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( 香水工場の )

香る生活


縮小しているとは思えないフレグランス市場
化粧品の市場調査のプレスがありました。

プレスリリース:富士経済、スキンケア9品目とフレグランス7品目の化粧品市場の調査結果

要約すれば「増加するスキンケア市場(1兆円)」に対して「縮小するフレグランス市場(2005年370億円->2006年360億円)」という内容です。統計は調査の仕方や担当者のサジ加減で大きくぶれますので「微減」「微増」については業界の人でも意見がかなり分かれると思います。

香水は並行輸入品がドラグストアやディスカウントストアなどの動脈網を介して日本津々浦々まで行き渡りましたので、個人的には香水の出荷量はむしろかなり伸びているのではと感じています。子ども達でも手に取れる価格帯へとプライス全体がスライドしている点は、逆にブランドの正規販路にとっては痛手であり、正規品市場に限ればマーケットは縮小しているのかもしれません。

しかし、並行輸入品の攻勢に合いながら正規販路が意外にも健闘している点は驚きです。この辺は他国マーケットと様相を異にします。日本市場には奥があります。

並行輸入品であろうと香水人口が増えることは長期的かつ実質的にマーケット拡大のためのポテンシャルです。超高級品ではないので分母は大きい方がいいですよね。気軽に入れて、次第に本物を好きになっていく...というプロセスがフレグランス文化の成熟の仕方としては理想的です。 (2006-04-16)
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