香水Bizブログ

日本の香水メーカー武蔵野ワークス
香水創りのブログ (誤字脱字多し、気になる方は近づかないで欲しい)

体臭の変化とメンズ香水
今さら言うまでもないことですが、近年メンズコスメの盛り上がりには目を見張るモノがあります。世界的な傾向です。

多くの化粧品メーカーがメンズコスメの製品ラインアップ増強、広告の大量投下などメンズカテゴリーに注力。その結果、テレビでも「For Men」と連呼されるCMもよく見かけます。テレビだけでなく雑誌やネットなどあらゆる媒体で「For Men」の露出総量は毎年確実増加中です。

昔は、インディアンのように狩りや民族間戦争時の戦闘用メイクをする民族は少なくありませんでした。また儀式や舞台での演出としてのメイクも多かったのですが、男性が自分の美容のために行う化粧という習慣はそれほど多くは思い浮かびません。

化粧にはあるビジュアルな効果をあたえるための「メイク」と、お肌を健康な状態に維持する、または改善するための「スキンケア」という2種類の意味があります。

日本の平安貴族の白粉も実は美容のための化粧だったかもしれません。また、日本では江戸時代、江戸の若旦那衆の間では男性の白粉(現在の感覚でいうメイク+スキンケアと考えられます)が流行したことは化粧史に刻まれた事実です。

しかし、伝統的に男性は野性的で強く逞しくあることが理想であり、化粧とはほど遠い民族が多かったと思います。

現在のメンズコスメ・ブームは、よって、人類史上少し珍しい現象かもしれません。昔のように米俵をかつぎあげる必要もなく、狩りにでかけ生死をかけて獲物を倒しくる必要もない現代の男性が、筋肉よりも美容にこだわるのも生物学的な自然な現象かもしれません。

メンズコスメマーケットに大胆に参入した化粧品メーカーさんは概ね成功しているとのことです。

化粧品業界のマーケティング担当者たちからは、このメンズコスメ現象に対してさまざまな分析がされ、今後が市場や需要予想がされていますが、ここでは取り上げません。

そのかわり、当社の場合を少し触れたいと思います。

当社の香水シリーズ「フローラル・フォーシーズンズ」は、当社のメインプロダクトです。ネーミングがいかにも「花」なのでシリーズのリリース時、男性顧客はほとんど想定されていませんでした。

実際、当社のお客さまの男性対女性比率は、お客さまの性別はお名前だけから判断するしかないのでかなりザックリですが、女性客が98%-99%程度で推移してきました。

つまり100人のお客さまがあれば「ほぼすべて女性」。男性客らしき氏名を見て「迷い込んだかも?」と感じられるくらい珍しいものがあったものです。

それが2年くらい前から男性らしきお名前の増加が目に見える感じで増え始めました。現在の男性顧客の比率は1割。もはや「迷い込んだかも?」と感じることはありません。評価いただき確信してご購入(当社では「確信購入」といいます。遊びや冗談、間違いなどの購入ではないもの)いただいていると信じています。

昨日、取引先との打ち合わせでメンズフレグランスの盛り上がりが話題になりました。相手は長年世界の化粧品原料取引に従事し、日本のファインフレグランス市場に精通する商社マン。彼の分析は笑えました。

「いやー電車に乗っていても最近のオトコどもにはフレグランスが必要だね。当然よ!」

とかなり一刀両断でした。事情はこうです。彼がはじめてハンバーガーを食べたのはまだ少年の頃、1971年開業のマクドナルド銀座1号店でした。

日本マクドナルドを創業したのは昭和の風雲児・藤田田(でん)氏です。

藤田氏の有名な「人間は十二歳まで食べていたものを一生食べていく」(十二歳味覚説)による数十年がかりの日本マクドナルド「ニッポンジン改造計画」のもと、現在の40代以下の人々は完全にハンバーガーとフライドポテトをベース食とした国民へに生まれ変わりました。

日本人の体臭はこの30年で大きく変化したというのが彼の持論です。幼少の頃より肉食がメインになったからです。

藤田田氏は、「手掴みで食べるハンバーガーで日本人を金髪にしてみせる!」(日常生活の欧米化の意味と思われる)と記者会見でも自筆の本(たとえば「Den Fujitaの商法」・・・おもしろいです)でも述べていました。

それはついに実現し、(藤田さんにも想定外のコトだったと思いますが)ついでに日本人の体臭まで変化させてしまったようです。

天国で「やりすぎたか?」と苦笑いされているかもしれません。


(2008-09-13)
<深刻度の低い「香水害」ニュース | 地元の銭湯模様>
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