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( 香水工場の日常 )

日本の精油、ヒバ油

日本の三大美林


青森ヒバ(下北・津軽半島)、木曽ヒノキ、秋田スギは、日本の三大美林と呼ばれるそうで日本を代表する樹木です。高級木材としての利用が盛んですが、同時に精油が採取可能です。

ヒバ精油 = ヒバオイル


樹木は、水蒸気蒸留か水炊き蒸留でエッセンシャル・オイルが採取可能です。

花のように単に水蒸気だけを通すより大きな釜で水炊きにした方がよいかもしれません。そこは木材なりの採取ノウハウがあります。皮や葉は、幹や枝とはまた違った採取ノウハウがあるでしょう。


ヒバ精油は、フィトンチッド


ヒノキやスギ、ヒバなどに強い芳香があることはよく知られており、しかもその香りは人に優しく、細菌や虫には抗菌作用を発揮します。

森林の芳香成分を総称するフィトンチッドの一つと考えても差し支えありません。ヒバオイルの特徴的な成分が「ヒノキチオール」です。タイワンヒノキから分離精製され命名された成分です。


ヒバ精油の天然抗菌力


ヒノキチオールは、黄色ブドウ球菌や大腸菌など様々な菌に対する抗菌作用があります。

その抗菌作用メカニズムは解明されていませんが、万能抗菌成分と考えてもよいかも?(世の中の「抗菌成分」には特定の菌にしか効果が見られないものがあります)

カビの生育を阻害し、ダニやシロアリに対して防虫効果があります。そのため喘息・アトピーに苦しむ人にとっても理想的な木材ですね。


ヒバ精油生産


青森ヒバのヒバ油生産に関しては青森工業試験場さんの活動が有名です。

地元の林業、建設業、観光業など様々な企業さんがヒバ油生産とヒバ油ビジネスに関連していると聞きます。

ただし、廃業も多く生産量は減少気味とも聞いております。


コスメ・医薬品に利用されるヒバ精油


ヒバ油は、原油が精油として流通するだけでなく、化粧品や医薬品、防虫グッズなどの原料として利用されます。

ある香料会社さんはヒバ油を買い付け、歯磨き剤と育毛剤として製品化されていました。

ヒバ油に限らず、歯磨きに精油を使用するのは、かなり贅沢ながらとっても有効と思われます。

私の祖父は食塩で毎朝歯を磨いていましたが、精油はその抗菌作用のためにさらに有効です。


トゥースソルト?


岩塩に精油をまぜた製品を「バスソルト」と呼びますが、歯磨きに使用すれば「トゥースソルト」でしょうか?

口内は様々な成分を分解吸収する作用(消化)が盛んなため一般的な歯磨き剤は、それなりの毒性試験にパスする必要があります。

その含まれる多種多用の化学物質を考えれば、このような天然成分の歯磨き剤は、非常に安全かもしれません。


育毛剤?


育毛剤としては、ヒバ油はどんな原理で作用するのでしょうか?

詳細は不明ですが、おそらくその抗菌作用が頭皮の衛生を保ち、細菌や空気・日光による皮脂の酸化を防ぐためではないかと推測されます。

ハゲの原因は解明されていませんが、過酸化脂質による頭皮の老化が、脱毛の一因とのこと、抗酸化物質を頭皮に投与することはアンチエイジングとして正しいかも。

頭皮の血管拡張による栄養分補給をメインとするハゲ薬(市販育毛剤に多い)よりは、個人的には、抗酸化+アンチエイジングの方が安全で健全な手法のように感じます。






(2007-07-08)
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