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( 香水工場の )

香る生活


調香実習拝見#5 パフューマーの適正
香りが好きであること、そして、錆びない追求心
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パフューマーに向いている人の適正は何でしょうか?

「自分は鼻が利く」とか「匂いに敏感」という人がいます。私はパフューマーの素質として、そういう生まれつき匂いに対する感性の高さがある程度要求される職業と感じていますが、講師の方のご意見はスバリこれでした。

「香りが好きだということ。そして匂いに対する興味と飽きないクリエーション魂」

言い換えれば、香りに対する「好奇心」と「創作意欲」ということ。

食品会社でも化粧品会社でも、商品開発過程や分析課程においてコンピュータによる成分分析や成分配合を行うことがあっても最終的に味やフレーバーやテイストや香り・匂いの善し悪し・完成度を確認し最終OKを出すのは人間です。

この人の五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)による感覚試験を「官能テスト」「官能検査」と呼びますが、「鼻が利く人や匂いに敏感な人」は、こういう官能テストを行う試験官やエバリュエイター(評価試験官)として最適な能力ですが、パフューマーの適正としては必ずしも一致していないとのご意見でした。

たとえて言うなら、職人さんは一生同じモノを作り続けても自分の納得するモノの到達できないものです。一般的にはこれ以上の完成度は望むべくもない作品だとしても職人さんは、さらに上の段階を目指す人が多いと思います。

それはパフューマーに求められる飽くなき創作意欲・クリエーション魂と同じ。

「香りが好きなでないと・・・」



(続く・・・)

この記事は#5
調香実習拝見#8 パフューマー余談話
調香実習拝見#7 問合せの返答
調香実習拝見#6 パフューマー就職率
調香実習拝見#5 パフューマーの適正
調香実習拝見#4 ビジネスの現実
調香実習拝見#3 実践トレーニング
調香実習拝見#2 激動する教育界
調香実習拝見#1 調香実習

(2009-11-27)
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