香水Bizブログ

日本の香水メーカー武蔵野ワークス
香水創りのブログ (誤字脱字多し、気になる方は近づかないで欲しい)

「資材アウトレット」って何?
またまた風変わりなページを開設しました。


「訳あり、資材アウトレット」
(不必要になった資材のアウトレット)



すでに閉鎖しておりますが、実は一年くらい前まで「香水資材アウトレット オール10円ショップ」をいう香水資材関連のアウトレットページを開設していました。

当社は香水メーカーですので、様々な原料や資材を購入し、そして必ず何かが余ります。それはすべてのメーカーの宿命です。たとえば、ある製品1万個の生産計画を立てるとします。するとその製品を製造するための部材・資材・原料の各アイテムの数量や容量を計算し、ベンダーに発注をかけます。

たとえば、容器や香水ボトル。メーカーが購入する容器はお店も数量も一般消費者とはかなり違う内容になります。みなさんが容器を買いに行くとしたら東京だったら渋谷・東急ハンズや浅草・合羽橋のマニアックな道具街あたりかもしれません。

私たちメーカーの場合は、容器会社さんや香水のボトル会社さんと直接お取引するか、大手卸会社さんとの取引になります。担当の営業マンも付いてくれますし値段交渉もあります。価格は、ご想像の通り市販価格とは比較にならないくらい安くなりますが、反面数量はそれなりに。容器の取引は「パレット単位」や、せいぜい「段ボール箱単位」です。

パレットとはフォークリフトで上げ下げするあれです。1〜2メートル四方の角材(木製パレット)やプラスティック製(プラパレット)の置台で工場、倉庫、物流センターなど使用されます。そのままコンテナ船やタンカーに積み込んだりして一貫輸送や一貫保管にたいへん便利です。サイズも世界的に規格化されています。

逆に言うとパレットの大きさとその積み込める数量に合わせて出荷数量の単位が決められています。1パレット7,777本搭載できるとそれが取引単位であり、1本多い「7,778本ください」と言うと2パレット「14,444本購入してください」という返答になります。

「段ボール箱単位」も同じ発想で、一箱「498本入り」のように、これがまた中途半端な数量になっていることが多いのです。これは容器だけの話ではなく部材・資材・原料すでに共通する話です。私たち「最終製品メーカー」は「1千本」とか「1万本」などだいたいキリの良い数量で生産計画を立てますので、仕入れる部材・資材・原料には必ずオーバーヘッドがでます。

また、購入する資材が特に海外製の場合、必ず「不良品」が混入しています。海外製の容器やスプレーですと私の大雑把な印象は数%、運が悪いと10%が不良品です。私の同業者は、おもしろおかしく話してくれたのかもしれませんが、ある国から輸入したガラスボトル(香水瓶)の、その50%が不良品だったそうです。

それを仕入れ先に指摘すると、すぐに不良品分数万本を送ってきましたが、なんとこの充当分のまた半数が不良品で、そうやって果てしなく不良品サイクルが続という話でした。そういう極端な事例は相手がヨーロッパのメーカーなら、ほとんどないと思いますが、しかし、5%程度の不良品では「保証してもらえないという覚悟」でオーダーしないと時間的にも労力的にも取引が成立しません。

彼らも海外からうるさく言われても知らん顔を決め込むくらいのタカはくくっている雰囲気が伝わってきますので、そこは暗黙の了解のような部分があります。そういうリスクを避けるために現地を訪問し直接の信頼関係を築くことも重要な取引のためのビジネスです。

長くなりました。このように不良品分や半端な仕入れ数字・数量のため部材・資材・原料は必要数より必ず多めに購入・仕入れせざるをえません。そして必ず半端な数量が余ります。

その余った部材・資材・原料は、多くの場合「廃棄」です。なぜ破棄しなければならないのか?その辺の事情はまたおいおい書いていきたいと思いますが、環境負担的にも廃棄に心を痛めるメーカー人も少なくなく、なんとか再製品化や社会還元に利用できないか試行錯誤をするメーカーも少しずつ多くなってきているように見受けられます。

今回設置した「訳あり、資材アウトレット」は、ごくごく一部で少量ですが試験的に資材の再販売を試みるためのページです。ちょっとマニアックなものしかありませんが、必要な方がおられましたら・・・


(2009-01-17)
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