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イチョウ葉の安全性を調べる(日本)
イチョウ葉の連載もだいぶんトウが立ってきましたが、きょうは第三者のレポートをご紹介。このレポートは一部のイチョウ派エキスの販売や生産会社を窮地に陥れるインパクトのあるものとなりました。やや古い話(2002年)ですが、・・・

※余談ですが自分が知らないのでちょっと調べてみました。「トウが立つ」とは「薹(とう)が立・つ」と書くそうです(野菜などの花茎が伸びて硬くなり食べ頃を過ぎる。 大辞林)。感謝。


国民生活センター発表の資料からイチョウ葉エキスを検証します。いや、正確にはイチョウ葉エキスそのものの検証ではなく、市販されているイチョウ葉エキス製品の検証です。結論からいえば、相当「危ない」ものがあるという内容になっています。国民生活センターさんが発表するからには、そういう警告があるからこそ公開しておられるのだと思いますので、予定通りの結果ということでしょうか。

健康食品産業は過去30年間、相当おいしい業種として盛り上がってきましたが、まじめな研究を行い、誠実なビジネスを展開する方々がおられる一方、相当やる気満々でミラクルな作り話で国民を惑わす業者も少なくなく、結果的に「健食」といえば胡散臭さのイメージがついてしまいました。

国民生活センターのように第三者の立場で、公平なデータを提供してくれる機関はありがたいと思います。

イチョウ葉食品の安全性〜アレルギー物質とその他の特有成分について考える〜(平成14年11月25日)

ダウンロード可能な資料があります。15ページ。じっくり読むには大変なので要約しますと、下記のようになります:

(1)イチョウ葉エキス市場・・・110億円
(2)国民生活センターに寄せられるイチョウ葉エキスに関するクレーム増加中・・・体中に湿疹がでた、吐き気や腹痛など
(3)市販されているイチョウ葉エキス製品20種類を独自にテスト
(4)有効成分をほとんど含まない製品あり
(5)有害成分を高濃度で含む製品あり

有効成分が含まれないなら買うだけムダですが、有害成分を含む物があり、危険な製品の存在を指摘。一部のメーカーの製品には打劇的調査結果となっています。

【有害成分と有効成分の評価基準】
もっと詳しく見てみましょう。イチョウ葉の有害成分としてギンコール酸があり、有効成分としてテルペノイド、フラボノイドが取り上げられています。有害なギンコール酸は製造過程で除去する必要があります。ドイツ・フランスではイチョウ葉エキス製品は医薬品として販売されており、成分基準が明示されています。

★医薬品用イチョウ葉エキスの規格(ドイツ)
・1日の摂取量目安:120mg
・ギンコール酸:5ppm(0.0005%)以下(120mg中約0.000006g)
・テルペノイド:5-7%(120mg中約0.7mg)
・フラボノイド:22-27%(120mg中約30mg)

【イチョウ葉エキスの形状】
イチョウ葉エキス製品には大別して「イチョウ葉エキス成分を含有した錠剤、カプセル、液体」「イチョウ葉の粉砕物」「お茶」があります。それぞれの形態で特徴的な結論がでています。

【結論】
・「イチョウ葉エキス成分を含有した錠剤、カプセル、液体」には、医薬品用イチョウ葉エキスの規格(ドイツ)を満たす製品もあるが、満たさない製品も少なくない。

・「イチョウ葉の粉砕物」は、概してギンコール酸濃度が高く危険である。中には医薬品用イチョウ葉エキスの規格(ドイツ)のギンコール酸基準値の数千倍にのぼるものもある。

・「お茶」通常の入れ方(3分程度蒸す)では有効成分も有害成分も微量(良くも悪くも人体に影響しない量)しか溶出しないが、長時間煮込めば有害成分が溶出するため過度に煮出さないようにしたい(実験ではお湯が半分になるまで煮出してる)。


以上、国民生活センターの資料から要約しました。この調査結果が正しければ、私のイチョウ葉茶プロジェクトは潰えた感じです。この実験結果によればイチョウ葉エキスのお茶は有効成分も有害成分も微量しか溶出せず無意味だからです。

製品比較のための実験をしたことがある方なら思い当たるかもしれないが、この種の実験は実験の仕方や実験条件によって結果が大きく変動します。同じ検証でも、検証する人が違えば、違う結果がでることも珍しくないため「すべてのケースで無意味」と一概に結論づけるのは早いかもしれませんが、参考になりますよね。



イチョウ葉の安全性を調べる(日本)
イチョウ葉の効用を調べる(海外)
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(2008-01-10)
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