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( 香水工場の日常 )

男性香水と女性香水の境目

男性香水と女性香水、違い何?


男性香水と女性香水、違いはあるのでしょうか?

違いのもっとも大きな部分は好みの違いではないでしょうか。ヨーロッパですと香りに対する好みの男女差は案外明白で、男性はレザーやタバコなどゴツンとくる香りが好きですし、女性だとフルーティーでフローラルなものが好まれます。

香水の場合、男性に好まれる香り成分が多いと「メンズ」で、女性に好まれる香り成分が多いと「ウーマン」になります。

製品タイトルもパッケージもそれぞれの性に合わせてデザインされてますので、中身の香りもパッケージの外見もトータルで男女差ははっきりしています。


タイトルも明確に性別を区別する傾向にある香水


そして、しばしば男性用香水の製品タイトルには下記のような文字が添えられます。

「for Men」(フォーメン)
「pour Homme」(プールオム、フランス語で男性の意味)、

女性用香水には

「for Women」(フォーウイミン)
「pour Femme」(プールフェム、フランス語で女性の意味)


クロスオーバーする男女の意識差


しかし、男女の意識差が薄まっていることも現代社会の世界的な傾向。

男性・女性の役割分担が明白に分かれていた時代から、現在では、これまで男性の職業と思われていた建設現場やタクシーやトラックの運転手、さらには軍隊にまで女性の進出はとどまることなく加速中です。

また逆に、たとえば、主婦業や看護士、保育士のように、それまで女性のドメインとされていたエリアへの男性進出も珍らしくなくなりつつあります。

男性がスカートをはき、それがクールと感じられる人も増えている時代です。香水も男女の境は薄れてきているように感じます。


香水冒険心旺盛な女性


当社の香水製品に関して言えば、男性顧客を想定した香水の女性による売上の伸びは明白で、個人的な印象では、男性より、女性の方が大胆に女性用・男性用区別せずにどんどん試す人が多いようです。

それだけ女性の方が香水冒険心は旺盛なのかもしれません。


香水ミニボトルのプレゼント


当社では、お買物の商品にときどき期間を決めてミニボトルを1本プレゼントとして同梱することがあります。

これはアナウンスせずに行いますので、お客様はプレゼントが入っていることも知らなければ、どんな香りが同梱されているかもわかりません。ささやなかサプライズです。

このサプライズプレゼントで印象的なメールをもらいました。

以前、「ポロヌプリ」というメンズ用香水をお付けしていたときのことです。この香水は、サイプレスとラベンダーの組み合わせで、メンズを想定して制作した香りですが、女性でも好まれる香りと思います。


女性に男性香水のミニプレゼントはNG?


特に冒険心旺盛な方にはそれほど違和感はない香りですが、あるお客様からのメールは、「顧客名から女性であることは明白なのに男性用香水をプレゼントとしてつけるのはいかがなものか」という趣旨でした。

これは意外で印象的でした。一つは男女差はなくなりつつあるとはいっても、一方で、女性が女性らしくという意識も健在ではないかというヒントです。


香水の性別表記も変化する時代かも?


もう一つは外見というか、表記の問題です。

「ポロヌプリ」のミニボトルには「Poro Nupuri」という表記の他に「Homme」という表記が入っています。

反省しました。

男女どちらの香りに対しても現代人は、比較的許容力が高まっていますが、製品名として明確に「Homme」、つまり「男性用」と明記する行為がミスリードの原因ではないかと感じるようになりました。

これからの時代、香水の「for Men」「pour Homme」や「for Women」「pour Femme」は廃れていくかもしれないと感じた瞬間です。


(2011-09-03)
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