香水biz ブログ

( 香水工場の日常 )

海外発送事情 #2
海外発送事情その2・・・「MADE IN JAPAN」ブランドは拡大中


「日本の果物はメチャメチャ高いが、飛ぶように売れていた」と話してくれたのは上海旅行から帰ってきた知人。

去年日本産の米が解禁された北京のスーパーでは、現地の米の20倍という途方もない価格ながら富裕層に売れるというニュースが流れていました。

数年前モスクワの高級住宅街で和食レストランに入りました。入り口にぶら下がる赤提灯とのれんといった風情は、日本ならどうみても下町の一杯飲み屋なのですが、近所の並み居るフレンチレストランと互角かそれ以上の値段設定でした。

モスクワッ子のあこがれのビールはアサヒスーパードライ。スーパードライに比較すると現地のビールがタダのように安く見えたものです。

その和食レストランのメニューは焼き鳥と寿司。日本人には若干奇妙な組み合わせながら、このコンビネーションは世界の食革命の震源地になりかねない状況です。

食だけでなく、世界を席巻する「MANGA」や自動車、・・・と考えると「日本製」(「Made in Japan」「Japan-made」)ってそれなりに世界中で認知され一つのブランドとして成立しているように思えます。

若干陰りが見えつつある電気製品でさえ、未だ都内の家電量販店では中国人観光客が「日本製」「Made in Japan」を指名買いで行く姿がニュースになったりします。

『バック・トゥー・ザ・フューチャー3』。1990年の映画です。私は映画館でこの映画を見ました。20年前からタイムスリップしたきたドクが、壊れたデロリアン(自動車型タイムマシン)のICチップを見て「あ、日本製じゃない。だから壊れるんだ。ダメだ、こんなの使っていたら」というセリフを吐きます。

それに対して、主人公マーティーが「日本製は、今じゃ世界最高だよ」。映画館の中では観客全体に微かな満足の笑みがこぼれました。日本人としてはうれしいセリフでした。

あのセリフは、ハリウッドが日本市場を意識したサービスです。しかし、世界中で大ヒットしている映画にそういうセリフが挿入されたこと自体「Made in Japan」ブランドが世界中で認識されたことを象徴する事件でした。

日本ブランドの確立は、戦後苦労を重ねた「プロジェクトX」世代のお陰です。

当時世界市場を席巻した日本製電気製品や日本製半導体は、現在、早くもちょっと際どい状況になってきていますが「日本製」「日本産」というブランドは余熱を持ちながら他の分野や領域へ拡散しはじめています。

怪しげなギョーザ事件や残留農薬騒動に触れて日本人自身が日本産や日本製に価値を再認識し、「日本へ」の回帰現象を起こすようになりました。中国製製品で溢れる100円ショップでさえもわずかに含まれる「日本製」を選ぶ日本人が増えています。

まして製品や産物の安全性や信頼性に不安の多い他国の方々が「Made in Japan」に寄せる信頼の強さは納得できる話です。

果実農家が日本で売れなければ海外に売りに行く、そして日本より高く売れる現実を思い知らされる。出荷減少が続く日本酒をパリやニューヨーク、上海などで売り込む・・・一昔前なら考えにくかった話ですが、現実に行われています。

そして、その恩恵は、ついに当社のような海外では完全に無名の香水会社にまで及ぶ気配です。海外在住の日本人のために開設した「海外発送ページ」。ここでお買物をしていただける方は、今となってはなんと外国人の方が多いという現実。

外国人ショッパーを想定していませんので記述言語はすべて日本語。メールにやり取りは英語になることも多いのですが、とにかくオール日本語の中から注文ボタンをクリックする姿は、完全に想定外でした。

外国人から注文が入ると、当初は、素朴に「なんで彼らは日本語が読めるのか!?」と驚くばかりです。そもそも「日本語の表示できるパソコンが向こうにあるのか?」という驚きもありました。

フローラル・フォーシーズンズは、コンセプトが「日本人による日本人のための香水」ですから海外輸出はそれほど関心がありませんが、外国人が自分で当社サイトを見つけオール日本語という逆境の中でご購入いただく姿に触れ「Made in Japan」の恩恵の偉大さを感ぜずにはおれない状況です。

(2008-06-13)
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