香水Bizブログ

日本の香水メーカー武蔵野ワークス
香水創りのブログ (誤字脱字多し、気になる方は近づかないで欲しい)

香害・・私は軽度の化学物質アレルギー
強い香りが苦しい (2020/01/02)


( ニオイで具合が悪くなる人は増加傾向・・ )


香害って、なんだ?


香りの害と書いた「香害」(こうがい)というコトバが、10年くらい前から頻繁に使われるようになった。

香害が、具体的に何を指すのかきっちりした定説はない。

昔は塗料や有機溶剤などに起因する、いわるゆシックハウス症候群も指すこともあったが、最近は、芳香剤、香水、そして、柔軟剤や洗濯洗剤のイメージが強い。

私は香水メーカーの人間だから、香水香害とくれば、どちらといえば、火消し側だが、いやー正直なところ、強すぎる香水は、私もダメだ。

そして、さらなる苦手が近年の柔軟剤・洗濯洗剤のパワフルなニオイ。


あのニオイが来ると気持ちが悪くなる


私のマンションの上の方の方で、週数回、早朝から洗濯を始める人がいる。

うちのマンションは、浴室が乾燥室にもなるので、洗濯後、浴室で乾燥機を回しているようだが、この排気が強烈なのだ。

夏場の早朝など、早起きの私は窓を開けていることが多いが、柔軟剤のニオイが私の部屋に降りてくる。

これがたまらない。誇張でなくめまいがする。

(後でも触れるが、脳内の毛細血管が収縮する感覚を覚える)

あれが来ると「あー来た」と窓を閉めるしかない。もう数年続いている。


業界がテロリストと見なされないか心配


妙に残留性があるニオイ、こんな香りが柔軟剤にはけっこう使われている。

なぜあんなにも強くニオイ付けをするのか、と不満が溜まっている人も多かろう。

半日も香りが持続することがウリになっているが、香りとしては不自然だろう。

マイクロカプセルを使っているのだろうが、やり過ぎ感は否めない。

このままでは、フレグランス業界全体が「環境破壊の人々」と見なされはしないなか、とフレグランス界側の人間として、逆に不安を感じる。


タバコのニオイも危ない


タバコのニオイも近年、健康被害という観点から香害に入れられるケースもある。

日本人は、歴史的に見ても無類のタバコ好きだ。

成人男性の喫煙率は、現在でこそ 30% を割るが、昭和の中頃は 80% - 90% をマークしていたという。

タバコの伝来は、諸説あるが、一説には種子島に鉄砲が伝来した際、いっしょに入ってきたらしい。

鉄砲はその後、わずか数年で国産化され、西洋人をあっと驚かせたが、もっと驚いたのはタバコの普及だっただろう。

高級嗜好品であり薬品であったタバコは、当初、特権階級のものだったが、江戸時代には日本中津々浦々へと普及し、男性の場合、子供から大人まで 100% 近くの人が吸っていたという記録もある。

100% は誇張だろうが、異様な普及率で、小さな子供も普通に吸っていたことは間違いない。


体質的に合わない人間


昭和の男達もよく吸った。私の父の世代だとすべての男が吸っていたイメージだ。

私も大学生になったら吸うものと思っていた。

ところが、そうはならなかった。

(私は体質的に合わなかった)

自分は吸わないものの、20年くらい前までは、他人のタバコもそんなに気にならなかった。

しかし、現在では近くで吸う人がいると脳内の毛細血管が収縮する感覚を味わう。

柔軟剤のニオイも同じである。

ニコチンには、血管を収縮させ、脈拍を増加させる作用があるが、それが他人の煙程度でそうなるのか、私には疑問だ。

しかし、タバコの煙が鼻に来ると、脳の血管がドクドクと脈打つ感覚は実際にある。

これは完全に憶測だが、私の血管ドクドクは、純粋な生理作用が原因ではなく、「タバコの煙が嫌いだ」という心理的嫌悪感が、いつしか生理的に反応するよう脳が学習した結果ではないか。

ある種の脳内ホルモンを分泌させるような気がする。


軽度な化学物質過敏症の一種か?


私の血管ドクドクは、おそらく非常に軽度な「化学物質過敏症」の一種だろう。

化学物質過敏症または化学物質アレルギーは、同じ物質でも反応する人とそうでない人に分かれるため、医学界でも懐疑派は多い。

しかし、アレルギー同様、免疫系の病気として今後研究が進むかもしれない。




(2020-01-03)
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