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( 香水工場の )

香る生活


ノンブル・ノワール(2)

試す


「ノンブル・ノワールって知ってる?」とスタッフに聞きました。あまり関心なさそうでしたが、数日後なんと一人のスタッフがノンブル・ノワールを自宅から持参してくれていました。

「おお、これが伝説のノンブル・ノワール!」

手にとってしげしげと眺め、ちょっと色濃くない?と内心感じつつ、天然香料の証、微かなオリらしき不純物を見ながらそっとフタを開けました。

ヨーロッパの正装パーティ。背中ががっぽりと開いた黒いセクシーなイブニングドレスを着たマダムを空想しながら鼻を近づけてみると・・・

ちょっと違うかな?・・・「ノンブル・ノワールってこんな感じ?」と質問すると、あっさり

「ああ、たぶん香り変わっています」とのこと。


それぞれの思い出


なにしろ20年以上の前のもの、彼女が購入した時点で香りはすでに違っていたのではないかと説明してくれました。

ノンブル・ノワールは、彼女がかなり前に飛行機の中でステキな香りを漂わすフライトアテンダントさんに、意を決して「付けている香水は何ですか?」と質問してはじめて知った想い出の香水です。

しかし、ようやく入手したとき香りの印象はかなり違っていたといいます。

恋心に灯をともすNombre Noir(ノンブル・ノワール)
ボトルの形も文字の字体もとてもレトロ。おそらく70年代〜80年代のはじめたにはとてもスタイリッシュだったのでしょう。なぜか私はアフロヘアとベルボトムのイメージと連動してしまう。



(2007-02-02)
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