
月桃 / 沈香 / ブラックベチベル / 夏よ華
Date: Tue, 9 Jun 2026
●投書:
・月桃 [ Peach Moon ]
「おお! これがハーバル感!」という、いかにもな香りが最初に立ちます。そこから、ハーブによくある葉先の尖った感じが少しずつ丸くなって、甘みが加わるような変化が。
お菓子の甘い感じではなく、花の甘い香り。「近づきすぎると酔わせるぞ!」という罠を感じたのは、私とローズ系の相性でしょう。
ミドルノートからはローズの印象を強く感じましたがが、それでいてローズがメインではないので、ちょうど良い感じのバランスです。
「野ばら」を購入した際に「ローズ系とは相性が悪かった過去がある」と書いたのですが、バラの香りを謳っていないものでもバラの雰囲気を楽しめることに、今さらながらに気付いた次第です。
ラストノートに移るにしたがって、なぜか生姜っぽい香りが立ち始め、最後までふわふわと漂っていました。
全体的に「ハーバル」というより「生薬」と漢字で表したくなる香りでした。
・沈香 [ Jinko ]
つけた瞬間に、「わ! 煙っぽい!」とびっくりしました。それは本当にわずかの間で、次に「材木屋さんの匂い……!」と変化します。
大昔に通っていた小学校の近くに、材木を切り出した後にできる木くずを山のように積んでいる倉庫があって、そこから漂う香りを懐かしく思い出しました。
そうこうしているうちに甘さが際立ってきて、今度は「お香だ!」という感想が飛び出します。それも、火を点ける前のお香。お線香ではなく、ころんとした円錐型のお香が脳内に浮かびました。
私の場合、香水は肘の内側(献血のときに針を刺すあたり)につけたうえで腕まくりをしていることが多いので、ちょっと動くたびに香りが鼻に届くのですが、しばらくは、材木屋さんの印象とお香の印象が行ったり来たりして楽しかったです。
ラストノートは上品に燻った香りで、つけている間ずっと、穏やかな気持ちでいられました。
・ブラックベチベル [ Black Vetiver ]
こちらもつけた瞬間は沈香と同じく、煙っぽい香り。
(夫曰く「バジルっぽい!」とのことなので、人の感じ方は本当にそれぞれですね。)
体温に馴染んでくるにつれてじわじわと香り立つのは、複雑な甘さでした。説明が難しいけれど……、ジンジャーエールのような、スパイス感の強い甘さに思えました。
調べてみると、クラフトジンジャーエールのレシピには、シナモン・クローブ・カルダモンが入っていることが多いようなので、むべなるかな、と。
さらに時間が経ってくると、ほのかに感じられる柑橘系の香り。それほどきっぱりと「柑橘だ!」と主張してくるわけではなく、柚子などを絞った後に手を洗ってもまだ指先に残っている香り、といったようなふんわりさがありました。
とはいえ、全体的にはクラフトジンジャーエールの印象が強いままの一本でした。
・夏よ華 [ Fireworks ]
香水は、プッシュする前のキャップを開けただけの状態で香りを確かめてみる癖があるのですが、この夏よ華からは石鹸の清潔な印象を受けました。
つけてみると、甘い柑橘の香りにほっとします。個人的に、柑橘の香りを受け取りすぎる傾向があるのですが、白檀が緩衝材になっているようです。
ほんのり酸っぱい、ほんのり甘い、私にはちょうど良いバランスですが、そのトップノートは打ちあがった花火のごとく、あっという間に弾けて消えてしまいました。
その後からは、プッシュする前に感じた石鹸の清潔な印象が穏やかにと寄り添ってくれるので、それもまた良い感じです。
購入して少しした頃に、個人的「無香期間」がやってきたため随分と遅い感想になってしまいましたが、それも一旦終了したようなので、またちまちまと使っていきたいと思います。
●ハンドル:
蒼(あおい)
(国分) 『月桃』はトップノートで「おおゲットウ来たっ~」と薬草のような香りが空間に漂います。「生薬」に共感します。『沈香』の「肘の内側(献血のときに針を刺すあたり)」が妙にリアルで痛々しくてニガ笑いが漏れますね。このへんは大きな血管と血流、それによる温度があるので香りも立ちやすい。『花火』の「トップノートは打ちあがった花火のごとく、あっという間に弾けて消えて」の部分に制作したパフューマーが喜んでいました。消えた後の静寂と余韻をイメージしているだけに我が意を得たりと感じたようです
(2026-06-21)
●投書:
・月桃 [ Peach Moon ]
「おお! これがハーバル感!」という、いかにもな香りが最初に立ちます。そこから、ハーブによくある葉先の尖った感じが少しずつ丸くなって、甘みが加わるような変化が。
お菓子の甘い感じではなく、花の甘い香り。「近づきすぎると酔わせるぞ!」という罠を感じたのは、私とローズ系の相性でしょう。
ミドルノートからはローズの印象を強く感じましたがが、それでいてローズがメインではないので、ちょうど良い感じのバランスです。
「野ばら」を購入した際に「ローズ系とは相性が悪かった過去がある」と書いたのですが、バラの香りを謳っていないものでもバラの雰囲気を楽しめることに、今さらながらに気付いた次第です。
ラストノートに移るにしたがって、なぜか生姜っぽい香りが立ち始め、最後までふわふわと漂っていました。
全体的に「ハーバル」というより「生薬」と漢字で表したくなる香りでした。
・沈香 [ Jinko ]
つけた瞬間に、「わ! 煙っぽい!」とびっくりしました。それは本当にわずかの間で、次に「材木屋さんの匂い……!」と変化します。
大昔に通っていた小学校の近くに、材木を切り出した後にできる木くずを山のように積んでいる倉庫があって、そこから漂う香りを懐かしく思い出しました。
そうこうしているうちに甘さが際立ってきて、今度は「お香だ!」という感想が飛び出します。それも、火を点ける前のお香。お線香ではなく、ころんとした円錐型のお香が脳内に浮かびました。
私の場合、香水は肘の内側(献血のときに針を刺すあたり)につけたうえで腕まくりをしていることが多いので、ちょっと動くたびに香りが鼻に届くのですが、しばらくは、材木屋さんの印象とお香の印象が行ったり来たりして楽しかったです。
ラストノートは上品に燻った香りで、つけている間ずっと、穏やかな気持ちでいられました。
・ブラックベチベル [ Black Vetiver ]
こちらもつけた瞬間は沈香と同じく、煙っぽい香り。
(夫曰く「バジルっぽい!」とのことなので、人の感じ方は本当にそれぞれですね。)
体温に馴染んでくるにつれてじわじわと香り立つのは、複雑な甘さでした。説明が難しいけれど……、ジンジャーエールのような、スパイス感の強い甘さに思えました。
調べてみると、クラフトジンジャーエールのレシピには、シナモン・クローブ・カルダモンが入っていることが多いようなので、むべなるかな、と。
さらに時間が経ってくると、ほのかに感じられる柑橘系の香り。それほどきっぱりと「柑橘だ!」と主張してくるわけではなく、柚子などを絞った後に手を洗ってもまだ指先に残っている香り、といったようなふんわりさがありました。
とはいえ、全体的にはクラフトジンジャーエールの印象が強いままの一本でした。
・夏よ華 [ Fireworks ]
香水は、プッシュする前のキャップを開けただけの状態で香りを確かめてみる癖があるのですが、この夏よ華からは石鹸の清潔な印象を受けました。
つけてみると、甘い柑橘の香りにほっとします。個人的に、柑橘の香りを受け取りすぎる傾向があるのですが、白檀が緩衝材になっているようです。
ほんのり酸っぱい、ほんのり甘い、私にはちょうど良いバランスですが、そのトップノートは打ちあがった花火のごとく、あっという間に弾けて消えてしまいました。
その後からは、プッシュする前に感じた石鹸の清潔な印象が穏やかにと寄り添ってくれるので、それもまた良い感じです。
購入して少しした頃に、個人的「無香期間」がやってきたため随分と遅い感想になってしまいましたが、それも一旦終了したようなので、またちまちまと使っていきたいと思います。
●ハンドル:
蒼(あおい)
(国分) 『月桃』はトップノートで「おおゲットウ来たっ~」と薬草のような香りが空間に漂います。「生薬」に共感します。『沈香』の「肘の内側(献血のときに針を刺すあたり)」が妙にリアルで痛々しくてニガ笑いが漏れますね。このへんは大きな血管と血流、それによる温度があるので香りも立ちやすい。『花火』の「トップノートは打ちあがった花火のごとく、あっという間に弾けて消えて」の部分に制作したパフューマーが喜んでいました。消えた後の静寂と余韻をイメージしているだけに我が意を得たりと感じたようです
(2026-06-21)