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( 香水工場の )

香る生活


武蔵野ワークスの香水は、ジェンダーレスな香りが多い
昨日の香水のユニセックスとジェンダーレス の続編。当社の香水は、だいたいジェンダーレスな香り(2018/12/09)


もともとジェンダーレスな香り


当社は創業以来、あまり性別が感じられない香水づくりをしてきた。

当社の香水づくりの重要なテーマは、ナチュラルな香りであって、製品企画のプランニングもパフューマーの調香も、男性用とか女性用といった意識はあまりしていない。

現在は、欧米ブランドさんもこの潮流が主流ではないかと思うが、ほんの20年前までは、大ブランドさんの間では、かなりビシッと性別が分けられた製品づくりが常識だった。

それで男性用の市販香水には、「for Men」(英語)や「pour Homme」(フランス語)が明記されてきた。


以前は「for Men」というアイテムも


当社にも、以前は「for Men」「pour Homme」を表記した製品が数種類存在した。

(現在では、オードパルファン「月桃」のみ「for Men」という表記がラベルの一部に残る)

それらは、男性用香水として表記されていても、実は男女、問題なく使える、いわゆるユニセックスに属していると当社では判断している。

にも関わらず男性用香水として表記した理由は、男性顧客層にアプローチするマーケティング上の事情が背景にあった。


性別を付けて検索されがちな「香水」


Google では、どのような検索ワードが検索されているか統計データを公開している(「キーワードプランナー」だったかな)。

以前、「香水」や「フレグランス」とともに使用される人気の複合ワードのランキングを調べたことがある。

予想外だった複合ワードは「男」「女」だった。

「香水 男」「香水 男性」といった検索方法がなんと多いことか、意外すぎて、目がまるくなった。

(それまで、日本人は、ユニセックス化の意識が進み、男性用・女性用には、あまり関係なく香水選びをしていると感じていた)

つまり、人々は香水には性別があるものとし、自分の性に合うものを選ぶのだと解釈した。

そうであれば、商品にも性別は明記した方がよいのではないか、と考えて一部製品で男性にも使いやすいアイテムに「for Men」「pour Homme」をいう表記を入れてみた。


女性の私に男性用香水のプレゼントってどうよ?


ある日、お客様より、クレームではないが、ご意見のメールをいただいた。

ある非公開の企画で、一定条件がそろったご注文に、小さなサイズの香水をプレゼントしていた。

サプライズ企画なので、お客様は、プレゼントが付いてくることも知らないし、どのアイテムが付けられるかも当然知らない。

ご意見メールを送ってきたお客様の趣旨はこうだ:

「氏名から、私が女性であることはわかると思うんですけど、なんで男性用香水を付けるんですか?がっかりです」

本件は、これだけの話だが、商品に「for Men」「pour Homme」を表記する有害性を認識し、その後、このような表記は廃止することにした。


名実ともにジェンダーレス


現在では、事情があり「月桃 for Men」のみ残っているが、次期ラベルの新調時には「for Men」は削除予定である。

そんなわけで、当社の香水は、名実ともにジェンダーレスな香りになってきている。

性別をあまり気にせず楽しんでいただければ幸いである。


(2018-12-09)
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