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( 香水工場の )

香る生活


「ローズマリーをまるごと食べよう」プロジェクト
ローズマリーのちょっといい話 (2022/01/31)

ボスニア・ヘルツェゴビナのローズマリー畑( ボスニア・ヘルツェゴビナのローズマリー畑。アドリア海に面したバルカン半島はローズマリーの世界的産地、残念ながら自分で撮影してきたものではないが、いつの日か見学に行きたい・・ )


ベタガードとローズマリー


ローズマリーファンの国分です。

ローズマリーとの出会いは10年前、ベタガード の開発のとき。

開発では、ワセリンのねちっこさをどやって軽減するかというテーマで、いろいろな植物オイルや精油(エッセンシャルオイル)を試したが、そのときローズマリーと出会いました。

料理で多用されるハーブなので名前は知っていましたが、本格的にローズマリーの効能など調べたのです。

そして、腰を抜かしました。

おそらく現在知られている薬草で、最強の抗酸化ハーブ。

「記憶力を高めるハーブ」としても有名で、認知症予防の効果も知られている。

そして、ローズマリーには、未だ発見されていない抗酸化や抗ガン作用の未知なる成分があるようだと言われている。

ベタガードのテクスチャー改善のためのオイルとして、また香りも薬草のようで、ローズマリーは最強に思えました。


ローズマリーがコロナウイルスに効く


先日、東京工科大学さんが、ローズマリーが新型コロナ抑制の可能性を発表しました(2022/01/12, 東京工科大学プレスリリース)。

ローズマリーは「何でも効くんです」派の私には、驚きではありませんでした。

しかし、この発表が好きなところは、ローズマリーの中のどの成分がそれなのかを特定している点。それがカルノシン酸

これは奇跡の物質かも知れないので、気になる方は、ぜひ覚えてほしい。

ローズマリーには、数百の成分があるが、その中で有用な成分は20くらいで、とくに「カルノシン酸」と「ロスマリン酸」が重要。

世界の研究者もこのへんにフォーカスして研究されている方が多いようです。


精油にカルノシン酸は含まれるか?


強い抗酸化作用があり、コロナウイルスにもアンチエイジングにも効果が期待できるカルノシン酸。

しかし、なんとローズマリー精油には含まれない可能性が高い。

仮に含まれてもごくごく微量でしょう。

(ローズマリー精油とは、ローズマリーを水蒸気で蒸留して得られるオイル。化粧品でローズマリーを配合する場合、通常、このオイルを使う)

カルノシン酸自体が水溶性の性質らしいので、含まれるとしたら精油ではなく、むしろ、精油精製の際の残り水(フローラルウォーター)の中にある。

もし精油にカルノシン酸が含まれていたら、ベタガードのよい宣伝になるのに~と地団駄した。残念ではあるが、仕方あるまい。


ローズマリー茶なら?


ローズマリーの乾燥葉には、1%程度のカルノシン酸が含まれているという記事もある。

(ローズマリーやセージの乾燥葉には、1.5-2.5%のカルノシン酸が含まれている)

これが真実かどうか不明だが、仮にそうならお茶(ハーブティー)として飲むと、う~ん、効果ありそう。

しかしである、長年、ローズマリーを食してきた私から言わせてもらうと、とても毎日飲む気にはならない。

香りがパワフル過ぎるのだ。

(もっと言えば、なんか特定の成分の刺激が強すぎる、たぶん、カンファーではないか)


「ローズマリーをまるごと食べよう」プロジェクト


これは私が昨年より実施しているローズマリープロジェクトである。

お茶がダメなら、葉っぱを全量、食しちゃいましょう!という話。
これが「ローズマリーをまるごと食べよう」プロジェクト


ローズマリー乾燥葉の自作パウダー( 「ローズマリーをまるごと食べよう」プロジェクト。写真は自作クラッカー、酒のつまみとして焼いたが、やはり、香りが強すぎる )

いろいろ試した。


ローズマリークッキー、ローズマリークラッカー


お茶がダメなら、お菓子に入れで、ローズマリー葉の全量を食べてみる!という実験をやっている。

結論: → クッキー&クラッカーは、食べれるが、おいしくない

それにクッキーは自分で作ってはじめて知ったが、バターと砂糖の比率が、半端ない異様な高さ!

(クッキーを自作して以来、クッキーはあまり食べなくなった)


ローズマリー餅(もち)


お餅に混ぜ込んだローズマリーはどうか?

ヨモギ餅のように生地にローズマリーパウダーを混ぜ込む。

結論: → 案外いけるけど、食べたいというほどでない

「食べたい」という気持ちにならないと続かないし、手間暇がかかる。


ローズマリーふりかけ


パウダーにしてご飯や肉料理、サラダなどに振りかけて食べるやり方。

結論: 相手次第でおいしく食べられる

ローズマリーの独特のニオイは食べにくいが、醤油との相性は悪くないと現状思っている。

「ローズマリーをまるごと食べよう」プロジェクト経過は、またレポートしたい。


ローズマリーコスメの失敗


食品会社じゃないのに、なぜそんなに・・?というご意見はもっとも。

実は、食品の前にローズマリーコスメをいろいろ試作していた。

スキンケアやアイクリームなど。

まだ完全撤退したわけでないが、失敗している。

とりあえず食品でおもしろいものが作れれば、コスメにフィードバックできるかもと空想している。






お客様コメント:


ローズマリー茶はレモンとあわせると飲みやすいのかも。水にレモンスライスとローズマリーを放り込んで冷蔵庫で一晩、なんてレシピもあるそうです。
・・・



うちでは、葉をキッチンバサミで刻んで粗塩に混ぜ、フライドポテトにかけます。
ポテトは皮付きのが良く合います。
花はエディブルフラワーになるので、そのままサラダの飾りにしたり、氷を作る時、製氷皿に入れたりします。
ローズマリー大好きなので、コロナウイルスに効いたら、すごく嬉しいです。
若返りのハーブと呼ばれていますよね。
ブログいつも楽しみです!
・・lapis



フォカッチャに刻んだローズマリーのはを混ぜ込んで焼いたものは、イタリア語の先生(イタリア人)には評判が良かったような…!
・・Largo



いつも楽しく拝読してます。
クッキーじゃなくてパンならどうでしょう?お肉との相性はもともといいのでしょうね。ベーコンやチーズ、オリーブなども一緒に練り込んで。
すみません、自分ではまだ作ってないのでなんとも。でもおしゃれなカフェでそんなパンを見かけたことがあるような。
私もローズマリー大好きです。育てやすくて根付けば暴れるくらいに生長します。使い道に困るくらいなので、大量に消費できたらいいですよね。
・・ヒロ



ローズマリーがコロナに!?
興味深い内容を、ありがとうございます。
精油にカルノシン酸が含まれてないのは残念ですが、今後の食レポ(?)に期待しております!!
・・おさとう



ローズマリーのカルノシン酸がコロナに効果あるんですね。良いことを教えていただきました!粉末にしてふりかけるのなら、頑張れば毎日でも摂れそうな気がします。
(カルノシン酸は関係ないですが)ローズマリーを剪定した際、一部をチンキにしてローズマリー軟膏作っていますが、蚊に刺された時などのかゆみ止めに効果ありました(私だけかも?)。
カロフィラムオイルと混ぜれば、肌トラブルには最強だと思っていますが、どちらも匂いが強すぎるのが難点でしょうか…
・・めぐみお



ローズマリー丸ごと食べようプロジェクト期待してます。
有効成分の特性を理解しておりませんので稚拙な意見ですが、唐揚げ粉とかはいかがですか?ローズマリーはポテトとも相性が良いので、揚げ物にかけるふりかけ的な商品だと使うかもなぁとおもいました。
・・rinseki




(2022-01-31)
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