香水biz ブログ

( 香水工場の日常 )

香りを失う花、香りを取り戻す花
ジャガイモのルーツはペルーなどの南米だったようで、その姿はかなり小さかったそうです。反面、味は濃厚とのこと。

ジャガイモに限らず野菜は一般的に、でっかい野菜より小ぶりの野菜がおいしいといいますが、香りも同様に豪華な花になるほど薄れる傾向があります。

切り花や鉢植えなど観賞用の花は、とにかく見た目を派手にするための品種改良が続いていますが、その過程で香りを失う品種も多いようです。たとえば、シクラメン。シクラメンの原種の花って、ほんとうに小さく少なく貧弱に見えます。しかし、原種には香りがあったそうです。モダンシクラメンは通常香りません。

数年前、埼玉県農林総合研究センターから「芳香シクラメン」がリリースされ、機会があれば匂いをかいでみたいと思いつつそのままになっています。

モダンローズも多くの品種が香りを失いました。

ミスターローズこと鈴木省三氏が1981年に作出した「芳純」はモダンローズなのにダマスクローズのように香るローズとして世界に誇れるローズです。

香らないローズより香るローズが和みます。

近所の園芸会社から電話をいただきました。通常香りのないある花で、偶然香りのある花が咲いたので見にこないかと誘いを受け、いそいそとバスを乗り継いでいって来ました。

花の香気成分はヘッドスペース法という手法と器材で捕集しガスマス(ガスクロマトグラフ+マススペクトル)にかけて分析します。

そんな高価な器材が当社にはありませんので、自分の鼻だけで目を閉じてかげば、上品な香りがしてきます。

私の能力では何の香りなのか表現のしようもないのですが落ち着く香りでした。増やして分けてもらえるようお願いしてきました。


(2007-01-20)
search
月一メルマガ

TOP