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5月の香りの花シリーズ・藤の花
「紫色」系の香りが楽しめる藤の花 (2019/05/10)

藤の花
( 藤の花、甘い香りが降りてきます、近所の公園で 05/08 )


「紫色」系の香り


東京の藤の花は、以前は、大型連休中にピークを迎えることが多かったのですが、ここ10年くらいは、大型連休前に咲き、連休の頃は、早々に散った後、という状態でした。

(温暖化の影響と思う)

今年は、4月に寒い日も多かったせいか、この数年にしては、やや遅めで連休中に咲いている樹木もありました。

藤の花の香りは、スミレや葛の花のように紫の花に共通した、紫色系の香りが特徴ですよね。

香水業界や香水に詳しい人の間では「パウダリックな」と表現されます。

「パウダリック」と言えば、"こういう香り" というコンセンサスができています。

追加して、さらに表現すれば、藤の花の香りは「雅な香り」なんです。

優雅で伝統的な香りなんですよね。

この感覚、純粋に嗅覚だけの印象ではなく、おそらく、奈良・平安時代より続く、藤原氏に代表される貴族文化の影響も大きいのかな。

日本人に共通した感覚のようにも感じています。


大久野の藤の花


今日は、私が藤の花のイメージを一変させた思い出話でおつきあいください。

東京には、有名な藤の大木があります。

東京都/西多摩郡/日の出町/大久野坊平の「大久野(おおぐの)のフジ」がそれ。

東京都は、山深い山林地帯から東京湾の近未来的ウォーターフロントまで、案外東西に長いのですが、この藤の大木は、東京の西端の山の中にあります。

樹齢400年の野生の藤の大樹で、実際に見に行くと"藤の花"のイメージが一変します。

(私だけかな?)

ニシキヘビがスギの大木に巻き付いて絞め殺そうとしているかのような光景。

怖い・恐ろしいという感情がわいてくる。

普通、藤の花は、花を見て可憐だなと感じ、幹や枝はあまり見ないか、見ても、ツルが巻き付いているね、くらいである。

しかし、こちらの藤の大樹は、高木だから最初に目に入る姿は花ではない。

薄暗い地面を大蛇が、猛り狂ったようにはっている世界、地獄絵図のような不気味さなんですよね。






(ムソルグスキー「禿げ山の一夜」のよなイメージ ※写真は webryblog の記事から直リンクしたもの)


藤の花は、山の高所に一段登って、そこから見下げるように見ることができますが、身近に見ることができない。

なので、花の印象よりニシキヘビのようなイメージだけが焼き付いて帰路につきました。

そのとき、写真を取り忘れたので、ネット内で公開されている写真を直リンクで引いてきているものです。こんな感じでした。




当社の香水「藤」


ところで、当社のオードパルファム「」ですが、一年近く在庫切れになったまま、まだ再開できません。

重要な原料の世界的枯渇で、入手できない状態が続いています。

その原料流通の再開は、徐々にはじまりかけているという情報も入ってきていますが、明確な日程は未定です。

しかし、1~2ヶ月以内ではないかと推測しています。

これが来たらすぐに再開します。

しかし、上の "大久野の藤の大木" 見たら、買いたい気持ちも、ちょっと萎えました?



(2019-05-10)
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