Home > ブログ
リスト表示 | (edit)
( 香水工場の )

香る生活


『香る生活』vol.10をリリース
今朝の東京は、秋らしい雰囲気がちょっと感じられる空に恵まれました。

『香る生活』vol.10がリリースされました。

先日、印刷所から上がってきた冊子を手にしたとき、発色の悪さに驚きました。いつも色校正なしで印刷にかけますので、たまにはこんなトラブルもあります。

一瞬「刷り直す?」と脳裏をかすめましたが、コストもさることながら、1万冊の冊子を廃棄するという反環境的行為の方が罪は重かろうと、薄くぼんやりした色のままでみなさまにお届けいたします。

しかし、失敗したな・・・と反省しきりです。こういうトラブルがあるといつも思い出すことがあります。

何年か前、ある大手広告会社さんのプロモーション案件に参加させていただいたときです。当社は香水ノベルティの提供をさせていただきました。

全体では億単位のプロモーションだったと思います。当社が受け持つのは、ごくごく小さな末端のノベルティの制作。当社にとっては数百万円の案件です。

香水の制作だけならよかったのですが、その香水に貼るラベルの制作も含まれていました。

ラベルのデザインは広告会社さんで起草されますが、印刷は当社が受け持ち、当社が通常取り引きしている印刷所に依頼しました。他社さんのプロジェクトですので当然事前に色校正を出し、クライアントのGOを受けて、数万枚印刷しました。

でき上がったラベルシールに対して広告会社さんから、製品版の色が校正時の発色と微妙に違うと指摘されました。

私の目にはその違いはほとんど感じられないレベルです。まして一般のお客さまがそれを気にされるレベルなどではまったくないと推測されます。印刷会社さんもそれ以上の調整は保証外との返答。が、その広告会社さんからは有無を言わせずやり直しを命ぜられました。

それだけ色にこだわるなら、最初からその広告会社さんの「こだわりクオリティ」を理解している山のようにあるお抱えの印刷所に依頼すべきだし、そもそもスポンサーである最終クライアントさんの判断を聞くよう主張して押し問答となりました。

結果的に印刷会社さんは別料金でやり直しに応じることになりました。

まあ、今となっては遠い過去の話です。当社も印刷所さんもコスト的な損失は負いませんでしたが、わかいそうなことに初版の数万枚のラベルは廃棄処分の憂き目に合いました。廃棄することが非常に苦しかったです。


それ以来、廃棄処分にしなくてよいように製品でも印刷物でも何でも綿密な計画を立てるように努めていますが、またやってしまいました。

冊子を配るたびに自分のミスを噛みしめたいと思います。


冊子「香る生活」vol.10


今回も紙面に文字を詰め込みました。渾身の取材は・・・

・日本の香り「お香」の魅力 京都・香老舗 松栄堂
・大垣に拡がるカモミール畑 日本で生産される香料植物シリーズ
・旅人ミュージシャン ブラジル系ピアニスト 鈴木厚志
・生活の中に溶け込むバラ・・・イラン人とバラの親密な関係 ダルビッシュ ギャラリー
・宅配・・・通販を支える縁の下の力持ち 意外に知られていない宅急便とメール便のホント



「国分さん、そんなに文字を詰め込んでも読んでくれるお客さんはいないよ」とスタッフにからかわれながらも詰め込んでいます。10人にひとりくらいは「おもしろい」「役立つ」と読んでくださる方がいることを信じています。

冊子は通販のお買物に同梱され、現在配布中。



(2008-09-08)
search
月一メルマガ

TOP