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( 香水工場の )

香る生活


香水は、航空輸送が禁止、陸送も?
香水の輸送は、だんだん厳しくなる (2018/07/20)

航空輸送禁止物
( 日本郵便の「航空機による輸送ができないもの」 右上「引火性液体」の中に香水も含まれる )


2006年のテロ未遂事件が契機


ロンドン・ヒースロー空港から米国やカナダ行き旅客機、10機程度を爆破させる同時多発テロが計画されました。

「旅客機 爆破テロ未遂事件」や「Trans-Atlantic Aircraft Plot」と呼ばれます。

テロは未遂でしたが、金属探知機でもX線装置でも検知できない液体爆弾という、それまでにない手口に航空関係者は大きな危機感を抱きました。

この影響は思わぬ形で多くの人に。

この直後から世界の空港で航空機への液体持ち込みが禁止となりました。

ペットボトルを手に持ったまま保安検査場に入ろうとすると、セキュリティに「それを断念するか、飛行機を断念か、どちらか」と言われるようになりました。


香水も禁止対象に


香水は、それまで比較的自由に世界中に送ることができました。

それで当社も海外からの注文は受け付けて、世界中に発送していました。

アジアやヨーロッパ、北米など毎月何件か、比較的コンスタントに注文がありましたので、このまま「我が社も世界で認知されるブランドになるかも」と喜んでおりました。

(・・と簡単に問屋は卸しません)

もともと花火や火薬など引火性物資の空輸は禁止されていましたが「香水」は微妙でした。

規制資料に明記されておらず、窓口の担当者によって判断が違ったり、日本では通るものの相手国で没収されたりなど。

しかし、やがて「香水」は「inflammable liquid (可燃液体)」と日本でも明記されるようになり、海外輸送だけでなく、沖縄への輸送も禁止されました (現在、当社から沖縄宛の荷物は船便)。


国内の陸送荷物でも「香水」は禁止?


本日、香水の配送手続きのため郵便局へ行きました。

当社の通販配送は、すべてヤマト運輸さんで統一しているので、日本郵便さんで送ることは通常ありませんが、事情がありゆうパックで送ることになりました。

なんと窓口で「香水は、お取り扱いできません」ときっぱり。

(え?)

いやいや、航空貨物ではないし、近距離の陸送、なぜですかと聞いてみるも、そういうことらしい。荷物は持ち帰りました。

念のため日本郵便さんのホームページを調べてみても、香水の陸送禁止は出ていません。

上のイラストは、日本郵便のホームページで公開されている"航空禁止物資"(陸送禁止ではない)に関するチラシですが、国内の陸送も現在は禁止のようです。

さらに念のため、日本郵便のコールセンターに問い合わせてみると「お客さま、お調べした結果、禁止のようです」と歯切れが悪かったが、やはり、禁止の返答。

(この規則、比較的新しいようだ。コールセンターの人に「いつからですか?」と聞いたが不明とのこと)


香水ビジネスへの影響


ヤマト運輸、佐川急便では、香水の "航空輸送" は禁止ですが、"陸送輸送" は、現状、問題ありません。

しかし、数年前まではできていた日本郵便が、現在、禁止に転じているとなると、ヤマト運輸・佐川急便への伝播がないとも言えない。

万一、そうなったら当社のビジネスモデルも、年貢の納め時かもしれない。



(2018-07-20)
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