香水Bizブログ

日本の香水メーカー武蔵野ワークス
香水創りのブログ (誤字脱字多し、気になる方は近づかないで欲しい)

サスペンスの「アーモンド臭」は危険

減少するドラマ番組


制作費がかかるドラマは減少の一途ですね。

一説にドラマ制作費は、バラエティの1.5倍〜2倍。バラエティの場合、芸人さんのグレードを落としギャラを落とし、生番組にするなど、コストカットの手法がいろいろあります。

一方、ドラマは編集やらロケやら、どうしても落とせない部分が多く、制作費の差は今後も開いていくでしょう。この分では、ドラマはさらなる減少へ。寂しい限りです。


サスペンス定番「アーモンド臭」


ところで、ドラマの一大カテゴリーはなんといっても刑事ドラマやサスペンス。そしてそこに出てくる定番が、ガイシャを前にしてのこのつぶやき。

「アーモンド臭」

(でも、最近はあまり聞かなくなりつつあるような・・・)

これが小さい頃からの疑問で、どんな匂いなのか、本当にアーモンドの香ばしい匂いがするのか、疑問に思っていました。


「アーモンド臭」の正体は?


この匂いの正体は青酸カリ・・・ではないのです。

青酸カリ(シアン化カリウム)自体は無臭。口に含んだだけではそのまま即死に至るわけではないそうです。たいていのドラマでは即死になる描写だけに意外な印象を受けます。

青酸カリを飲み込むと胃酸と反応し毒性の強い青酸ガス(シアン化水素)が発生し、それを吸入することで「肺から血液中に入り、重要臓器を細胞内低酸素により壊死させることで」死に至るそうです(wiki 「シアン化カリウム」)。

よって「アーモンド臭」の正体は、青酸カリではなく胃酸で発生したシアン化水素(*1)。

しかも、その香りはアーモンドの香ばしい匂いではなく収穫前のアーモンドの甘酸っぱい香りだそうで。

「収穫前のアーモンド」?

誰が「収穫前のアーモンド」の香りを知っているのか疑問です。その香りを感じて「アーモンド臭」と認識できる人は、アーモンド農家など限られた人ではないかと空想します。


アーモンド臭を感じたら自身が危ない


そして、刑事が被害者の呼気に鼻を近づけて

「ボス、アーモンド臭の匂いが!」

なんて言っている場合ではありません。被害者の呼気を吸い込むことは自殺行為ですね。



(*1)このシアン化水素は猛毒ながら、オパーリンの生命起源説ではアンモニアやメタン、エタンなどとともに命の起源物質の一つになっています。奇遇です。


(2012-03-13)
<メゾン香水レセプション | 「ホワイトデー香りコレクション」>
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