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( 香水工場の )

香る生活


容器デザイナーさん
きのうは久しぶりに新宿にでて、茶をしました。

お茶の話し相手はある化粧品会社さんでデザイン部門の事業部長をされていた方で、現在は独立しデザイン事務所を運営、ときどき長岡造形大学や他の大学などでデザイン関連講義の講師をされておられます。

化粧品容器やトイレタリー容器・パッケージのデザイナーさんですが、ご経歴的にはデザイン制作の中でプロデューサーやディレクター的なお仕事を長年されてきた方です。

一般消費財の中で化粧品は、パッケージが豪華な製品が多いことはご存じと思います。多くの化粧品メーカーや化粧品ブランドにとって「化粧品とは夢を盛り込む製品」と位置づけられていますので、容器やパッケージには他の消費財とは比較にならないほどコストをかけることがあります。

中には化粧品の本体成分より、容器やパッケージの方が製造原価も原料コストも高いということは珍しくありません。

彼がデザインした容器に「スーパーマイルド」というシャンプーがあります。その単純ながら和むような曲線に込められた意味を聞きました。

カタチとしての美しさだけでなくバランスや色彩が与える印象、見た目の質感、手に取ったときの質感など比較的素直にデザイン案は進んだようですが、できてみれば個性が感じられなかったので個性を作り出すことろに苦労したとのこと。

続く・・・

(2007-12-14)
( 香水工場の )

香る生活


元気いっぱいの女性たち
先月末のある日曜日、世田谷のとあるホールで開催されたコンサートに行きました。

自分ではなかなか行かないので(私もお父さん症候群です)人に連れて行かれた次第です。

今回は私にとってもお気に入りのピアニストさん。そのアーティストは普段、ラテン系やジャズ、フュージョン系の演奏が多いのですが、クラシックもできてしまうマルチな演奏家。

ベートーベン、ピアノコンチェルト『皇帝』。

紅葉が舞うこの季節には色彩感たっぷりで感動ものです。いつもラフなファッションの彼が着こなすタキシードはやや不似合。

しかし、圧倒的なパワーで叩く打鍵がボクのココロにガンガンきます。

この打鍵に心を打たれている人々は?・・・とホールを見渡せば、女性が圧倒的に多いようです。

子供からおばあちゃんまでです。



そろそろ閉幕しようとしている「フェルメール《牛乳を注ぐ女》とオランダ風俗画展」。

六本木の新国立美術館で開催中です。ご縁あって期間中フローラル・フォーシーズンズの中から数アイテムのトワレを併設のミュージアムショップにてお取り扱いいただいています。

そのため美術館に顔を出すことがありますが、展示会はいつも重箱をひっくり返したように来客であふれています。

やはり、ここでもお客さんは女性が多いですね。



海外旅行、習い事、スポーツジム・・・お父さんたちがお疲れモードで自宅でゴロゴロしてる一方、好奇心が強く、他人との交流やコミュニケーションを楽しむの女性は夜も昼もお出かけ、そのパワーは底知らず。

亭主の定年を待って離婚モードに入る奥様方も多い昨今、お父さんたちは孤立無援。孤高として孤立した姿が目立つようになりました。

昆虫の世界ではメスが、用済みのオスを食ってしまうという話も。自然界の語るところには意味深長です。



突然ですが、『アーロン収容所』という戦後の名著があります。

ビルマ戦線で敗戦を迎え2年間の捕虜生活を送った著者の収容所体験談を綴った本です。

西洋人のホントの姿が描かれており、イギリスかぶれや洋モノかぶれの人には目の覚める話です。が、実は厳しい日本人論に含まれていてとっても読み応えがあります。版を重ね続ける訳も納得できます。

この本の中に収容所生活が一段落し監視の目が緩くなってきて頭角を現す男の話がでています。

平時になって人気者になる人間は、人を笑わせたり楽しませてくれる芸人・エンターテイナー的な人だったそうです。

著者の意見は、戦時や戦闘中に見事な活躍をする男と、平時や平和な時に活躍する男のタイプがまったく違うことが述べられています。

そこで思うに、自宅でゴロゴロ、粗大ゴミ化したお父さんたちの真価は、危機的状況や有事の時に発揮されるのではないかと考えています。

(2007-12-13)
( 香水工場の )

香る生活


年末年始のおしらせ
みなさんはいつごろから「年末」が見えてきますか?

私の場合、取引先との打ち合わせなどで手帳に「来月のスケジュール」を埋めているとき、ふと「来月は、もう来年か」と気づくときです。

私もビジネスプランの制作はやります。

だいたい12ヶ月程度を想定してプランを立てています。

しかし、1月に「今年のプラン」が頭の中に入っているのは当然としても、春になっても夏になっても気持ち的には「今年のプラン=12月までのプラン」なんですよね。

次の年のこととなると、どうも実感が湧きません。

未熟ですが、なぜか12月をまたいだプラン作りって、心理的に実感しにくいように感じています。

さて今年もいよいろ年の瀬が見えてきました。当社の年末年始のスケジュールは下記の通りです。

【会社の営業】
・〜12月27(木)・・・・・・通常通りの営業
・12月28(金)〜1月3(木)・・・年末年始休業
・1月4(金)〜・・・・・・通常通りの営業

【商品の発送】
・〜12月27(木)のご注文・・・・・・12月28(金)発送
・12月28〜1月2のご注文・・・・・・1月4(金)発送
(2007-12-12)
( 香水工場の )

香る生活


コンシンのジェル、2mLアルミパック
去年コンシンのジェルをリリースするとき「もし大ヒットしたらどうしよう?」とまじめに考えたものです。まさに「取らぬタヌキ」。

少量だけ試せる「コンシンのジェル」アルミパックを準備しました。昨日工場から上がってきました。

『ローズ・エッセンス コンシンのジェル』アルミパック


(2007-12-12)
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香る生活


イチョウの葉 #4
東京ではついにイチョウが燃えつくそうとしています。

東京の場合、ケイヤキやカエデから始まる紅葉の殿(しんがり)はイチョウです。

黄色い鮮やかな色彩が美しく「花見」しても楽しそうな木です。

ところで、生物学では動植物名はカタカナで表記する事が多く、また動植物名の漢字は、難しい漢字も多いので私も普通に「イチョウ」と表記してきましたが、漢字変換してみるとイチョウは「銀杏」と書くんですね。

これって私的には「ギンナン」と読んでいます。「銀杏」が「ギンナン」とも「イチョウ」とも読むそうです。

ちなみに英語(というより世界の生物学・医学用語)ではインターネットで調べると「Ginkgo」または「Gingko」と表記します。

「Ginkgo」?・・・変な印象ですよね。「k」か「g」のどちらかいらんのでは?

「ギンコ」「ギンゴ」と呼んでいた村人がいたに違いありません。明らかに「ギンナン」の日本のどこかの方言の音にアルファベットを当てて作られたコトバのようです。

「k」か「g」をわざと付け足して、ちと謎めいた書き方にした方が御利益がありそうだと考えられたのか、このまま正式なコトバとして流通しています。

イチョウ
イチョウ
燃える銀杏(イチョウ)・・・12/10会社近くの公園にて。


イチョウ葉の安全性を調べる(日本)
イチョウ葉の効用を調べる(海外)
イチョウの葉 #5 イチョウの葉茶
イチョウの葉 #4 燃えるイチョウ
イチョウの葉 #3 脳内血管
イチョウの葉 #2 イチョウ並木
イチョウの葉 #1

(2007-12-11)
( 香水工場の )

香る生活


湿布薬は、おじいちゃんの匂い?
私の好きな香りにサロンパスがあります。おっと「サロンパス」は久光製薬さん(佐賀県鳥栖市)の商標でしたね。一般的には湿布(しっぷ)やプラスター(絆創膏)と呼ぶのでしょうか?だいたいあの種のクスリは同じ香りがするものが多いようです。

あの香りは嫌いではありません。

湿布薬の主成分は「サリチル酸メチル」、「メントール」、「カンフル」(カンファー)です。

「サリチル酸メチル」は、世界でもっとも愛用されている医薬品「アスピリン」とかなり似た成分です。アスピリンの成分名は「アセチル・サリチル酸」。ほら、名前もそっくりですね。「サリチル酸メチル」は消炎剤として、アセチルサリチル酸」は解熱剤として不動の地位を獲得している優れモノ。

アスピリンの開発話は、医薬品の教科書には必ずでてくるたいへん有名な話で繰り返しになるかもしれませんが、ちょっとだけ。ギリアシア時代からヤナギの樹液には消炎、解熱、鎮痛作用があることが知られていました。その理由がヤナギの樹液に含まれる「サリチル酸」であることが近代になってわかりました。

しかし、これを飲むと胃がひどく荒れるためクスリとしては使いにくい。

そこでいろいろいじくり回しているうちにドイツの製薬会社バイエルの研究員が害(副作用)の少ないアスピリン(アセチルサリチル酸)を生み出したとされています。サリチル酸は有機化合物です。分子構造上、亀の甲(ベンゼン環)の一つに繋がっている物質(ヒドロキシ基やカルボキシル基)をさまざまな物質で置換するとさまざまなサリチル酸ができます。

湿布薬のサリチル酸メチル、アスピリンのアセチルサリチル酸は、どちらもそのさまざまな「サリチル酸」の仲間です。

なお、アスピリンは本来バイエル社の商品名で商標ですが、現在では普通名詞のように使われています(?)。事情は不明ですが、wiki百科事典によると第一次世界大戦のドイツ国の敗戦で連合国(大日本帝国を含む)に商標は取り上げられたそうです。(そんなことアリ?)

「メントール」はハッカ(ミント)から採れる成分で「カンフル」は樟脳から採れる成分ですね。もちろん、医薬品に使用するそれらの成分は天然物ではなく合成成分です。医薬品としては純度が必要ですからね。コストも合成が安そうだし・・・

これらを混ぜ合わせれば、とっても御利益のある「おクスリ」になるというわけですが、私には香りだけでもやや癒されます。

ところが、湿布薬は人によっては「病院の匂い」になり「おばあちゃんの匂い・おじいちゃんの匂い」となります。

イメージが若々しくないし、どうかすると病室やケガしたときの痛々しい記憶を呼び覚まします。

胸元が開いたシャツから首筋に貼った白いサロンパスが、チラリとでも見えようものなら、もういけません。第三者によるあなたの評価は下がるかもしれません。

湿布薬の香りの評価は、純粋に香りそのものではなくイメージとリンクされた評価になっています。いつの日か復権の日がくることを願いつつ時々愛用しています。



(2007-12-10)
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