( 香水工場の )
香る生活
サンダルウッド(白檀 ) のよもやま話
(2025/03/18)
( ニューカレドニアで見たサンダルウッドの畑 )
※「サンダルウッド=白檀」ですが、この記事では生きている樹木に対して「サンダルウッド」を使い、その他では「白檀」というワードをあてました
現在当社の過去の廃盤香水で復刻が可能なものを調べている。過去製品の復刻イベントをやろうというプランを検討中なのだ。
復刻イベントの件は後日改めてお話したいが、この調査で当社が制作していた香りに白檀製品が多かったことを改めて知った。今日は白檀トークにお付き合いください。
( 今はなき武蔵野ワークスの白檀香水群・・復刻イベントでは白檀香水の復刻はできない可能性が高い、原料が・・ )
当社が白檀香水を多く作った理由は思うに二点。
一つは「白檀香水」が市場に少ないこと。競合が少ないので当社にも生存の余地があった。
もう一つはよい白檀精油を仕入れられること。
香料取引の世界ではお金さえ出せばどんな原料も買えるというわけでない。白檀はその一例で当社は運良く信頼できる取引先さんとのお付き合いがある、感謝である。
ちゃんとした調達先がない新規参入の場合、一般ルートからの買い付けとなるが、グレードの低い物や偽物もあるので恐ろしい、こういう希少原料の取引はなかなか危険だしリスクがあるのだ。
上の写真はニューカレドニアでサンダルウッド・プランテーションを見学に行った際の写真。樹齢数年と思われる。ガイドさんにこれがサンダルウッドと言われないとわからないほど変哲もない樹木である。
遠くから見ても近寄って見てもやはりサンダルウッドかどうかわかりにくい。
(実は今でもあれがサンダルウッドの樹木だったのか自信がない・・)
花や種子ができるとサンダルウッドとわかりやすくなる点はクロモジとそっくり。
クロモジは近所の山々になにげに茂っているが、植物に詳しい人以外は、たいてい花が咲かないとたんなる灌木にしか見えない。
こんな何の変哲もないサンダルウッドだが、樹齢20年くらいから心材(樹木の中心部分)に白檀精油が含まれるようになる。
その精油が古今東西、人々を虜にしてきた。
サンダルウッドからよい精油を採るには樹齢50年以上の樹木がよいとされる。
現在オーストラリアやニューカレドニアではサンダルウッド・プランテーションが行われているが、このスパンの長さを考えるとビジネス的には非常に厳しい事業と思われる。
こんなサンダルウッドだが、実は紀元前5千年頃にはインドで香り目的で植樹されていたらしい、インダス文明の頃の話である。
「昔は貴重だった、珍重されていた」などの「昔は○○だった」というものは世の中に多いが、それが途絶えることなく現代にまで続いている点が凄い。
サンダルウッドは今や貴重な香木としてインド・東南アジア・中国・日本・中東・ヨーロッパまで人気が広がっている。
私たち日本人には、白檀は仏壇や仏像の原木に利用され、お線香の原料として寺院内を格調高い香りで満たしてきた、そのため荘厳で宗教的なイメージが強い。
中東・ヨーロッパでは宗教的なイメージにプラスして富裕層に愛される香りであり、ヨーロッパではさらにエキゾチックで性的興奮を誘発するセクシーなイメージもあるという。
あなたももしかしたら白檀に特別な記憶や体験、思い入れはないだろうか?・・あればぜひ話を聞かせてほしい~
→ (news) 白檀 香りの思い出 募集

(2025-03-18)

※「サンダルウッド=白檀」ですが、この記事では生きている樹木に対して「サンダルウッド」を使い、その他では「白檀」というワードをあてました
復刻イベント
現在当社の過去の廃盤香水で復刻が可能なものを調べている。過去製品の復刻イベントをやろうというプランを検討中なのだ。
復刻イベントの件は後日改めてお話したいが、この調査で当社が制作していた香りに白檀製品が多かったことを改めて知った。今日は白檀トークにお付き合いください。

当社が白檀香水を多く作ってきた理由とは?
当社が白檀香水を多く作った理由は思うに二点。
一つは「白檀香水」が市場に少ないこと。競合が少ないので当社にも生存の余地があった。
もう一つはよい白檀精油を仕入れられること。
香料取引の世界ではお金さえ出せばどんな原料も買えるというわけでない。白檀はその一例で当社は運良く信頼できる取引先さんとのお付き合いがある、感謝である。
ちゃんとした調達先がない新規参入の場合、一般ルートからの買い付けとなるが、グレードの低い物や偽物もあるので恐ろしい、こういう希少原料の取引はなかなか危険だしリスクがあるのだ。
サンダルウッド=最初は特徴のない樹木
上の写真はニューカレドニアでサンダルウッド・プランテーションを見学に行った際の写真。樹齢数年と思われる。ガイドさんにこれがサンダルウッドと言われないとわからないほど変哲もない樹木である。
遠くから見ても近寄って見てもやはりサンダルウッドかどうかわかりにくい。
(実は今でもあれがサンダルウッドの樹木だったのか自信がない・・)
花や種子ができるとサンダルウッドとわかりやすくなる点はクロモジとそっくり。
クロモジは近所の山々になにげに茂っているが、植物に詳しい人以外は、たいてい花が咲かないとたんなる灌木にしか見えない。
こんな何の変哲もないサンダルウッドだが、樹齢20年くらいから心材(樹木の中心部分)に白檀精油が含まれるようになる。
その精油が古今東西、人々を虜にしてきた。
サンダルウッド=魔性の樹木
サンダルウッドからよい精油を採るには樹齢50年以上の樹木がよいとされる。
現在オーストラリアやニューカレドニアではサンダルウッド・プランテーションが行われているが、このスパンの長さを考えるとビジネス的には非常に厳しい事業と思われる。
こんなサンダルウッドだが、実は紀元前5千年頃にはインドで香り目的で植樹されていたらしい、インダス文明の頃の話である。
「昔は貴重だった、珍重されていた」などの「昔は○○だった」というものは世の中に多いが、それが途絶えることなく現代にまで続いている点が凄い。
サンダルウッドは今や貴重な香木としてインド・東南アジア・中国・日本・中東・ヨーロッパまで人気が広がっている。
私たち日本人には、白檀は仏壇や仏像の原木に利用され、お線香の原料として寺院内を格調高い香りで満たしてきた、そのため荘厳で宗教的なイメージが強い。
中東・ヨーロッパでは宗教的なイメージにプラスして富裕層に愛される香りであり、ヨーロッパではさらにエキゾチックで性的興奮を誘発するセクシーなイメージもあるという。
白檀の香り 体験談募集
あなたももしかしたら白檀に特別な記憶や体験、思い入れはないだろうか?・・あればぜひ話を聞かせてほしい~
→ (news) 白檀 香りの思い出 募集

(2025-03-18)
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