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百合(ユリ)

武蔵野ワークス(香水工場)

夏の花、百合。華麗で甘く甘美。甘くグリーン感漂う香り。

a802,『百合』(ゆり)。ユリ。Yuri。Lily。

原種のままであまりにも美しいユリの花

ユリ科ユリ属の多年草球根植物。山野で自生し、夏、ひときわ大きく堂々とした花を付けます。ユリはギリシャ神話に登場したり、日本では万葉集や古事記、日本書紀に記述があります。ユリが、どれくらい古き時代から世界中の人々に親しまれてきた花かよくわかります。キリスト教では、ユリはローマ時代以降「聖花」と見なされる重要な花でした。

バラをはじめ多くの花が、原種では小さくやや華やかさに欠ける性質がありますが、ことユリに関しては、原種のままであまりにも美しく、そのため逆に品種改良が進まなかったとも言われます。

複数のつぼみが一斉に花開く夏。真っ白な花が放つ強い芳香に振り返りたくなるユリ、甘く華麗なフローラル感にグリーン感を含む香りです。

甘い芳香の日本のユリをイメージ

F4香水シリーズ「百合」は、ユリ独特な甘い芳香をテーマにした香水です。強い芳香のカサブランカよりやや控え目な日本の百合をイメージして調香しました。

開発背景と内容

ユリの原産地はアジアから地中海周辺とされていますが、日本にはもともと豊富な種類の原生種のユリが自生し「ユリの宝庫」として現在、世界の有名なユリの祖先となっている品種が多数あります。濃厚で甘い香りが特徴のカサブランカ(白い家)も日本原産のヤマユリなどとヨーロッパ種の配合で生まれました。

ユリはF4シリーズでもぜひ取り上げたかった花でありテーマでした。またお客様からのご要望も多い花です。しかし、調香作業は難航し、製品は難産でした。現在リリース中の「百合」は第二代目ですが、今後よい原料を発掘できればバージョンアップも考えております。

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