香水Bizブログ

日本の香水メーカー武蔵野ワークス
香水創りのブログ (誤字脱字多し、気になる方は近づかないで欲しい)

香水の種類分け #2
「香水の種類と分類」の2回目。下記は香水タイプ・種類分類方法の一つです。

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(1). フローラル・タイプ(花束をイメージ)
(2). アルデハイド・タイプ(モダンなイメージ)
(3). グリーン・タイプ(緑をイメージ、ユニセックス)
(4). フルーティ・タイプ(果物をイメージ)
(5). ウッディ・タイプ(樹木をイメージ、知的)
(6). シプレー・タイプ(オークモスとベルガモット、格調)
(7). フゼア・タイプ(メンズ)
(8). タバック・レザー・タイプ(葉巻タバコと皮革、ダンディ)
(9). オリエンタル・タイプ(東洋、エキゾチック)
(10).シトラスコロン・タイプ(柑橘系、爽やか)
(11).マリーン・タイプ(海をイメージ)
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(3)〜(5)は日常生活の中で体験できる香りなので、わかりやすいと思います。

グリーン・タイプは、植物の葉や茎の匂いとされています。それらの匂いは、実はそれほど香りませんので、正確には植物の葉や茎を折ったときに感じる香りです。「青臭い」とも表現されます。グリーン感の若々しさやどうかすると生臭さもあるかと思います。ナチュラルでハーバルな香りで性別的にはユニセックスな香りです。

フルーティ・タイプは、果物・フルーツの香りです。果物類には輝かしいほどのおいしい匂いがしますが、焼き肉やクッキーなどの香ばしい香りとは違って、爽やかで若々しく甘く元気な香りです。

ウッディ・タイプは、樹木の香りです。サンダルウッド(白檀)や沈香、スギ、ヒノキ、クロモジ・・・など木材から採れる精油・アブソリュートなどのオイル(香料)類の匂いです。それらは一般に清潔感があり瞑想に誘うような奥深い香りで心を鎮める効果があります。

さて、(6). シプレー・タイプは馴染みが薄いと思います。

シプレー・タイプとは?

シプレー・タイプは、1917年リリースのコティ社「シプレー」(coty Chypre、フランス語読みは「シープル」)に由来があります。一言で言えば「オークモス+ベルガモット」の香り。

格調高い香りです。物静かで深い森林を思わせる空間の演出に向きます。フォーマルなファッションとフォーマルなシチュエーションに似合います。正装ドレスなどにぴったりです。性別ではウーマンに属しますが、メンズとしても行けています。

なお「シプレー」とは、地中海キプロス島のフランス語読みです。キプロス島といえば古来よりエジプト・ギリシア・ローマ文明の激突の地、中世にはキリスト教対イスラム教の激戦区、地中海世界の攻防史を凝縮したような島です。

ワインの島、森の島、人類の歴史の島、そして現在でも紛争の絶えない島です。世界の文明に翻弄されてきた島です。イスラム世界とヨーロッパ人にとっては特別な思い入れとイメージがあります。

オークモスとは、オーク(樫の木)のモス(苔)から採れるアブソリュート。濃厚な茶色いの近い濃緑色の香料です。苔の種類はわかりませんが、ネットでは「サルオガセ」や「ツノマタゴケ」と書いている人が多いようです。それらは実際は「苔」でなく「地衣類」。苔と地衣類の生物学的違いは、植物の苔に対して菌類の地衣類。しかし、見た目はコケです。

ベルガモットとは柑橘系の一種。レモンのような果実です。その精油は大人の柑橘系、渋い柑橘系の香りです。

キプロス島にはオークモスもベルガモットも豊富にあって地中海独特の乾いた空気の中で森林には格調の高い香りが香っているのでしょう(私は行ったことがありません)。




(2009-01-27)
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