香水biz ブログ

( 香水工場の日常 )

2012年、日本の香水元年?
(2012/01/07)

新年のご挨拶


日本では、すっかりお正月気分がとれた感じですが、ロシアではまだクリスマス気分(というか、ロシア正教では1月7日がクリスマスとか)ですし、中国ではもうすぐお正月を迎えますので、世界的にはまだまだお祭り気分なんでしょうね。

仕事モードの気分を盛り上げ突入した4日の仕事始めも、今年はいきなり3連休を迎え、やや失速気味の国分です。

改めまして。

新年、あけましておめでとうございます。今年も、どうぞ、よろしくお願いします。


香水ブログ、やります!


最近はTwitterも書き込むようになってブログの更新が遅れ気味ですが、大丈夫です。今から書き書きと闘志を燃やしています。

今年はじめのブログは、日本の香水シーンを占いたいと思います。


2012年、日本の香水シーンを占う


2005年くらいから、一貫して日本の香水市場は拡大しています(穏やかではありますが)。

このへんは、1年前に私が書いた記事、日本の香水市場に触れていますが、一般に日本の香水市場は500億円くらいでしょうか。


目を見張るメンズ香水


穏やかな成長の中で、目を見張る分野が男性用香水、あるいはメンズコスメ(男性化粧品)の伸びです。

公的な統計データがなくご紹介できないのが残念ですが、感触として数年前から年10%、あるいは20%程度の成長が継続している印象があります。

取引先のインポートコスメ商社さんなどに聞いても同意見です。


日本のメンズ香水、あの製品がブレイクスルーだったか?


メンズコスメの成長は、特に2007年、トイレタリーの多国籍メジャー、ユニリーバ社が満を持して日本市場に投入した「AXE(アックス)」に遠因を感じます。

AXEの大ヒットで、男性向け香水は一気に成長分野に育ちました。当時、AXEはすでに欧米で人気を博している若者向けフレグランスでしたが、日本市場への投入は遅く、また慎重でした。

AXE自体は「フレグランス・ボディスプレー」と銘打たれるとおり香水というよりトイレタリー的なイメージでマーケティングされました。

しかし、AXEの成功は、AXE以外の欧米高級ブランドの男性用香水や男性用スキンケアなども売れ行きにも貢献した印象があり、個人的には日本のメンズコスメ全体の嵩上げにつながったと考えています。


メンズ香水は今年もブル市場


当社のお客様も90%以上が女性のお客様でしたが、年々男性比率は高まっています。現在では、正確な統計はまだですが、20%程度が男性のお客様と推測されます。

とくにAMAZONマーケットプレイス経由のお客様に至っては60%以上が男性です。

ということで、今年も男性顧客の増加はブル傾向で行くでしょう。


大資本とソリが合わないブランド


あと、デザイナーズブランドの香水、一般の「ブランド香水」の価格下落は、この一年、目を覆うばかりの惨状です。

ユーロやドルが下落したこともあります。

しかし、一番の大きなマクロ的な要因は、少し言いにくいのですが、大手ブランドさんの大量生産(マスプロダクション)による価格下落が背景にあるのではないかと私は推測します。

これは大手ブランドさんが、近年、次々と大資本を受け入れ、そして、大資本系列に参加することで、否応なく資本主義システムの歯車になったことと無縁ではないしょう。

四半期ごとに利益を確保できない経営者は、株主と組織から退場させられる現状、経営者がブランドの永続性より目先の売上に走ることは資本主義経済の構造的な問題です。


メゾンフレグランスの躍進と香水ブランドの世代交代


嫌気がさしたパフューマーが次々とスピンアウトして、独自のメゾンフレグランス設立に向かうのも無理のない話です。

欧米では既存ブランドから新進気鋭のブランドへと世代交代への躍動が感じられる昨今です。それらは「メゾンフレグランス」や「ニッチフレグランス」と呼ばれています。


フレグランス市場に参入する人々


今年は、日本でも、一部、雑貨状態に陥っている並行輸入香水やインポート香水に対して、欧米のマイナーでレアなブランド、聞いたこともないブランドが、日本の香水シーンに数多く登場するでしょう。

と同時に、日本では日本独自の香水への需要もさらに高まると信じています。

感度の高い消費者はすでにホームセンターでワゴンセールになった香水には見向きもしません。多くの化粧品会社が、新しい日本のフレグランス市場に参入する予感がしますし、また新しい香水ブランドが生まれてくる予感がしています。

参入する既存ブランド、新規ブランド。

それは多ければ多いほど日本の香水シーンは盛り上がります。なぜなら秋葉原と同じく同業者が同じ土俵で、お互い切磋琢磨することで、すごい製品が生まれるからです。

いやー、日本の香水シーンが、徐々におもしろくなりそうです。




(2012-01-07)
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