香水Bizブログ

日本の香水メーカー武蔵野ワークス
香水創りのブログ (誤字脱字多し、気になる方は近づかないで欲しい)

ムスク#3 よりよい合成ムスクへの道

ムスクを産出するジャコウジカ


ムスクは香水界・香料界・医薬界・お香界のスーパースターにしてマルチタレント。

しかし、欠点はその希少性です。ジャコウジカから採れる天然の動物性オイルですから、人類の悲しいサガ、元々希少なシカであるジャコウジカは乱獲でさらに激減する歴史を描きました。

現在、ジャコウジカは絶滅を免れ東南アジアやヒマラヤなどに現存しています。

香料や希少動植物の歴史は人類の歴史の過程で多くが絶滅の道をたどってきましたが(そして、今も希少動植物は絶滅の危機が続いています)、よくぞ持ち堪えてくれました。

現在、ジャコウジカはワシントン条約により国際取引が禁止されており、天然ムスクを入手することはできません。


現在のムスクは100%合成


闇取引もありますし研究用途や政府の特別お墨付きなどの取引枠があり完全にムスク取引がシャットアウトされたわけではありませんが、まずは手に入りません。

また、ここが重要ですが、香水メーカー・化粧品会社で本物の天然ムスクを入手し製品に配合ようなどど考える企業は今時ありません。

一部の人々が唱えるほど「企業はカネのためなら何でもやる」という人々は多くないものです。

現在、香水や化粧品に配合されるムスクは100%合成です。

・香水に配合されているムスクは本物じゃないの?・・・はい、天然ムスクではありません。
・ホワイトムスクも本物じゃないの?・・はい、それも。

世の中には計り知れない人々と需要がありますので、アンダーグラウンドな世界では何でもありですが、メジャーな流通網に乗る商品で天然ムスクを配合・使用した香水・化粧品はほぼないはずです。


最初の合成ムスクは100年前に誕生


コストだけの問題ではなく、香料を採るためだけに動物を殺傷する行為はもはや世界の常識からは許されられないですから。

しかし、ムスクの合成ムスクの完成度は天然ムスクにほど遠いのが現実。最初の合成ムスクが開発されてからすでに100年以上。

それだけの時間が経過し、また最先端技術をもってしても、天然ムスクに追いつくことはできません。

それどころか、かつての合成ムスクには、発ガン性や環境への残留性リスクの疑惑や問題がありました。ムスクは現在でも開発競争が続いていますが、未だ決定打がない状態です。

地上最高の香料ムスク。こらからも向き合って最良のムスク香水への道を地道に探るしか道はなさそうです。


この記事は#3

ムスク香水#3 よりよい合成ムスクへの道
ムスク香水#2 ムスクの歴史
ムスク香水#1 激戦区ムスク香水

(2010-01-11)
<モテ香水#1 モテたい! | ムスク香水#2 ムスクの歴史>
page top:▲