香水Bizブログ

日本の香水メーカー武蔵野ワークス
香水創りのブログ (誤字脱字多し、気になる方は近づかないで欲しい)

ペット用の香水やフレグランス
作る予定は現状ありません、動物への影響が未知数なので (2019/05/10)

コーギー
( ペット用のフレグランスってどう? イヌたちが話せたなら本音を聞き出せるのだが・・ )


ペット用フレグランス?


以前、お取引していた化粧品会社さんがありまして、ある日、社長さんから「ペット用フレグランス、作りませんか?」と聞かれました。

ペット用品市場って凄い勢いで伸びてますから、経営の安定にもなりますよ、といった軽い気持ちでの会話だったと思うのですが、「さあ、どうでしょう」と言葉を濁して、それ以上、この話題には触れませんでした。


人のニオイ感覚は実に頼りない


人の嗅覚って、他の動物と比較すると「退化した器官」とよく言われます。

それどころか、おそらく全ほ乳類動物の中で、もっとも退化し無能化した動物に入るのでは?

毎日、香水を製造して販売してという生活を送っている私が感じることは、人の嗅覚(きゅうかく)って、とにかく「頼りない・不安定」。

ニオイを感じる力が弱いだけでなく、その日の体調や気分や思い込みだけで、違ったニオイに感じられることは、プロのパフューマーにも見受けられる現象なんです。


ニオイは生命に直結した感覚


もともと嗅覚は、食物の安全性と自分に適した異性を発見するための強力なツールとして進化したもの。

私的に表現すれば、生命に直結する "純・本能系器官"。

ですが、大脳皮質が大いに発達した人間では、知識や情報に基づく判断ができるようになったため、かなり退化したと言われています。

たとえば、イヌの嗅覚は、ヒトの「100万倍」とも「1億倍」とも。

(たとえば、100万倍に薄めたオシッコ。判別できまるヒトはいないでしょうが、イヌならできてしまう)


ニオイ超感度のペットたち


イヌはヒトよりも、ニオイを強く感じ、遠くから感じられるし、ヒトには感じられないニオイまでわかる。

そんなニオイ超感度の嗅覚を駆使している動物用に、人が「ペットちゃんが喜ぶであろう」と思い込みで制作した香水やフレグランスを与える・付けるといった行為は、ちょっとリスキーです。

まして、ペットを自分好みの香りに変えるために、自分の好きな香りをペットに付けるなど、ちょっと痛々しく感じてしまう。

(ペット、大丈夫かな?)

香水やフレグランスのペットへの影響を研究している人も少ないし、情報もあまりないので、何が起きるか未知数と私は感じています。


(2019-05-10)
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