( 香水工場の )
香る生活
香りのロウバイ、香り噴射中
(2014/01/20)
ロウバイが香りを漂わせ始めました(2014/01/20)
ロウバイは中国原産の花です。渡来した時期は不明ですが、古い書物にそれらしき記述がなく江戸時代に入ってようやく出てくることから、江戸時代以降の比較的新しい輸入樹木と思われます。
ロウバイは、日本に来て香りを少し変化させたことが知られています。
ロウバイには、何種類かの漢字があてられています。たとえば「蝋梅・?梅・臘梅・唐梅」。一般的には「蝋梅」という記述が多いでしょうか。「梅」と書かれていますが、植物学的にはウメとは無縁の間柄。ロウバイ科ロウバイ属の植物です。
漢方では、花は咳止めや風邪の薬として利用されているそうです。日本では日本酒に花びらを落としてお酒を楽しむ人がおられます。優雅ですね。
花が咲いている期間が長いため、花のわかいい姿・香りともに長い期間楽しめます。切り花として玄関に生けておくと、その香りに来客は驚き感動すること、まず間違いありません。
ロウバイは、強く優しい芳香を発する花ですが、香料や香りの精油は採取されません。当社も昨年、簡易水蒸気蒸留を試みました。
フローラルウォーターは得ることができますが、精油は花の量や蒸留方法を工夫しないとほとんど得ることができません。つまり、産業ベースでは採取できないと思われます。
香りの成分は、多くの花に含まれるリナロールをはじめ、心地よいほのかな芳香が特徴のベンジルアルコールが含まれています。
ロウバイの香りもGCで分析された方がおられ、日本香料協会『香りの本』(No.232 2006年)には、β-エレメン(β-Elemene)、ビシクロゲルマクレン(Bicyclogermacrene)など含まれているとの記述が見られます。
おもしろいところでは、大便臭を発するインドール(Indole)も含まれているそうです。インドールは案外、いろいろな花に含まれていたりします。こんなところも「香水にはウンチを混ぜる」という根も葉もない都市伝説が生まれる下地になっていそうです。
インドールのような危険な香りが、リナロールやベンジルアルコールの香りを引き立てる効果は確かにあるとおもいます。おもしろうですね。
先週、鹿沼ロウバイ園「蝋梅の里」に行ってきました。谷間の南斜面に拓かれたロウバイ畑には、満開を待つロウバイが競うように咲いていました。谷を満たすロウバイの香りは、まだおとなしいレベルですが、天国級の居心地でした。
今年は、お正月から比較的穏やかな天気に恵まれ、観光客の方も多いかとおもきや、オーナーさんの話によれば、4月の消費税増税で住宅や車など大型の買い物をする人が多く、そのあおりで観光地の賑わいは、どこも低調とのこと。
しかし、散財するような施設ではなく、ロウバイの花と静かに語りたい方にはおすすめのロウバイ・スポットです。
特にロウバイを栽培されている方には、オーナーさんが自らロウバイの栽培育成を行っている園芸のプロだけに、とってもディープな話ができます。
今年もロウバイの香りをぜひぜひ、いろいろなところで、満喫してください。少しだけ幸福になれます。
オードパルファム ろうばい
(2014-01-20)
ロウバイが香りを漂わせ始めました(2014/01/20)
ロウバイの歴史、どこから来たのかな?
ロウバイは中国原産の花です。渡来した時期は不明ですが、古い書物にそれらしき記述がなく江戸時代に入ってようやく出てくることから、江戸時代以降の比較的新しい輸入樹木と思われます。
ロウバイは、日本に来て香りを少し変化させたことが知られています。
ロウバイの漢字は?
ロウバイには、何種類かの漢字があてられています。たとえば「蝋梅・?梅・臘梅・唐梅」。一般的には「蝋梅」という記述が多いでしょうか。「梅」と書かれていますが、植物学的にはウメとは無縁の間柄。ロウバイ科ロウバイ属の植物です。
ロウバイと日本酒、風流な楽しみ方
漢方では、花は咳止めや風邪の薬として利用されているそうです。日本では日本酒に花びらを落としてお酒を楽しむ人がおられます。優雅ですね。
玄関に生けられたロウバイは、その香りで客人を驚かせる
花が咲いている期間が長いため、花のわかいい姿・香りともに長い期間楽しめます。切り花として玄関に生けておくと、その香りに来客は驚き感動すること、まず間違いありません。
ロウバイの精油
ロウバイは、強く優しい芳香を発する花ですが、香料や香りの精油は採取されません。当社も昨年、簡易水蒸気蒸留を試みました。
フローラルウォーターは得ることができますが、精油は花の量や蒸留方法を工夫しないとほとんど得ることができません。つまり、産業ベースでは採取できないと思われます。
香りの成分
香りの成分は、多くの花に含まれるリナロールをはじめ、心地よいほのかな芳香が特徴のベンジルアルコールが含まれています。
ロウバイの香りもGCで分析された方がおられ、日本香料協会『香りの本』(No.232 2006年)には、β-エレメン(β-Elemene)、ビシクロゲルマクレン(Bicyclogermacrene)など含まれているとの記述が見られます。
おもしろいところでは、大便臭を発するインドール(Indole)も含まれているそうです。インドールは案外、いろいろな花に含まれていたりします。こんなところも「香水にはウンチを混ぜる」という根も葉もない都市伝説が生まれる下地になっていそうです。
インドールのような危険な香りが、リナロールやベンジルアルコールの香りを引き立てる効果は確かにあるとおもいます。おもしろうですね。
鹿沼ロウバイ園「蝋梅の里」
先週、鹿沼ロウバイ園「蝋梅の里」に行ってきました。谷間の南斜面に拓かれたロウバイ畑には、満開を待つロウバイが競うように咲いていました。谷を満たすロウバイの香りは、まだおとなしいレベルですが、天国級の居心地でした。
今年は、お正月から比較的穏やかな天気に恵まれ、観光客の方も多いかとおもきや、オーナーさんの話によれば、4月の消費税増税で住宅や車など大型の買い物をする人が多く、そのあおりで観光地の賑わいは、どこも低調とのこと。
しかし、散財するような施設ではなく、ロウバイの花と静かに語りたい方にはおすすめのロウバイ・スポットです。
特にロウバイを栽培されている方には、オーナーさんが自らロウバイの栽培育成を行っている園芸のプロだけに、とってもディープな話ができます。
今年もロウバイの香りをぜひぜひ、いろいろなところで、満喫してください。少しだけ幸福になれます。
オードパルファム ろうばい
(2014-01-20)
( 香水工場の )
香る生活
廃盤香水の復刻、申し訳ない在庫切れ
(2013/12/02)
限定復刻キャンペーン、開始早々、刀折れ矢尽きました(2013/12/02)
今年の年末キャンペーンには、多少のプレゼントをつけるより、お客様に喜んでもらえる企画をしようとミーティングで話し合いました。その結果、廃盤香水の復刻は?という案が採用されました。
問題は「なぜ廃盤になったか?」。人気がないから。
そんなものを出しても喜んでもらえるかどうか。しかし、他にクールな案も生み出せず、復刻プランをスタートさせたのは11月初旬。
廃盤香水のミニボトルの月間販売数は、10本とか20本とか。年間200本も行かないものがほとんどでしたので、100本準備すれば十分と当社は推測しました。
1ヶ月のキャンペーンでその100本が売り切れれば、現役時代の5倍の売上比率!・・・ありえないだろう、という読みでしたが、フタを開けたら凄いカン違い。
12月1日、キャンペーン初日、実はその前夜から購入可能な状態にしていましたが、夜間から刻々と在庫が減っていくスピード感が、当社の販売スタイルではあまり見られない熱気を帯びていました。
「このままだと早々に在庫が切れる」・・・せめて最初の1週間くらい。あとから来店されるお客様に申し訳ない、と背中を伝わる汗、汗、汗。
しかし、キャンペーンわずか2日目にして、すべて在庫切れとなりました。本当に申し訳ございません。
売れなかったのに突然売れすぎて、ショック状態から放心状態になっている国分ですが、考えてみれば、希少なものが気になるのは人のサガ。
廃盤になって以降、フルボトルは受注生産で購入できるもののミニボトルは生産していませんので「興味あるけど、いきなりフルボトルで失敗したくない」というお客様の長年の恨み・辛み・不満のミニビッグバンだったのかもしれません。
廃盤ミニボトルのレギュラー復刻はないと思われますが、少なくとも限定で復刻する際は、もう少し需要に見合った予測をできるようにと猛省しております。お許し下さい。
廃盤ミニボトルの限定復刻
(2013-12-02)
限定復刻キャンペーン、開始早々、刀折れ矢尽きました(2013/12/02)
廃盤香水の復刻プラン
今年の年末キャンペーンには、多少のプレゼントをつけるより、お客様に喜んでもらえる企画をしようとミーティングで話し合いました。その結果、廃盤香水の復刻は?という案が採用されました。
問題は「なぜ廃盤になったか?」。人気がないから。
そんなものを出しても喜んでもらえるかどうか。しかし、他にクールな案も生み出せず、復刻プランをスタートさせたのは11月初旬。
読み違い
廃盤香水のミニボトルの月間販売数は、10本とか20本とか。年間200本も行かないものがほとんどでしたので、100本準備すれば十分と当社は推測しました。
1ヶ月のキャンペーンでその100本が売り切れれば、現役時代の5倍の売上比率!・・・ありえないだろう、という読みでしたが、フタを開けたら凄いカン違い。
12月1日、キャンペーン初日、実はその前夜から購入可能な状態にしていましたが、夜間から刻々と在庫が減っていくスピード感が、当社の販売スタイルではあまり見られない熱気を帯びていました。
「このままだと早々に在庫が切れる」・・・せめて最初の1週間くらい。あとから来店されるお客様に申し訳ない、と背中を伝わる汗、汗、汗。
しかし、キャンペーンわずか2日目にして、すべて在庫切れとなりました。本当に申し訳ございません。
買えないと買いたくなる心理?
売れなかったのに突然売れすぎて、ショック状態から放心状態になっている国分ですが、考えてみれば、希少なものが気になるのは人のサガ。
廃盤になって以降、フルボトルは受注生産で購入できるもののミニボトルは生産していませんので「興味あるけど、いきなりフルボトルで失敗したくない」というお客様の長年の恨み・辛み・不満のミニビッグバンだったのかもしれません。
廃盤ミニボトルのレギュラー復刻はないと思われますが、少なくとも限定で復刻する際は、もう少し需要に見合った予測をできるようにと猛省しております。お許し下さい。
廃盤ミニボトルの限定復刻
(2013-12-02)
( 香水工場の )
香る生活
伸るか反るか、ダブル・ベタガード作戦
(2013/11/26)
ベタガードの広告、ダブル・ベタガードが一番喜ばれ、お金がかからない広告のようです(2013/11/23)
5000円のハンドクリームも、500円のハンドクリームも、処方はそっくりで、ハンドクリームは製品自体の差別化がきびしい製品です。
50年前に実用化がはじまったステロイド剤のようなミラクルな新成分が、創出されれば業界勢力図も激変でしょうが、今は変化しにくい状況です。
こんな成熟した飽和市場でハンドクリームをやっていくには、広告&ブランディングしかありません。
今日は当社がどんな広告を検討し失敗したか、紆余曲折のマーケティング事情、題して「伸るか反るか、ダブル・ベタガード作戦」をお届けします。
ダブル・ベタガードとは、ベタガードをご購入されるとその2倍のベタガードをお送りするプログラムです。
単純に2倍です、うれしい方にも、そんなに必要ない方にも問答無用で2倍のベタガードが送られてきます。
ダブルでくればハッピーな方はそのままお使いいただけますし、多すぎる人は、ここが狙いですが、家族やお友達にプレゼントされるでしょう(希望的観測)。
それまでベタガードを知らなかった人へ、知人からベタガードが紹介されるという構図ができます。
ダブル・ベタガードに行くつくまでの広告プランは紆余曲折がありました。
下記は検討または実施した広告です。
巻末にプレゼントコーナーが併設されている雑誌は少なくありませんよね。多くの場合、企業が無償で製品を提供します。
企業側のメリットは製品の商品名と写真が無償掲載される点です。
企業側の負担は製品代だけなので格安の広告媒体なのです。広告予算がないときの広告手法として、プレゼント企画は定番中の定番。
今回、ベタガードでもプレゼント企画を駆使しようと有名な雑誌の編集部に企画案を打診しましたが、「ベタガードでなく香水をプレゼントにしてもれませんか?」と逆依頼を受けました。
ベタガードは単価的に魅力がないようです。
新宿や銀座にあるコスメショップの店頭でお客様がレジで会計されるときプレゼントとしてベタガードを配布ししてもらう手法です。
配布のための費用は別途発生します。
実際にショップに見学に行き、来客されている顧客層などをチェック。当社のお客様のイメージに重なる客層でよい雰囲気でした。
来店のお客様から見れば、レジで店員さんから「プレセントのハンドクリームです」と渡されると・・・当社をご存じないお客様には「知らない会社の知らない製品」が手渡されることになります。
せめて「武蔵野ワークス?どこかで聞いたことある会社だよね、なんか香水の会社じゃない!?」くらいのシチュエーションなら、お客様の笑顔もイメージできます。
しかし、まったく知らない会社の知らない製品だと、肌に付ける化粧品だけに、怖いと思われる方が多いのでは?と現状保留中です。
ケーブルテレビのテレビ局は、地域ごとにを運営されており、各局数十万世帯の視聴可能なクライアントを維持しているといわれます。
地上波テレビ局と比較すると、広告費は激安ですが、視聴している人は当然少ない。
実は、当社はケーブルテレビで香水CMをオンエアしたことがあります。
武蔵野三鷹エリア、鎌倉エリア、船橋習志野エリアあたりに1ヶ月間繰り返し投下しました。結果はほとんど反響なし。
イメージが大切な香水のCMなのに、私が出演してしゃべったことがよくなかったのかな・・・
香水で出演したことがあります。しかし、ベタガードに関しては、単価的にテレビショッピングは無理でしょう。
アドワーズとは、検索キーワードに連動する広告。検索画面の上部や右側に出るヤツです。
アドワーズは広告費用が近年、高騰してきており、厳しくなってきました。
Youtubeで動画を見る際、最初に数十秒の広告が挿入されている動画がじわじわと増殖中です。
ベタガードの広告としてYoutube広告をトライ中です。
広告単価は、現状で、抜群に有利なレートで出稿できます。販売やブランディングに役立つのかまだ検証不十分ですがトライする価値がありそうです。
全国の消費者を会員として組織し、企業からの商品モニターをやってくれるマーケティングサービスがあります。
商品モニターと同時に、企業にとっては新商品を認知してもらう意図が大きいのです。検討しましたが、踏み切りませんでした。
単価的にアフィリエイトは無理でしょう。
おそらく相手してもらえないでしょう。
(2013-11-26)
ベタガードの広告、ダブル・ベタガードが一番喜ばれ、お金がかからない広告のようです(2013/11/23)
ベタガードの広告
5000円のハンドクリームも、500円のハンドクリームも、処方はそっくりで、ハンドクリームは製品自体の差別化がきびしい製品です。
50年前に実用化がはじまったステロイド剤のようなミラクルな新成分が、創出されれば業界勢力図も激変でしょうが、今は変化しにくい状況です。
こんな成熟した飽和市場でハンドクリームをやっていくには、広告&ブランディングしかありません。
今日は当社がどんな広告を検討し失敗したか、紆余曲折のマーケティング事情、題して「伸るか反るか、ダブル・ベタガード作戦」をお届けします。
ダブル・ベタガード
ダブル・ベタガードとは、ベタガードをご購入されるとその2倍のベタガードをお送りするプログラムです。
単純に2倍です、うれしい方にも、そんなに必要ない方にも問答無用で2倍のベタガードが送られてきます。
ダブルでくればハッピーな方はそのままお使いいただけますし、多すぎる人は、ここが狙いですが、家族やお友達にプレゼントされるでしょう(希望的観測)。
それまでベタガードを知らなかった人へ、知人からベタガードが紹介されるという構図ができます。
ダブル・ベタガードに行くつくまでの広告プランは紆余曲折がありました。
下記は検討または実施した広告です。
雑誌のプレゼント企画
巻末にプレゼントコーナーが併設されている雑誌は少なくありませんよね。多くの場合、企業が無償で製品を提供します。
企業側のメリットは製品の商品名と写真が無償掲載される点です。
企業側の負担は製品代だけなので格安の広告媒体なのです。広告予算がないときの広告手法として、プレゼント企画は定番中の定番。
今回、ベタガードでもプレゼント企画を駆使しようと有名な雑誌の編集部に企画案を打診しましたが、「ベタガードでなく香水をプレゼントにしてもれませんか?」と逆依頼を受けました。
ベタガードは単価的に魅力がないようです。
店頭サンプリングサービス
新宿や銀座にあるコスメショップの店頭でお客様がレジで会計されるときプレゼントとしてベタガードを配布ししてもらう手法です。
配布のための費用は別途発生します。
実際にショップに見学に行き、来客されている顧客層などをチェック。当社のお客様のイメージに重なる客層でよい雰囲気でした。
来店のお客様から見れば、レジで店員さんから「プレセントのハンドクリームです」と渡されると・・・当社をご存じないお客様には「知らない会社の知らない製品」が手渡されることになります。
せめて「武蔵野ワークス?どこかで聞いたことある会社だよね、なんか香水の会社じゃない!?」くらいのシチュエーションなら、お客様の笑顔もイメージできます。
しかし、まったく知らない会社の知らない製品だと、肌に付ける化粧品だけに、怖いと思われる方が多いのでは?と現状保留中です。
ケーブルテレビ
ケーブルテレビのテレビ局は、地域ごとにを運営されており、各局数十万世帯の視聴可能なクライアントを維持しているといわれます。
地上波テレビ局と比較すると、広告費は激安ですが、視聴している人は当然少ない。
実は、当社はケーブルテレビで香水CMをオンエアしたことがあります。
武蔵野三鷹エリア、鎌倉エリア、船橋習志野エリアあたりに1ヶ月間繰り返し投下しました。結果はほとんど反響なし。
イメージが大切な香水のCMなのに、私が出演してしゃべったことがよくなかったのかな・・・
テレビショッピング
香水で出演したことがあります。しかし、ベタガードに関しては、単価的にテレビショッピングは無理でしょう。
ネット企業最適のアドワーズ
アドワーズとは、検索キーワードに連動する広告。検索画面の上部や右側に出るヤツです。
アドワーズは広告費用が近年、高騰してきており、厳しくなってきました。
Youtube広告は今がチャンス
Youtubeで動画を見る際、最初に数十秒の広告が挿入されている動画がじわじわと増殖中です。
ベタガードの広告としてYoutube広告をトライ中です。
広告単価は、現状で、抜群に有利なレートで出稿できます。販売やブランディングに役立つのかまだ検証不十分ですがトライする価値がありそうです。
商品モニターサービス
全国の消費者を会員として組織し、企業からの商品モニターをやってくれるマーケティングサービスがあります。
商品モニターと同時に、企業にとっては新商品を認知してもらう意図が大きいのです。検討しましたが、踏み切りませんでした。
アフィリエイト
単価的にアフィリエイトは無理でしょう。
ドラッグストアで売ってみる
おそらく相手してもらえないでしょう。
(2013-11-26)
( 香水工場の )
香る生活
コスメ、ジャー容器を別売にしたワケ
(2013/11/22)
コンシンのジェルのラインアップを一新しました。一番の変更はジャー容器の別売化。なぜ空の容器を?・・・(2013/11/22)
ローズコスメ コンシンのジェルの新容器
コンシンのジェルは、当社の主力スキンケア製品です。特徴は、ブルガリア産ダマスクローズオイルを成分無調整で配合している点です。ダマスクローズを配合した化粧品、ローズを配合した化粧品って世の中、あふれていますが「成分無調整」で「香料無配合」は珍しいかと。
「成分無調整」・「香料無配合」の最大の欠点はおそらく、生産年ごとに香りがブレることです。非常によくないです。ローズ当たり年のジェルがよく香るのにその翌年のジェルは香りがあまりパッとしないというケースもあります。
実際、そういうご指摘を受けたこともあります。香料で香りを一定に整えるといいのですが、まあ、天然のままというコンセプトでいいのでは、ということから今日に至っています。
もし「ブラック・ダンサー」という言葉で、ははーんと、おわかりなら、あなたはコンシンのジェルの相当のファンの方ですね。
コンシンのジェルのパッケージデザインは、製品リリース以来、「ブラック・ダンサー」をモチーフとしてきました。レイザーラモンHGさんのポーズにも見えて、正直、喝采を受けてきませんでしたね。しかし、個人的には大好きだったんです。
そもそも、ローズコスメ・ローズの化粧品なのにローズをいっさい感じさせない怪しさ。しかし、お客様から「人にプレゼントするとき誤解されそうで怖い」というご意見をいただいてついに決心しました。
ローズの化粧品は、やはり、ローズの色彩とローズの雰囲気に。ローズコスメの原点へと戻ることにしました。
コンシンのジェルに採用されている容器は、三洋化学工業という、高級化粧品容器の分野ではたいへん実績があるメーカーさんのMistyシリーズを採用しています。
Mistyの美しさは、個人的な意見ですが、角の曲線にでています。海外の安い容器と並べると雰囲気が伝わってきますよ。高級化粧品の容器は、容器自体、完成度が高くアートに近いので、眺めていてもちょっとハッピーです。
コンシンのジェルはこの容器に詰められ販売されていましたが、悩みは使い切ったら捨てるしかない点です。容器はすばらしいし、まだまだ使えるし、美しい!にもかかわらずゴミは増える、環境への負荷も増える・・・やや悩ましい状況ですよね。
ゴミ削減に少しでも、と案じた結果、パウチ方式がいいのではと。そして、実現できました。高級化粧品をパウチで販売するとイメージの問題もあって多くの化粧品メーカーさんは、腰が引けがちですが、今後は業界全体で増えてくるのではないかと思います。
実際、中価格帯化粧品ではジワリジワリとパウチ方式が増えつつありますよね。
※化粧品業界では、一般に2,000円以下を「低価格帯 化粧品」、2,000円-5,000円を「中価格帯 化粧品」、それ以上を「高価格帯 化粧品」と呼んでいます。当社のコンシンのジェル100mLコンテナは3500円ですので中価格帯化粧品ですが、当社では、コンシンのジェルは高価格帯化粧品としてお話しております。
そんなこんな、なワケがあって今回、空容器の別売へと踏み切りました。容器は以前と同じMistyシリーズ。天面いっぱいに、これでもか!とローズの雰囲気をちりばめました。デザインは、いつものように小澤が担当しました。
いままでのコンシンのジェルファン、そして今後お客様になっていただくコンシンのジェルファンの皆様にお気に召していただけるデザインであることを祈るばかりです。
(2013-11-22)
コンシンのジェルのラインアップを一新しました。一番の変更はジャー容器の別売化。なぜ空の容器を?・・・(2013/11/22)
ローズコスメ コンシンのジェルの新容器
ローズコスメ、コンシンのジェル
コンシンのジェルは、当社の主力スキンケア製品です。特徴は、ブルガリア産ダマスクローズオイルを成分無調整で配合している点です。ダマスクローズを配合した化粧品、ローズを配合した化粧品って世の中、あふれていますが「成分無調整」で「香料無配合」は珍しいかと。
「成分無調整」・「香料無配合」の最大の欠点はおそらく、生産年ごとに香りがブレることです。非常によくないです。ローズ当たり年のジェルがよく香るのにその翌年のジェルは香りがあまりパッとしないというケースもあります。
実際、そういうご指摘を受けたこともあります。香料で香りを一定に整えるといいのですが、まあ、天然のままというコンセプトでいいのでは、ということから今日に至っています。
ブラック・ダンサーはいずこへ?
もし「ブラック・ダンサー」という言葉で、ははーんと、おわかりなら、あなたはコンシンのジェルの相当のファンの方ですね。
コンシンのジェルのパッケージデザインは、製品リリース以来、「ブラック・ダンサー」をモチーフとしてきました。レイザーラモンHGさんのポーズにも見えて、正直、喝采を受けてきませんでしたね。しかし、個人的には大好きだったんです。
ローズの化粧品なのにブラック・ダンサー?
そもそも、ローズコスメ・ローズの化粧品なのにローズをいっさい感じさせない怪しさ。しかし、お客様から「人にプレゼントするとき誤解されそうで怖い」というご意見をいただいてついに決心しました。
ローズの化粧品は、やはり、ローズの色彩とローズの雰囲気に。ローズコスメの原点へと戻ることにしました。
頑丈な容器なのに捨てる切なさ
コンシンのジェルに採用されている容器は、三洋化学工業という、高級化粧品容器の分野ではたいへん実績があるメーカーさんのMistyシリーズを採用しています。
Mistyの美しさは、個人的な意見ですが、角の曲線にでています。海外の安い容器と並べると雰囲気が伝わってきますよ。高級化粧品の容器は、容器自体、完成度が高くアートに近いので、眺めていてもちょっとハッピーです。
コンシンのジェルはこの容器に詰められ販売されていましたが、悩みは使い切ったら捨てるしかない点です。容器はすばらしいし、まだまだ使えるし、美しい!にもかかわらずゴミは増える、環境への負荷も増える・・・やや悩ましい状況ですよね。
ゴミ削減に少しでも、と案じた結果、パウチ方式がいいのではと。そして、実現できました。高級化粧品をパウチで販売するとイメージの問題もあって多くの化粧品メーカーさんは、腰が引けがちですが、今後は業界全体で増えてくるのではないかと思います。
実際、中価格帯化粧品ではジワリジワリとパウチ方式が増えつつありますよね。
※化粧品業界では、一般に2,000円以下を「低価格帯 化粧品」、2,000円-5,000円を「中価格帯 化粧品」、それ以上を「高価格帯 化粧品」と呼んでいます。当社のコンシンのジェル100mLコンテナは3500円ですので中価格帯化粧品ですが、当社では、コンシンのジェルは高価格帯化粧品としてお話しております。
ローズデザインの容器が完成
そんなこんな、なワケがあって今回、空容器の別売へと踏み切りました。容器は以前と同じMistyシリーズ。天面いっぱいに、これでもか!とローズの雰囲気をちりばめました。デザインは、いつものように小澤が担当しました。
いままでのコンシンのジェルファン、そして今後お客様になっていただくコンシンのジェルファンの皆様にお気に召していただけるデザインであることを祈るばかりです。
(2013-11-22)
( 香水工場の )
香る生活
A4からA5へ、用紙削減で気分も上々
(2013/11/04)
世の中の用紙サイズはA4が標準。A5にすると不便もありますが、メリットもいろいろ(2013/11/04)
designed by Ozawa
ある日「A5でも行けるのでは?」と思い立ちいろいろやってみました。A5は、A4のジャスト半分の面積、きれいに50%オフ。
感想は「A4では大きすぎるが、A5では窮屈」。いきなり50%オフですから当然といえば当然ですが、なんとかA5に収まりました。
以来、明細書はすべてA5サイズ。だいぶん前の話です。毎日打ち出される定型書類ですので、年間では数万枚の節約です。
もう一つのメリットは、A4は、そのまま入れるには大きいのです。2つ折りにして商品に同梱していました。
この二つ折りの手間が案外大きい。自動紙折り機を導入していましたが、A5にしたことで折る作業から解放されました。紙折り機も不要になりました。
A4をA5にすると具体的にどれくらい小さくなるのでしょうか?
A4サイズ:297 x 210
A5サイズ:210 x 148
面積・重量が、完全に半減します。
A4からA5サイズにするメリットはいろいろあります。当社の場合、紙折り労働から解放されましたが、一般的には、まず森林資源の消費が抑えられます。
また、用紙の製造には大量の水が消費されますが、製紙工場の宿命=「水質汚濁物質」が軽減されます。
輸送コストも軽減しますし、倉庫会社などに一時保管する保管コスト(不動産コスト)も半減します。
紙がゴミとして廃棄される際は、重油などを燃やして焼却する処理コストも、焼却に伴う二酸化炭素の排出量も半減します。
A5用紙の小売価格は、面積半分に割には安くありません。
A4が社会の標準であり、工場も、流通も、公文書の書式も、文書を保管する棚もトレイも、市販ソフトの設定も、おおかたA4を基本に標準化されています。
A5 PROJECT - SAVE THE FORESTS SAVE THE PLANET
(2013-11-04)
世の中の用紙サイズはA4が標準。A5にすると不便もありますが、メリットもいろいろ(2013/11/04)
designed by Ozawa
明細書をA5にしてみる
ある日「A5でも行けるのでは?」と思い立ちいろいろやってみました。A5は、A4のジャスト半分の面積、きれいに50%オフ。
感想は「A4では大きすぎるが、A5では窮屈」。いきなり50%オフですから当然といえば当然ですが、なんとかA5に収まりました。
以来、明細書はすべてA5サイズ。だいぶん前の話です。毎日打ち出される定型書類ですので、年間では数万枚の節約です。
紙折り労働から解放される
もう一つのメリットは、A4は、そのまま入れるには大きいのです。2つ折りにして商品に同梱していました。
この二つ折りの手間が案外大きい。自動紙折り機を導入していましたが、A5にしたことで折る作業から解放されました。紙折り機も不要になりました。
A4サイズ vs A5サイズ
A4をA5にすると具体的にどれくらい小さくなるのでしょうか?
A4サイズ:297 x 210
A5サイズ:210 x 148
面積・重量が、完全に半減します。
A4をA5にするメリット
A4からA5サイズにするメリットはいろいろあります。当社の場合、紙折り労働から解放されましたが、一般的には、まず森林資源の消費が抑えられます。
また、用紙の製造には大量の水が消費されますが、製紙工場の宿命=「水質汚濁物質」が軽減されます。
輸送コストも軽減しますし、倉庫会社などに一時保管する保管コスト(不動産コスト)も半減します。
紙がゴミとして廃棄される際は、重油などを燃やして焼却する処理コストも、焼却に伴う二酸化炭素の排出量も半減します。
デメリット
A5用紙の小売価格は、面積半分に割には安くありません。
A4が社会の標準であり、工場も、流通も、公文書の書式も、文書を保管する棚もトレイも、市販ソフトの設定も、おおかたA4を基本に標準化されています。
A5 PROJECT - SAVE THE FORESTS SAVE THE PLANET
(2013-11-04)
( 香水工場の )
香る生活
深い味わいヒバの精油
(2013/10/17)
以前、奈良のヒノキ精油工場を見学して、持続可能なエコシステムに驚きました。その後、ヒノキの仲間ヒバの精油工場を見学できました。こちらもエコな生産システムでした(2013/10/17)
ヒバという樹木をご存じでしょうか?青森出身の知人によると、ヒバ造りの家には、一種の憧れがあるそうです。小さい頃、近所でヒバの家が建ったので遊びに行くとヒバの香りが漂っていて子供心に「この家はお金持ちなん」と感じたそうです。
関東以南だったら、ヒバ造りの家は、ヒノキ造りの家のイメージに当たるかもしれません。ヒバは高級木材として有名で、とくに青森ヒバは、秋田スギ・木曽ヒノキとともに日本三大美林と言われます。青森市・青龍寺の五重塔、平泉・中尊寺の金色堂がヒバ材をメインに建てられていることは、ヒバファンの誇りでしょう。
ヒバは、ヒノキ科に属する日本固有の樹木です。生育北限は北海道、南限は栃木県日光とされていますが、青森県、とくに本州最北端の津軽・下北の両半島には全国のヒバ林の80%以上が集中するヒバ森林地帯が形成されています。
とはいえ1万年以上前には、おそらく現在の青森県全体が、日光さえも遮るヒバ森林に覆い尽くされていたことを考えると、長期的にヒバ林は存亡の危機にあるかもしれません。
下北半島の東通村・猿ケ森(ひがしどおりむら・さるがもり)の海岸には、広大なヒバの埋没林があります。今回の取材では行けませんでしたが、地図にも「ヒバの埋没林」と明記されています。
猿ケ森海岸のヒバ森林は、800-1,000年前に埋もれたと考えられています。当時の温暖化の影響かもしれません。津軽・下北両半島のメジャーなヒバ林は、現在、国有林として無秩序な伐採が規制され、林野庁による保護活動が続いております。
ヒバの特徴は、木質の堅さや木肌の美しさ、手触りの優しさですが、なんといっても腐朽(ふきゅう)に対する強さと香りです。木材の腐朽は主に細菌やシロアリなどに起因しますが、ヒバの耐朽性・耐蟻性は、世界の木材のトップクラス、国内ではおそらくNo.1の実力があるのではないでしょうか。
津軽・下北半島の厳しい風土が育むヒバ精油の香りは独特で、目を閉じて味わいたい香りです。そして、その香りの中に耐朽性を高める成分であるヒノキチオールが1%-2%の割合で含まれています。
ヒノキチオールとは、ヒバの精油に含まれる芳香成分です。ヒノキチオールは、モノテルペン芳香族化合物です。
モノテルペン芳香族とは、ベンゼン環をベースとして10個の炭化水素を持つ化合物です。植物などに含まれる生体物質で多種多様のモノテルペン芳香族があります。
モノテルペン芳香族は、とくに精油の中から多く発見され、多くは香しい芳香があり、共通して殺菌効果があること、そして抗ガン性など人体へのふしぎな効果をもつ物質が多いことが特徴で、新薬開発の最先端モデル物質として研究対象されることが多々あります。
また、ヒノキチオールは、また少量なら食品添加物としても利用可能で、化粧品やトイレタリーへの応用も期待されています。育毛効果の研究レポートもあるそうです。
ヒバ材は、その香りの高さから、柱や内装材として利用されますが「まな板」としての利用は全国区ではないかと思います。私もヒバのまな板を使用していますが、もうプラスティックには戻れません。
ヒノキチオールは、低毒性でながら広い抗菌スペクトル(多種多様の細菌やウイルスに対する抗菌性)を示しますので、まな板やお箸など食器や調理器具として理想的な素材です。
当社にとってヒバ精油の重要性は、日本で採取される数少ない精油の一つという点です。日本では人件費などの問題から精油生産は一般にビジネスとして厳しいとされます。
しかし、ヒノキ精油やヒバ精油は、精油の採取自体が目的ではなく、製材課程で余った廃材などを原料に副次的に産出されています。
私たちが訪問したヒバの精油工場は、青森県五所川原市にある製材所さん。通常は工場見学は厳しいとのお話でしたが、取材企画書を事前にお送りし、なんとか許可を頂くことができました(この場を借りてお礼申し上げます)。
敷地内には製材工場が数棟あり、その一番奥に精油工場がありました。こちらの製材所では主に国有林から伐採されたヒバ材の製材を行っているそうです。
この製材所さんが精油採取を始めたのは、平成7年だそうで約20年の歴史があります。当時は他にも数社(7社とも8社とも)の製材所さんがヒバ精油の採取をしていたとのことですが、ヒバ自体の生産量に限りもあり、多くの製材所さんがヒバ精油の生産を現在は休止されているそうです。
製材の課程ででるオガクズは、天井のパイプを通じて効率よく精油工場に運ばれ、大きな圧力釜にて水蒸気蒸留され精油が抽出されます。一日の可能な処理量は1トン。1トンのオガクズから10kgの精油が生産されます。エコなシステムですよね。
今回『サンタの贈り物 クリスマスツリー』は、こちらの精油をベースに調香したものです。コントロールされ持続可能なヒバ材の生産とオガクズまで無駄なく使うエコシステムから生まれた精油です。津軽・下北半島の厳しい気候が育んだヒバ精油は気持ちを引き締める香りがします。
私たちが訪問した日は11月中旬、雪はまだでしたが、2週間もすると津軽半島は、純白一色の雪景色になるとのことでしたが、この製材所さんの工場周辺は「風が強くて雪も吹き飛ばされる」とのこと。
雪さえとどまれない厳しい土地でした。工場裏手に見えていた発電用風車は、この土地の風の風量を物語ります。
ここから車で5分も走ると日本海にでますが、そこで荒れ狂う日本海を目撃したとき、津軽に来た実感がひしひしと湧いてきました。そんな土地で生まれた樹木の精油であることを知り、ヒバ精油への愛着がまた一段と深まりました。
(2013-10-17)
以前、奈良のヒノキ精油工場を見学して、持続可能なエコシステムに驚きました。その後、ヒノキの仲間ヒバの精油工場を見学できました。こちらもエコな生産システムでした(2013/10/17)
憧れのヒバの木
ヒバという樹木をご存じでしょうか?青森出身の知人によると、ヒバ造りの家には、一種の憧れがあるそうです。小さい頃、近所でヒバの家が建ったので遊びに行くとヒバの香りが漂っていて子供心に「この家はお金持ちなん」と感じたそうです。
日本の三大美林
関東以南だったら、ヒバ造りの家は、ヒノキ造りの家のイメージに当たるかもしれません。ヒバは高級木材として有名で、とくに青森ヒバは、秋田スギ・木曽ヒノキとともに日本三大美林と言われます。青森市・青龍寺の五重塔、平泉・中尊寺の金色堂がヒバ材をメインに建てられていることは、ヒバファンの誇りでしょう。
ヒバの森が点在する津軽・下北半島
ヒバは、ヒノキ科に属する日本固有の樹木です。生育北限は北海道、南限は栃木県日光とされていますが、青森県、とくに本州最北端の津軽・下北の両半島には全国のヒバ林の80%以上が集中するヒバ森林地帯が形成されています。
1万年前は、日光さえも遮るヒバ森林地帯?
とはいえ1万年以上前には、おそらく現在の青森県全体が、日光さえも遮るヒバ森林に覆い尽くされていたことを考えると、長期的にヒバ林は存亡の危機にあるかもしれません。
国有林として保護されるヒバの林
下北半島の東通村・猿ケ森(ひがしどおりむら・さるがもり)の海岸には、広大なヒバの埋没林があります。今回の取材では行けませんでしたが、地図にも「ヒバの埋没林」と明記されています。
猿ケ森海岸のヒバ森林は、800-1,000年前に埋もれたと考えられています。当時の温暖化の影響かもしれません。津軽・下北両半島のメジャーなヒバ林は、現在、国有林として無秩序な伐採が規制され、林野庁による保護活動が続いております。
きわだつヒバの耐朽性と芳香
ヒバの特徴は、木質の堅さや木肌の美しさ、手触りの優しさですが、なんといっても腐朽(ふきゅう)に対する強さと香りです。木材の腐朽は主に細菌やシロアリなどに起因しますが、ヒバの耐朽性・耐蟻性は、世界の木材のトップクラス、国内ではおそらくNo.1の実力があるのではないでしょうか。
津軽・下北半島の厳しい風土が育むヒバ精油の香りは独特で、目を閉じて味わいたい香りです。そして、その香りの中に耐朽性を高める成分であるヒノキチオールが1%-2%の割合で含まれています。
ヒノキチオールとは?
ヒノキチオールとは、ヒバの精油に含まれる芳香成分です。ヒノキチオールは、モノテルペン芳香族化合物です。
モノテルペン芳香族とは、ベンゼン環をベースとして10個の炭化水素を持つ化合物です。植物などに含まれる生体物質で多種多様のモノテルペン芳香族があります。
精油に多く含まれるモノテルペン芳香族
モノテルペン芳香族は、とくに精油の中から多く発見され、多くは香しい芳香があり、共通して殺菌効果があること、そして抗ガン性など人体へのふしぎな効果をもつ物質が多いことが特徴で、新薬開発の最先端モデル物質として研究対象されることが多々あります。
また、ヒノキチオールは、また少量なら食品添加物としても利用可能で、化粧品やトイレタリーへの応用も期待されています。育毛効果の研究レポートもあるそうです。
調理器具として理想的な素材
ヒバ材は、その香りの高さから、柱や内装材として利用されますが「まな板」としての利用は全国区ではないかと思います。私もヒバのまな板を使用していますが、もうプラスティックには戻れません。
ヒノキチオールは、低毒性でながら広い抗菌スペクトル(多種多様の細菌やウイルスに対する抗菌性)を示しますので、まな板やお箸など食器や調理器具として理想的な素材です。
ヒバ精油工場の現場
当社にとってヒバ精油の重要性は、日本で採取される数少ない精油の一つという点です。日本では人件費などの問題から精油生産は一般にビジネスとして厳しいとされます。
しかし、ヒノキ精油やヒバ精油は、精油の採取自体が目的ではなく、製材課程で余った廃材などを原料に副次的に産出されています。
ヒバ精油工場さん
私たちが訪問したヒバの精油工場は、青森県五所川原市にある製材所さん。通常は工場見学は厳しいとのお話でしたが、取材企画書を事前にお送りし、なんとか許可を頂くことができました(この場を借りてお礼申し上げます)。
敷地内には製材工場が数棟あり、その一番奥に精油工場がありました。こちらの製材所では主に国有林から伐採されたヒバ材の製材を行っているそうです。
この製材所さんが精油採取を始めたのは、平成7年だそうで約20年の歴史があります。当時は他にも数社(7社とも8社とも)の製材所さんがヒバ精油の採取をしていたとのことですが、ヒバ自体の生産量に限りもあり、多くの製材所さんがヒバ精油の生産を現在は休止されているそうです。
オガクズから生まれるヒバ精油
製材の課程ででるオガクズは、天井のパイプを通じて効率よく精油工場に運ばれ、大きな圧力釜にて水蒸気蒸留され精油が抽出されます。一日の可能な処理量は1トン。1トンのオガクズから10kgの精油が生産されます。エコなシステムですよね。
青森ヒバの香りの魅力
今回『サンタの贈り物 クリスマスツリー』は、こちらの精油をベースに調香したものです。コントロールされ持続可能なヒバ材の生産とオガクズまで無駄なく使うエコシステムから生まれた精油です。津軽・下北半島の厳しい気候が育んだヒバ精油は気持ちを引き締める香りがします。
厳しい土地が育む強さ
私たちが訪問した日は11月中旬、雪はまだでしたが、2週間もすると津軽半島は、純白一色の雪景色になるとのことでしたが、この製材所さんの工場周辺は「風が強くて雪も吹き飛ばされる」とのこと。
雪さえとどまれない厳しい土地でした。工場裏手に見えていた発電用風車は、この土地の風の風量を物語ります。
ここから車で5分も走ると日本海にでますが、そこで荒れ狂う日本海を目撃したとき、津軽に来た実感がひしひしと湧いてきました。そんな土地で生まれた樹木の精油であることを知り、ヒバ精油への愛着がまた一段と深まりました。
(2013-10-17)
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