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Coty社の1兆円買収交渉は決裂
(2012/05/16)

世界の香水ニュースから、実現しなかったビッグな買収劇。香水メジャーたちのパワーゲームの一コマ(2012/05/16)


米コティ、107億ドルでのエイボン買収提案を撤回


香水メジャのテイクオーバー(買収)提案


先月から世界の香水業界ではビッグなニュースが話題になっています。

香水業界の老舗Cotyが、Avon(エイボン)に対して買収提案を行いました。金額が凄いです。「$10.7 billion」ドル、日本円でざっくり1兆円です(現在の為替レートなら8千億)。

話題性は、その金額ですが、香水ブランドの中の香水ブランドであるCotyが、訪問販売のイメージが強いAvonにテイクオーバーを試みる意外性も話題です。


香水カンパニーとして始まったAvonの歴史


Avonは、1886年創業の化粧品会社。最初の社名は「カリフォルニア パフューム カンパニー」でした。

創業者のデビッド・マコーネル氏は、当時書籍のセールスマンをしていましたが、本の販売プロモーションとして香水プレゼントを思いつき大ヒット。そのまま化粧品会社へと転身しパフューム・カンパニーはスタートしました。

(人生、本当にどうなるかわかりませんね)

香水メーカーさんですが、現在Avonは、どちらかといえば総合化粧品メーカー、とくにメイクアップのイメージがある会社さんではないでしょうか。

Avonは、現在、経済成長著しいラテンアメリカで大きなプレゼンスを誇っています。


セレブ香水で圧倒的な存在感Coty


一方、フランスの老舗香水ハウスCoty。現在は米国ベースの会社さんです。

近年はビクトリア・ベッカム、ジェニファー・ロペス、ビヨンセ、ケイト・モス、サラ・ジェシカ・パーカーなどのセレブ香水の制作会社として業界の台風の目的存在。

現在でも香水に強い執着を示すCotyとAvonでは、そのビジネスモデルもかなり違います。こんへんも香水業界人の話題のタネのようです。


決裂


しかし、Avonは年間1兆円、Cotyの3倍以上の収益を誇ると言われており、買収提案そのものがかなりスリリングなもの。

さらに、Cotyの買収資本が、かの有名なウォーレン・バフェット氏のBerkshire Hathaway社ということも数日前に判明しました。話題性オンパレードです。

しかし、Avonはやはり関心がなかったようです。

買収提案に、Avonボードメンバーは返事さえせず、交渉は昨日決裂。水面下ではどうなっているかわかりませんが、表向き「Coty、買収提案を撤回」というニュースが流れています。


「ピンポーン」マーケティング


もしこの買収が成功していたら・・・Avonの「ピンポーン、エイボンでございます」(Ding Dong Avon Calling)マーケティングをCoty社が導入したのかな、なんて空想します・・・謎を呼ぶ買収交渉劇でした。

予断ですが、Avon社の株価は本日のNY市場で急落中とのこと。市場はCotyの買収提案を歓迎していたということでしょうか。


(2012-05-16)
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