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( 香水工場の )

香る生活


医薬品成分が、じょじょに化粧品へ
化粧品は医薬品と違い、効き目のありそうな成分の配合が何かと制限されています。

「効き目がある」という意味は「何らかの副作用がある」という意味。

国民の健康を守るためにはやむを得ない制限です(ある業界の利益を守るための政治的な意図も濃厚ですけどね)。

一方で化粧品に様々な機能を求める消費者のニーズは強く、穏やかではありますが、化粧品にも医薬品にしか認められなかった成分が少しずつ許可される傾向にあります。


今日は、薬事日報から厚生労働省、化粧品へ配合可能な医薬品33成分公開というニュースを取り上げます。

今回公表された化粧品に配合可能な医薬品成分:

・dL‐カンフル
・DL‐パントテニルアルコール
・D‐パントテニルアルコール
・L‐メントール
・N‐アセチル‐L‐システイン
・β‐グリチルレチン酸
・γ‐オリザノール
・アラントイン
・イオウ
・塩酸アルギニン
・オレンジ油
・カフェイン
・可溶化硫黄
・カンゾウエキス
・グアイアズレンスルホン酸ナトリウム
・グリチルリチン酸ジカリウム
・グルコン酸クロルヘキシジン液
・合成ヒドロタルサイト
・サイコエキスBS
・酢酸dL‐α‐トコフェロール
・サリチル酸メチル
・ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート
・次没食子酸ビスマス(デルマトール)
・水溶性硫黄
・ニコチン酸ベンジル
・ビオサルファーF
・ビサボロール
・豚脂
・ミルラエキス
・薬用炭
・リュウコツパウダー
・硫酸亜鉛
・ロクジョウチンキM



一般消費者には馴染みが薄いものばかりですが、私にとってうれしい成分の一つが「酢酸dL‐α‐トコフェロール」。

ちょうど『ローズ・エッセンス コンシンのオイル』の開発でぜひ高濃度で配合したいと希望し検証中だったため公に配合が認められたことは「渡りに船」といった感じです。

しかも、ここには記述がありませんが、ある程度高濃度配合が可能になりました!

「酢酸dL‐α‐トコフェロール」は、別名「ビタミンE」。抗酸化成分として代表的なビタミン。

お肌は、危険な活性酸素にカラダの中でもっとも広い面積で直接的に触れる部分で、しかも紫外線や化粧品学物質などにもさらされる過酷な環境にあります。

人の細胞は酸素によってエネルギーを獲得するにも関わらず、反面酸素から生成される活性酸素は遺伝子や細胞をズタズタに傷つけ、ガンやシワや老化の直接的な原因となっています。

ビタミンEは、活性酸素と反応し相手を無毒化し自分自身は死滅、いわばと差し違え死にますが、私たちのカラダを守り盾となります。

ビタミンEが化粧品に配合された場合、皮膚表面でどのように活性酸素と闘うか、その効果もメカニズムもまだ定量的な検証がされていませんが、可能性は高いと考えています。









(2007-06-08)
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