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( 香水工場の日常 )

ヒノキ精油工場
日ごとに秋らしくなりかけるこの頃です。いかがお過ごしでしょうか?

秋の気配とともにファッションもオシャレになる人々が増える気配です。香水もいろいろなものが楽しめる季節ですね。

きょうは、ヒノキ精油に関する記事をお届けします。現在制作中の『香る生活』の関連記事です。


「天然香料は海外から輸入するもの」


当社製品に使用される天然香料は、たとえば、ローズオイルやラベンダーオイル、シトラスオイルなど、ほとんど海外から輸入しています。

「天然香料は海外から輸入するもの」という事情は、日本だけでなくフランスや米国の香水メーカーも似たような事情を抱えています。

それぞれの香料植物には世界的な産地が大方決まっており、それ以外の地域での栽培と収穫はなかなか産業として成立しないという背景があります。


香料植物の栽培は、労働集約型産業


理由は、天然香料の生産は、集約的労働力を要する産業だからです。

天然香料の世界的な産地は天候や土壌がその植物に理想的であるだけでなく安価な労働力を必要とする、かなり厳しい植物でもあるのです。

しかも、需要も生産量も限られており、価格変動のリスクが他の一般的な農作物に比較すると高いものがあります。

近年では、さらに投機マネーの流入もあり荒れ気味です。

このような背景から、香料植物の世界的な産地は時代とともにより貧しい地域へと流動していく事情も垣間見えます。


現在の日本では厳しい香料植物栽培


和の香りを標榜する武蔵野ワークスは、国産の天然香料にたいへんな関心を寄せています。

今までバラ・ミント・月桃・ラベンダー・ゲラニウム・ジャスミン・カモミールなどの国内産地を回り、その実態を見てきました。

しかし、月桃とカモミール以外、香料産業らしきものは成立しにくい事情を痛感してきました。多くは観光農園化するか、置き捨てられるか、という厳しい状況です。


持続可能なシステム


しかし、今年訪問した奈良県吉野町のある会社さんの工場では、うれしい光景を見ました。

その工場では、香料産業としてでなく製材過程の副産物としてヒノキオイルとヒノキウォーターが生産されていたのです。

日本でも持続可能な香料産業に見えました。

大手マヨネーズ会社さんは、今では卵の殻まで再利用・再商品化しています。それは雇用創出の点でも、また環境保全の観点でもよいことと思われます。

そういう環境配慮型の持続可能なシステムの中で、香料産業も生き延びるヒントがあるようなインスピレーションを受けました。

また工場内に立ちこめるヒノキの癒される香りは圧倒的でした。

こちらの会社さんです。

喜多製材所

来月には『香る生活』の記事としてご紹介できると思います。ヒノキのステキな香りが伝わる記事にします。ご期待下さい。



(2011-09-12)
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