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( 香水工場の )

香る生活


香水ボトルにも企業再編の波
きのうはサンゴバンのご担当者と打ち合わせ。

サンゴバン社は、ガラス材や樹脂製品、建材の大手メーカーでフランスでは知らない人がいない伝統的な大企業。日本人にとっての三菱系や住友系のような財閥系巨大企業グループをフランス人にはイメージさせる会社さんだと思います。

サンゴバン社の歴史はかの絶対王政のスーパースター、ルイ14、別名「ロワソレイユ」(太陽王)によって設立された王立ガラスメーカーがその由来だそうで、ベルサイユ宮殿の「ガラスの間」の制作で一躍知名度を上げたそうです。

サンゴバン社は多くの世界的なファッションブランドや香水ブランドさんに多種多様の香水ボトルを提供していることで香水業界では有名なボトルメーカーです。フローラル・フォーシーズンズの香水ボトルもこのサンゴバン社製の製品です。

正確には「サンゴバン社製製品でした」(過去形)ということになります。

欧米の企業にありがちな「切って、貼って、バラして、売り飛ばして、買収する、時に買い戻す」という「事業再編の輪」が例にもれず繰り返されている模様でその過程でサンゴバン社はガラス容器部門を売却。

ガラス容器部門は、今ではサンゴバンの傘下をすでに外れているとのことでした。社名もSGD社に変更されています。

当社にとっては、ボトルの品質や仕入れに問題は発生しないと思いますが、欧米系企業のめまぐるしく変化する再編のスピード感に圧倒されます。

実は秋のフランス出張が実現していたらサンゴバン・デジョンケール社(これはサンゴバン社の容器部門のかっての会社名です)を取材させていただく予定で許可もいただいていましたが、もう次回はないかもしれないとやや残念です。

サブプライムの津波が世界の激変をさらに加速させているこの頃、東京片田舎の庶民にもヒシヒシを伝わってきます。

事業再編、企業再編、社会再編・・・晩秋に老けている場合ではありません。なぜか「待ったなし!」という気持ちが湧いてきます。

(2008-11-06)
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