香水Bizブログ

日本の香水メーカー武蔵野ワークス
香水創りのブログ (誤字脱字多し、気になる方は近づかないで欲しい)

精油の抽出方法
ローズオイルとは、エッセンシャル・オイルの一つです。エッセンシャルオイル(精油)とは花に含まれている油です。

菜種油もエッセンシャル・オイル? エッセンシャル・オイルは、芳香のある揮発性成分のこと指しますので同じ油でも食用油とは違います。

エッセンシャル・オイルを抽出するには、大量の花を釜ゆでにして水蒸気とともに揮発したものをかき集めます。すると微量のオイルを分離できます(水蒸気蒸留)。

もうひとつの抽出方法が「有機溶剤抽出」(*1)。

ヘキサンなどある種の溶剤に花をつけ込むと精油が溶剤に溶けますので後で溶剤を飛ばして溶剤中の精油成分を分離します。

こうして採油された精油はエッセンシャル・オイルではなくとくに「アブソリュート」と呼ばれます。

アブソリュートの方がやや重い後味を感じさせ、水蒸気蒸留方の方がオイル本来の華やかさを引き出します。

しかし、熱に弱い花、たとえば、ジャスミンなどは溶剤抽出がメインです。バラは種類によって、産地によって、あるいは蒸留所主人の気持ちによって水蒸気蒸留と溶剤抽出を使い分けています。

一般にエッセンシャル・オイルが取れる部分は花以外に実、葉、種子、根、茎・・・全部利用できますが、ローズに関しては葉や根からは取りません。

純粋に花びらだけを使用します。

以前、沖縄で日本月桃さんの月桃(ゲットウ)エッセンシャル・オイル工場を見学させていただきましたが、月桃は葉、幹、茎だけでした。花は使用しません。

グレープフルーツの精油は皮を絞る「圧搾法」で採油されます。たぶん、これが果実の本来の匂いに一番近いかもしれません。


(*1)有機溶剤抽出の溶剤にはヘキサンなどが使用されます。ヘキサンとは灯油やガソリンに多く含まれるアルコールに似た物質。油脂などを溶解できるので、溶媒として油脂の洗浄や抽出に利用されます。有機溶剤抽出によってアブソリュートが採油されます。


(2006-07-06)
<ブルガリア出張の目的 | 香水のつけ方(付け方)>
page top:▲