香水Bizブログ

日本の香水メーカー武蔵野ワークス
香水創りのブログ (誤字脱字多し、気になる方は近づかないで欲しい)

香水の種類分け #5
「香水の種類と分類」の5回目。下記は香水タイプ・種類分類方法の一つです。

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(1). フローラル・タイプ(花束をイメージ)
(2). アルデハイド・タイプ(モダンなイメージ)
(3). グリーン・タイプ(緑をイメージ、ユニセックス)
(4). フルーティ・タイプ(果物をイメージ)
(5). ウッディ・タイプ(樹木をイメージ、知的)
(6). シプレー・タイプ(オークモスとベルガモット、格調)
(7). フゼア・タイプ(メンズ)
(8). タバック・レザー・タイプ(葉巻タバコと皮革、ダンディ)
(9). オリエンタル・タイプ(東洋、エキゾチック)
(10).シトラスコロン・タイプ(柑橘系、爽やか)
(11).マリーン・タイプ(海をイメージ)
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きょうは(9). オリエンタル・タイプ(東洋、エキゾチック)です。

文字通り「東洋的な香り」という意味ですが、かなり広い。日本人からする「東洋的」がカバーする範囲は中国・東南アジアあたり?自国の日本は「日本的」「和的」であり、東洋的とは心理的にちょっと距離がないでしょうか? 

しかし、世界的な視点から考えれば日本も「東洋」=「The Orient、オリエント、アジア」であることは間違いありません。異議なしです。

では、インドはアジアか?・・・インドはアジアの大国ですが、インドにはインド独自のイメージがあって東洋のイメージかな〜?

パキスタンは?・・・ちょっとアラビアっぽい。中東かな?

イランは?・・・これは中東でしょう。

トルコも中東でしょう。え?EUに加盟しようとしている。ヨーロッパに入りたいのかな?

私のイメージはこんな感じですが、ヨーロッパ人にすれば、トルコのイスタンブル(イスタンブール)より向こうは、全部ひっくるめて「アジア」です。イスタンブルは東西文化の接点、融合の地。イスタンブルのボスポラス海峡にかかる大橋を渡ればそこはアジアのような記述が普通です。

オリエント急行の終着駅であるイスタンブル駅を降りるとすぐにボスポラス海峡が眼前に広がります。ヨーロッパの人々は遠く旅してきてボスポラス海峡の海辺に立ったとき、ここが世界を2つに分けている、まさにその「ヘソに来た」と感慨深く物思いに耽ったことでしょう。

でもそれはちょっと大雑把すぎないかと思わないこともありません。

イスラム世界と東アジアでは人種も文化も歴史もかなり分断したものがあります。だいたいヨーロッパから日本に辿り着くまでに、イスラム文化圏、インド文化圏、東南アジア文化圏、中国文化圏とそれぞれ歴史的にも文化的にもヨーロッパ文明に匹敵する文化圏が3つ4つもあるわけですから。

そんなわけで香水の「オリエンタル・タイプ」も相当広いです。オリエンタル・タイプに含まれる香りのタイプはアジアで採取される香料が使用され、それまでのヨーロッパ伝統の香り(フローラル)と印象がかなりちがったものを指します。

ムスクやシベットなどの動物性香料、サンダルウッド(白檀)や伽羅などの香木類、ミルラやオリバナムなどの樹脂系香料、コリアンダーやクローブなどアジア産香辛料・ハーブ系香料などが使用されていると、なんとなく「オリエンタル」です。

アラビアンナイトのイメージとともに、それらは異国情緒でセクシーで官能的だったのでしょうか。

オリエンタル・タイプの香水は「エキゾチック」や「ミステリアス」と表現されることがあります。これもヨーロッパ人がそれまで体験してこなかった香りという事情と背景が多分にあるでしょう。

しかし、それらの香料は産地の人からすればエキゾチックでもなんでもなく、故郷の香り・故郷の味・お母さんの味であることは言うまでもありません。

現代のヨーロッパ人は、たとえばイギリスでは20年前まで食べる人がほとんどいなかったコリアンダーでさえ、今ではイギリスのトップ3に入る人気ハーブ。イギリスの現代っ子は生まれたときからコリアンダーを食べていますので、コリアンダーをエキゾチックと感じる人は次の時代にはいなくなり、むしろコリアンダーは「ママの味」「懐かしい香り」「故郷の香り」になります。

香料ではありませんが、寿司だってあと10年もすれば世界の標準食でしょう。オリエンタルなんかではなくなると思います。

そんなわけで、次の時代「オリエンタル・タイプ」の「エキゾチック」や「ミステリアス」という説明文が生き残れるかどうかはやや不安です。アルデハイドタイプの香水をモダンな香りと表現することがかなり怪しくなってきた事情と似ています。


(2009-01-30)
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