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( 香水工場の )

香る生活


花カード:コスモス(秋桜)
(2025/09/08)
コスモスの花
( 宇宙秩序を意味するコスモス・・かなり壮大なネーミング )


花カードとは?


当社では花の写真を印刷した名刺サイズ大カードをときどきお買い物の商品に同梱している。なるべくその季節に咲く花を取り上げ、裏面に簡単な説明をつけている。

こういう説明文は近年では、AIさんが一発で最適文章を生成してくれる時代、今さらわざわざ人が書き上げるのもムダな気もするが、きっちり自分の言葉で書いている。

人が書いた方が味があるし、何らかの実体験があれば、それはAIさんのできない分野なので、ちょっとでも触れることで記事も輝く気がする。


コスモス


今日の花カードは『コスモス』。

自分にとってコスモスの思い出は高校時代、通学路の川辺に豪快に咲いていた光景。高校時代の記憶と連動している。

コスモス、別名「秋桜」(あきざくら)。細く繊細な茎の上に、ややアンバランスに大きく開くピンクや白の花が咲き、鮮やかで美しい。秋風に揺れる姿は青空によく映え、まるで青春の一ページのようだ。

原産地はメキシコの高原地帯。そこからヨーロッパへ、さらに世界各地へと広がっていった。「コスモス」という名は、ギリシャ語で「宇宙」や「秩序」を意味する Cosmos に由来するという。ずいぶん壮大な名前を与えられたものだ。

Wikipediaによれば、花びらが整然と並び、その調和を讃えてスペインの聖職者が命名したとされる。

私は、花びらが「8枚」という数字にも何か Cosmos 的な意味があるのでは……と疑っている。かつて当社にも『コスモス』という香水があった。コスモスの花自体にはほとんど香りがないため、イメージ香水だったが、その香りは可愛らしく愛らしい印象だった。



コスメの語源も宇宙?


書き切れなかったことを追記すると、「化粧品」を意味する「cosmetics=コスメティクス」の語源も同じ古代ギリシャ語「cosmos」から来ているのだとか。

(えー、そうなの?)と感じてしまった。

「顔や体を美しく整えること」=「秩序・調和のとれた美しさ」=「kosmos、cosmos」という発想らしい。

植物のコスモス同様、化粧品も壮大な意味で命名されたんですね。コスメも荷が重かろうと私なんか感じてしまうが、コスメに対する深い哲学が横たわる思いだ。

日本語の「化粧品」は「化けて飾るためのツール」という意味なので「cosmetics」より「make-up=メイクアップ」に近い。

お化粧にも、なかなか深い思想の違いがある、おもしろいものだ。





(2025-09-07)
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