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( 香水工場の )

香る生活


ミニシンポジウムのレビュー
7月26日、日比谷公園内にあるヴィラ・デ・マリアージュというレストランでフレグランス商社のフォルテさんとともにマスコミや流通の方をお呼びしてクリエイター・フレグランス&メゾン・フレグランスについてミニシンポジウムを開催しました。

30〜40名くらいのご参加をいただき感謝の言葉もありません。スピーカーの一人として少ししゃべらせていただいたきました。

終わってみていろいろ反省しました。

この種のシンポジウムやセミナーに日頃不満を感じることは、自社製品の宣伝だけに終始するシンポジウムやセミナーが多いことです。

「○○セミナー」に行ってみたら、それはセミナーではなく完全に製品発表会、その製品に関心があれば別ですが「やっぱタダのセミナーには行くもんじゃない」と後悔することも多々あります。

聴衆とってタメになるネタの提供が多少なりともなければ足を運んでくれた人に申し訳ありません。ネタが弱い分、高価なお土産を用意する記者会見などもありますが、これは本来禁じ手(喜ばれますが)。

今回のシンポジウムでは「現在、クリエイター・フレグランス&メゾン・フレグランスがなぜ注目されているか?」というテーマを取り上げました。

これを話すには、現在のほとんどのブランド香水が世界のトップ3の香料会社(ジボダン、IFF、フィルメニッヒ)で開発されている現状から始める必要があります。

このへんは私には体験談もないし、話す立場ではないのですが、話さないとストーリーの全体が中途半端になる気がしました。

しかし、ここからスタートすると、30分程度の持ち時間では、とても中途半端な話になりますし、なりよりも香料会社の話に関心をもってもらえるかどうかやや迷いました。

最近の香水はようやく、その香水を調香したパフューマーの名前も比較的ハイライトされるようになりました。

しかし、彼らはほとんどトップ3の香料会社に所属し、香料会社の体制のフレームワーク内で制作しているている事実はあまり一般的でないようです。

このへんから始めるか否か、結局、資料提供だけにしましたが、シンポジウムの終了後の歓談の時間になるべく多くのお客様に名刺交換をお願いして「今日タメになるネタはありましたか?」と質問して回りました。

香料会社の資料についてお褒めをいただいたケースはひとつもありませんでした。

予想外にも「メゾンフレグランス」の言葉の定義に「はじめてわかりました」という意見が多かったです。

メゾンフレグランスという言葉は、業界では使用われているものの正確な定義はまだ固まっていません、とくに文章化された定義がないため、ムード的な言葉になっています。

また、インターネットで検索される「香水」というビッグワードに連れるスモールキーワードのトップが「ランキング」「激安」「人気」であるという調査結果などを興味を抱かれ私自身予想外でした。

香料会社の話は、それほどお呼びでなかったようで、喜ばれる情報と当方が準備した情報のミスマッチがありました。


(2007-07-29)
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