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アンチエイジング化粧品の広告
米国にはNAD(National Advertising Division、アメリカ広告審査局)という機関があるそうです。

日本の日本広告審査機構(JARO、ジャロ)のように広告の苦情や疑問を受付けその内容を審査し、必要があれば広告主に改善を促します。


ウソや誇大広告が世界的に氾濫する現代社会ではこの種の機関は必須かもしれません。

このNADが、世界トップの化粧品会社ロレアルのアンチエイジング化粧品のある製品広告の内容を変更もしくは中止(modify or discontinue)することをロレアル社に対してに勧告したことが話題になっています(August 15, 2007)。


世界最大の化粧品会社さんなので一挙手一投足、すべてにマークが厳しく、また対立勢力の政治的な思惑の可能性もあり、額面通りには受け取れませんが、世界最大の化粧品会社さんが米国の自主規制広告団体から注意されるのは大変不名誉なことに違いありません。

一方、世界大手トイレタリー会社ユニリーバの大がかりなワールドワイドキャンペーン「リアルビューティー・キャンペーン(real beauty campaign)」の一環でプロモーションされた「Dove pro-age」(ダブ プロエイジ)の広告は、ややご高齢のおばあちゃまたちがヌード姿で「アンチエイジングの広告に出演するにはちょっとまずいかしら?」と健康的な微笑みを視聴者に届けました。

加齢を否定せず、すっぱりと「アンチエイジング」の反対「アンチ-アンチエイジング」を主張し「老いたら、本当に美しくなくなる?」という問いかけは多くの人の共感を勝ち取ったようです。

(なお、このTVコマーシャルは、お肌の露出が多いということで米国ではTV放映が禁止になっています。ユニリーバでは逆手に「Watch what we couldn't show you on TV=テレビではお見せできないものです。ぜひご覧ください」と誇らしげにWeb公開されています)。

アンチエイジングには、いろいろな意見があり、さまざまな思惑がありますが、昔と違って全員が単一方向に突進するのではなく、さまざまな主張が許容され、世界の消費者にはそれらの主張を見抜く力があり、全体としていい方向に向かっていると信じたいと思います。



(2007-12-02)
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