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( 香水工場の日常 )

カンヌライオンズと香水ドラマ「スイセン」
(2012/11/15)

今年、「スイセン」という香水ドラマを制作しました。世界の広告祭として有名なカンヌ・ライオンズのフィルム部門にエントリーしました。その結果は?(2012/11/15)

カンヌライオンズ出品「スイセンの香り」


香水ドラマ「スイセン」


今年1月に千葉県房総半島でロケをしてきました。3分程度の作品ですが、15人以上のクルーで20時間のロケとなりました。暖かいといわれる房総の早春ですが、手足がしびれるような寒さが忘れられません。


気合いが入りすぎて「スイセン」をカンヌに送りました


カンヌには何度か行ったことがあります。香水関係者なら一度は訪れる香水の都グラースから車で数十分。近いのでグラースに行けば、カンヌは気軽に行けるのです。

カンヌ映画祭が開催される例の会場には常時レッドカーペットが敷かれていますので、行けば誰でもその上を歩けたような記憶(今は違うかもしれません)が。

まあ、ちょっとセレブな気分に浸れる街かもしれません。

そんなかんだでカンヌはなじみの街。そして、カンヌ・ライオンズはちょっと気になっていた広告祭でした。何度か動画を制作してきた当社は、今回カンヌ・ライオンズにエントリーしてみました。


カンヌ・ライオンズとは?


数年前まで「カンヌ国際広告祭」と呼ばれていましたが、現在は「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」という名称になり、完全に「広告」が決えました。

現在では「広告」ではなく「クリエイティビティ」と発想の転換がなされたようです。

全世界から主にCMなどのクリエイティビティがエントリーしてきます。今年は正確な数字が不明ですが、ざっくり数千社、のべ2万タイトル。様々な部門があり、一つの作品で重複エントリーが可能です。出品者は広告会社さんやその関連のクリエイターさんがメインです。


誰でも出品可能なカンヌ・ライオンズ


カンヌ・ライオンズと聞けば、なにやら敷居が高いイメージがありますが、エントリーフィーを払えば誰でもエントリー可能です。部門によって違いますが、当社がエントリーした「フィルム部門」は 640ユーロ、約7万円ですかね。

2万タイトル、平均5万円とするとこのイベントで1ビリオン・ドル(10億円)規模のビジネスです。周辺ビジネスもありますので広告祭だけで数十億円、ちょっとしたインダストリー感のあるイベントですね。

ビジネスですので、誰でもエントリーは大歓迎、しかし、そのイベントで勝ち抜くことは、とくに「フィルム部門」のような権威ある部門は至難の業。フィルム部門でグランプリを獲得するとNHKの朝のニュースで放送されるというレベル。


結果


多数のエントリーからある程度の選抜を受けた作品は「ショートリスト」に入ります。ショートリスト入りで作品名や制作者が公開されますので、まずはこのショートリストが目標でした。

最初の審査は、なんでも数作品が同じ部屋で同時に放映されバタバタと落ちていくとか。香水ドラマ「スイセン」は、おそらくかすりもしなかったのかな?

しかし、悪いことばかりではありません。エントリーすることでカンヌ・ライオンズの内情らしきものも感じられ、たいへん勉強になりました。

審査員は、全世界の有名な広告会社のクリエイターやディレクターさんたち。自分やその関係者がエントリーもするし、翌年は審査もするといったかなりクローズドな世界。世の中、似たり寄ったり。なにやら大人の事情が香りますね。



(2012-11-15)
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