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( 香水工場の日常 )

2015年ブルガリアンローズ、最新の現地情報
(2015/05/29)

今年のダマスクローズの出来映えはいかに? ブルガリアの最新バラ・レポートをお届けします(2015/05/29)

(後日談) 2015年は結局、大不作 となりました




( Photo by NatureBase AD Bulgaria )

2015年5月の日本は記録的な暑さ


5月はじめの大型連休は、お出かけの方も多かったと思いますが、暑かったですよね。本来なら爽やかな新緑の季節ですが、今年の東京の5月は「観測史上最も暑い5月」だそうで、真夏を思わせる日が続いています。

この暑さ、インドや中国で発生している猛烈な熱波の一部が日本にも張り出しているためとのこと。インドでは5月だけで千人の方が熱中症で亡くなったというニュースも報道されていました。気温50度を超えた地域もあったそうです。

温泉好きの私から言えば、50度は耐えがたい温度です。暑いというレベルでなく体内のタンパク質やアミノ酸が変質しはじめる温度では? 殺人的です。

この暑さのおかげで、5月に一斉に開花する日本のバラは、あっという間に散るものが多いようです。日本のバラにも過酷な年となりました。


よい天候に恵まれた2015年の「バラの谷」


通称「バラの谷」と呼ばれるブルガリア中央部のあるエリアは、世界的なダマスクローズの生産地ですが、ここでのローズの出来映えは、毎年、世界のローズオイル市場を品質・収穫量ともに左右するほど影響力があります。

当社も「バラの谷」のローズ栽培企業さんからローズオイルを仕入れています。昨夜来たメールで、今年のローズの生育状況を教えてもらいました。

ここ数年、ブルガリアのローズは必ずしも当たり年とは言えない状況が続いていきました。このブログでも毎年、生育状況レポートを書いていますが、簡単にレビューすると

・2014年・・・記録的な雨のため不作
・2013年・・・記録的な猛暑のため不作

そして、今年2015年。現在収穫期に入っており、まだ統計的な結果は出ておりませんが、非常によい天候に恵まれているそうです!

そうなんです、3年ぶりの穏やかな天気に恵まれ、ブルガリアンローズ(ダマスクローズ)は、すくすくと育っていると思いきや、蕾の付き具合が非常に弱いそうです。


今年の夏の天候が来年の収穫に影響を及ぼす


蕾の付き具合が悪い原因は?・・・ここからは、NatureBase AD Bulgaria社さんに解説してもらった知識ですが、ダマスクローズは、7月末から8月はじめてにかけて翌年の開花パワーを蓄えるそうです。

にもかかわらず、2014年の夏は記録的な雨が多くバラに充分な備えができなかったと推測されるとのことです。

その結果、2015年の開花では、蕾の数が少なく全体の収穫量は減少すると見込まれます。それも相当な量で。

品質は?・・・収穫量が減少する不作の年は、多くの場合、ローズオイルの品質にも影響を及ぼすことが多いんですが、品質に関しては問題ない、例年通りのすばらしい出来映えになるとNatureBase AD Bulgaria社さんは考えています。


それにしても収穫量の減少は、彼らのビジネスにも大変な損失と思われるのですが、この一文がちょっと共感しました。

This is Mother Nature and we have to respect its rules (これも自然のなせる技、そういう自然のルールに対して敬意を払いたい)

自然の恵みを相手にするビジネスは、こういうリスクも含めてビジネスだ、という創業者の覚悟や態度が伝わってきます。

こんなしっかりした会社さんからローズオイルを仕入れることで、当社も自信をもってローズオイル製品を制作できると感じます。感謝です。



※武蔵野ワークスでは、ブルガリア産ダマスクローズ(ブルガリアンローズ)から香水の『ブルガリアンローズ・ジェル』『ローズの贈り物』などを生産しております。


(2015-05-29)
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