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ローズオイル、中国vsブルガリア
政治的な話ではありません。ローズオイルの最高ブランド、ブルガリアローズ・オイルには幾つかのライバルがいます。

トルコ、モロッコ、イラン、フランス産のそれです。そこに近年では中国が参入してきました。例によって強烈に安価な生産コストで王者に挑む形です。

これも打ち合わせ中の会話です:

Q) ローズ・オイルの新興国として中国の存在感が増してきていますが、どうでしょうか?

A) 最近中国から視察団がきました。なんでも情報交換したいということだったので話し合いに応じました。ブルガリアローズ・オイルのクオリティの高さの秘密を聞かれました。秘密は何だと思います?

と逆に質問され、私は教科書どおりの返事をしました。

土壌と気候。「バラの谷」がいかにダマスクローズの生育に理想的で、その花びらにはいかに質の良いローズオイルを豊富に含んでいるか(たとえば、ブルガリア産ダマスクローズは他産地のそれの1.2倍〜1.3倍程度のオイルが抽出可能という説があります)。

彼は大きくうなずき、満足気でした。

ブルガリアローズの競争力の源泉は、土壌と気候。さらに言えば冷たく清涼な水ということになります。

つまり、ブルガリアローズの競争力は天の恵みであり、地の恵み、自然の恵みであって、秘密などない、と彼は視察団にも言ったようです。

・・・でも違うかも。天の恵みにプラスして、彼が教えないバラの栽培技術と最高の状態で最大限のオイルを精製する蒸留技術があります。

視察団が聞きたかったのはそこだし、彼もその辺は承知の上でのパフォーマンスですね。

しかし、彼がオープンなのは蒸留所内を惜しげもなく見せて回ってくれることです。ライバルである中国人たちにも見せたことでしょう。

ノウハウが一般化していない分野の工場や事務所には多くの「秘密の破片」が転がっています。




(2006-07-07)
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