香水をつけることは、ときとして象徴的意味がある行為ですので、現地ではそれなりに注意したいとことです。

(2010-08-23)
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