香水Bizブログ

日本の香水メーカー武蔵野ワークス
香水創りのブログ (誤字脱字多し、気になる方は近づかないで欲しい)

香水に見せかけた神経剤
恐ろしい (2020/10/05)


( ANNnewsCH 2020/08/20 )


暗殺未遂事件


1ヶ月前、ロシアの反政権活動家アレクセイ・ナバリヌイ氏の暗殺未遂事件のニュースがテレビで流れていた。

この事件では、神経剤ノビチョックが使用されたという。

ノビチョックは、サリンやVXガスと同じ仲間の神経剤・神経ガス。

1970年代、旧ソ連連邦にて化学兵器として開発されたそうで、ロシア語で「新参者」を意味するとか。

1995年、日本で発生した地下鉄サリン事件では、サリンの驚異的な殺傷力に人々は唖然とした。

2017年、北朝鮮の金正男氏は、クアラルンプール空港で、VXを顔に浴びせられ暗殺された。

ロシア国内の機内で倒れたナバリヌイ氏は、なぜかベルリンに緊急搬送され、後日、ドイツ政府は、ノビチョクが用いられたと発表した。

裏もありそうな複雑怪奇な事件で、事の真相はこのまま解明されないだろう。


2018年のノビチョク事件


ノビチョクを有名にした事件は、元ロシアのスパイで、イギリスに亡命中のセルゲイ・スクリパリ親子の殺人未遂事件だった。

玄関のドアノブにノビチョクが、吹きかけられていたという。

帰宅したスクリパリ親子は、それを手で触れ、そのまま危篤となった。

救護に駆けつけた警察官なども巻き込まれた。

イギリス政府は、ロシアの関与を発表したが、ロシアは全面否定。

事件の全貌は未だ闇の中にある。


香水瓶に入れられた猛毒


このときノビチョックは、通常の旅行者を装った二人の男によって運ばれた。

ノビチョックは有名ブランドの香水瓶に入れられていた。



ブランド名も商品名もそのまま本物が利用されたが、スプレー部分のノズルだけは、長く改良されていた。

暗殺実行者の手に付きにくいための工夫と推測されるが、形状をみた限り、実行者にも、相当の危険が及ぶと思われる。

二人の男は、ロシアの情報機関に所属するメンバーという報道もあるが、このリスクの高さを考えれば、彼らも自分たちが何を運んでいるのか聞かされていないかもしれない。

アエロフロート機で、ロンドン・ガトウィック空港に到着し、ロンドン市内の地下鉄に乗り、市内のホテルに宿泊したようだ。

犯行後、ノビチョックが詰められた香水瓶は、イギリス国内で廃棄されたようだ。

数ヶ月後、まったく無関係な市民が偶然それを拾うことになり、ついに死者を生むことになった。

チャリティで収集されたゴミの中から拾われたと記事にはあったが、事情はよくわからない。

日本の廃品回収のようなものだろうか、不要品として扱われ、希望者は勝手に持ち帰ってよいのかもしれない。

そして、もし香水として偽造されいなければ、無関係な市民は死なずに済んだと思う。


防ぎようがない


ナバリヌイ氏の事件では、ノビチョックは、紅茶に混入されていたという報道もあるが、真否は不明だ。

しかし、香水瓶は、密閉度が高く、疑われにくいという点で、これらの毒物のキャリアーとしては理想的だろう。

香水に偽造されたリーサル・ウエポン事件は、今後もでてくる可能性を感じる。

暗殺者は、普通の市民のような顔して、人々で混み合う飛行機に乗り、地下鉄に乗り、不要となれば、そのへんのゴミ箱や道端に捨てる、無責任で恐ろしい人々である。




※この記事は、下記の記事などを参考にした:

What is Novichok, the nerve agent used to poison Russian opposition leader Alexey Navalny?

How deadly nerve agent Novichok made its way to the U.K. in a fake Nina Ricci perfume bottle

Novichok attack: on the trail of the wanted GRU agents


(2020-10-06)
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