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香水瓶の歴史#5 透明ガラス瓶の出現

古代メソポタミアのお香や香料・香油文化


古代メソポタミア・古代エジプトの遺跡からは図や文字が刻まれた粘土板や石版が多数出土し古代文明の調査に貢献しています。

その中にはお香や香料・香油が宗教儀式や人々の生活で使用されていたことがうかがえます。

・宗教儀式・・・お香(没薬や乳香)を焚く
・日常生活・・・香料・香油や軟膏を体に塗る

お香や香料・香油・軟膏は、没薬・乳香をはじめ、オリーブ油・ゴマ油・ヒマシ油や羊や牛などの動物油が使用されたと思われます。

香料・香油や軟膏を体に塗る習慣は世界各地の民族に見ることができます。下記の目的があると考えられます:

・皮膚の保護(スキンケア)
・おしゃれ・ファッションとしての化粧・メイクアップ
・儀式・正装・礼儀としての化粧・メイクアップ


ガラスは香料を保管するための理想的な容器


没薬や乳香などの香料・香油は、当時、宝石類と同等かそれ以上に高価なものだったので、それを収める容器も高価なものだったと推測されます。

はじめは土器製や石器製の容器が使用されますが、紀元前16世紀頃からガラス製容器が出現するようになります。

ガラスは耐薬品性や耐腐食性にたいへん優れた素材で現代においても、香料や薬品、香水の保管用としてガラスを越える素材はありません。

とくに量産可能な素材となると未だガラス瓶は有効です。樹脂や金属全盛の現在においても香水や香料のもっとも有力な容器がガラス瓶である理由はここにあります。


コアグラス製法


古代メソポタミアで生まれた初期のガラスは、その製造方法も手作業たっぷりの製法でした。現在では「コアグラス製法」と呼ばれます。

コアグラス製法は、耐火粘土の周りに溶けたガラスを巻き付けて整形します。原始的な製法で、作り手や職人の個性が出しやすい芸術的な製法とも言えます。

一点ごとの手作りなので風味がある製品が制作可能ですが、反面、均一な製品作りや量産には不利です。


紀元前8世紀:透明ガラスの出現


ガラスのもっともガラスらしい特徴は「透明性」です。色彩を付けても透明な透明ガラスの出現が、ガラスの歴史では大きな事件です。

古代アッシリアの紀元前8世紀前後の遺跡から透明ガラス製の香油瓶や軟膏瓶の出土しました。

(2010-02-13)
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