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( 香水工場の )

香る生活


香料倉庫は、紫外線がない場所が理想的
残暑続く関東地方ですが、この猛暑は夏の最後の猛り(たけり)。

暑さは香料にとっても大敵。当社にも大量の香料が保管されています。

香料の保管場所はワインセラーのように温度や湿度が年間を通じて一定に保たれる冷暗所がいいのですが、そういう場所って、洞穴のようなところです。

廃線になったトンネルや廃山になった鉱山の坑道など理想的かもしれません。

都会ではそういった場所は望めませんので、せめてコンクリートの建物内で地下か、あまり人が入らない暗いところを選んで香料倉庫とします。

一部は冷蔵庫で保管します。香料は食品と違って細菌には比較的強いものが多いのですが、日光は苦手です。

日光に含まれる熱線(赤外線など)がモノを暖める結果高温による成分変性が心配されるだけでなく、紫外線を含んでいますのでこれは注意が必要です。

微量ながら蛍光灯からも紫外線がでています。蛍光灯は水銀によって放射される紫外線を可視光線に変換する照明です。

紫外線はほとんど除去されますが完全ではありません。そのため、お店のショーケースなどでは商品の変色が発生したりします。

印刷会社さんの中には作業所内の蛍光灯にUVカットシートを巻いているところもあると聞きますが、これも紙焼け防止の紫外線対策でしょう。

現代ママは紫外線意識が高いそうで、子どもたちにはUVカット加工シャツなど紫外線防止服を着せて、日焼け止めクリームを塗って通学させている方々も少なくないそうです。

神経質になる必要はないと思いますが、オゾン層破壊の影響を受けやすいオーストラリアでは子どもたちの通学に日焼け止めは今では必須とのこと。

実際欧米の方の皮膚ガン死亡率は日本人の5〜6倍となっており、皮膚ガンは日本ではあまり深刻に受け止められませんが、欧米では多くの人々が恐怖するガンとなっています。

皮膚ガン死亡率の違いは、肌の色によって紫外線の許容量がかなり違うためでしょうか?もちろん、アフリカ系の方々が一番強いでしょう。
(2007-08-23)
( 香水工場の )

香る生活


「香る生活」vol8
残暑が厳しい毎日ですね。

ここ数日、最後の詰めは缶詰状態で働いていましたが、昨日ようやく「香る生活」のデータを印刷所さんに入稿完了しました。

この冊子の印刷はいつも鹿児島にある会社さんにお願いしています。

あとは冊子の完成を待つだけ。来月上旬から配布可能になると思います(通販お買物に添付、または伊勢丹新宿店B2にて無料配布)。

今回は、天然香料の話とアンチエイジングの期待など掲載しています。ちょっとディープな内容に仕上がっていると思います。ご期待ください。


香る生活


(2007-08-22)
( 香水工場の )

香る生活


金木犀キャンペーン
連日連夜、関東地方はジリジリとした暑さが続いています。

事務所の窓にはUVカットシートが貼られ紫外線が入ってこないはずですが、夕方には顔が焼けたようなヒリヒリ感じるのは気のせい?と言いたくなります。

まじめに屋内の紫外線量を測定したほうがよいかと感じています。

今年の夏は前半は雨が多く天候不順で、しかも多くの予測が「冷夏」ということだったので油断していました。

きょうは暑いさなか、9月の金木犀(キンモクセイ)キャンペーンのお知らせです。

今年の金木犀(キンモクセイ)キャンペーンは、素敵なプレゼントをご用意しました。

練り香水「金木犀」です。

金木犀(キンモクセイ)キャンペーン 練り香水「金木犀(キンモクセイ)」


・練り香水「金木犀」(非売品)
・限定500個
・9月15日〜10月15日(練り香水がなくなれば、期間中であっても終了します)

(2007-08-15)
( 香水工場の )

香る生活


お盆休みとバカンスを比較
「フランス人は、バカンスのために働く」というかの有名な伝説。よくわかりませんが、少なくとも当社の取引関係はすべてがストップする感じです。

フランスから何か輸入予定があるとしたら、相当前から8月、可能なら7月から9月中旬までを避けるよう準備しないと「突然連絡が途絶える」という事態はウソではありません。

昨年の夏は、三宮駅前にオープン予定だった複合施設「ミント神戸」さんのオープン記念オードトワレの開発をやっていた頃で、香料はイタリアンミントを使用する可能性が高くフランスの会社さんに発注予定でした。

発注の時期とバカンスの時期が重ならないよう細心の準備はしてきましたが、多くの人が関わる複雑なプロジェクトですので、そう簡単には物事が進まない状況でした。

現地まで飛んでハンドキャリーするしかあるまい、という案まででてくる始末。

ところがヨーロッパではちょうど旅客機への液体持ち込み禁止や制限が強化された頃(日本は今年に入ってからでしたね)で気を揉まされた。

どうせ、もし現地に飛んでも取引先は「CLOSED」されているか、開いていても「担当者がいない」、担当者がいても「関連部署が休み」や「取引先が休み」という状況でしょう。

つまり、社会や企業がシステムとして成立していない状況でしょうから意味がないのですが。


昨今のフランスは、真夏の熱波でお年寄りが亡くなる事件が多発していますが、バカンスシーズンは、お役所がお休みのため死亡事故が多発しても、対応は遅れがちのようです。

「行政は何もしない」と嘆いていたフランス人の知人。そういう彼もバカンスはきちんと取る人間です。


さて、我が日本。仕事で疲れたお父さん達のたまの休暇は、超渋滞の高速道路を家族とともにハマる悲しさ。

フランス人から「人が幸福になれない国」と揶揄される国に成り下がっています。

長いバカンスがあれば幸福になれるのか、それはまた別問題、意見が分かれるところですね。

間違いなく言えることは、こんな日本でも平和と豊かな水があります。幸福な国だと思います。短いお盆休暇、ゆっくり楽しみましょう。

(2007-08-14)
( 香水工場の )

香る生活


お酢、夏を乗り切る特効薬
関東地方は連続の真夏日。暑い暑い夏が継続中です。あまりの暑さなのか昼間街を歩けば空気までかすんで見えるような気がします。信号待ちも日陰で。

ところで、私にはこの暑さにバテない特効薬があります。ピクルスです。いや、ピクルスというより、たんなる「酢漬け」といった方がよいかも。

野菜をぶった切り、瓶に突っ込んで氷砂糖を少々、あとはお酢を流し込むだけで冷蔵庫で一晩。「酢漬け」の出来上がりです。私流ピクルスです。

通常ピクルスはこれにハーブや唐辛子、ニンニク、食塩など合わせお洒落な味付けにするのでしょうが、とりあえず酢を手軽に取りたい方には充分楽しめる料理です。

ピクルスというえば米国ではキュウリだそうですが、キュウリだけだと水っぽいのでニンジンを加えるのがオススメ。キャベツもOK。生姜もOK。バナナはそれなりに。

他の人にも当てはまるのかわかりませんが、朝を酢を摂ると一日バテ方が軽減されるようです。


ピクルス


(2007-08-13)
( 香水工場の )

香る生活


グラースの香水工房

香水の都グラース


グラースは世界的な観光地の南仏カンヌから車で30分程度。ですので香水の都グラースにも多くの観光客が押し寄せます。

エルバ島を脱出したナポレオン軍がパリに戻る際に通ったとされるナポレオン街道。ナポレオン街道のアルプス越えの中にグラースがあります。

グラースは丘陵地帯に拓けた街。車道が丘陵をうねるように這う街です。


グラースの歴史


もともとなめし皮産業で栄え、皮手袋工房が多かったのですが、グラース産皮手袋の競争力はその香り。なめし皮に伴う匂いをマスキングして、さらに素敵な香り付けでパリの社交界では御用達の皮手袋となりました。

この香り付けのために栽培されたハーブ類と採油技術、そしてそれらを調合する調香技術が、そのまま香水産業に移行するのが1700年代、オーデコロンという香水がフランスで人気を博す頃にはグラースは「香水の街」としてすっかり頭角を現します。


現在のグラース


現在では、昔のような広大なラベンダー畑やさざ波を打つミモザの畑は少なくなりました。

フランスの方々は、猛烈な勢いで車で山道を飛ばしますので、グラースの丘陵はのどかなお花畑というより夜中まで自動車の轟音がこだまし合うにぎやかな街となりました。

また産業自体、どちらかというとバイオなどのハイテク産業に移行気味です。


グラースの老舗香水工房


さて、観光でグラースに入るといやでも目に入るのが香水工房の大きな看板です。幹線道路のあちこちで見かけます。

そして観光客が訪れる「香水工房御三家」がこちらです。「香水工房御三家」とは私がここで勝手に命名したもので、一般的ではありません。

・Molinard(モリナール)
・Fragonard(フラゴナール)
・Galimard(ガリマール)

どうでしょうか?音のゴロ合わせがいいので覚えやすいですね。


他のヨーロッパ人と比較してフランス人の香りの嗜好性は日本人と比較的似ていると思うのですが、グラースの「香水工房御三家」だけでなく、プロバンス地方の化粧品メーカーには全体的に日本人好みのナチュラル感が漂うところが多いように思います。


グラースには御三家以外にも香水メーカーはありますし、また近年生まれた新興の香水ブランドもあるようですが、まずはこの3社が目立つ会社さんではないでしょうか?


モリナール


1849創業のモリナールは、フローラルウォーターやコロンなど当時グラースで栽培されていたハーブや花を使用したアロマ系のフレグランスから成長してきた会社です。

1860年、お花そのままずばりの「ジャスミン」「ローズ」、そして「ミモザ」「バイオレット」などをバカラのクリスタルボトルに入れてリリースしました。

1900年代になるとアール・デコ時代の著名なガラスデザイナー、ルネ・ラリックに作品依頼を行うなど伝統的に芸術性の高い製品制作に定評のあるパフューマリーです。

南仏の香料を使用したシングルフローラル系の香りを伝統的に大切にしたブランドさんです。


フラゴナール


フラゴナールの創業は1926年。モリナール、ガリマールと比較すると新しい会社さんです。

フラゴナールは、グラースの最も中心市街に香水博物館を所有し、グラース観光のほぼ必須コースに組み込まれていることでフランス国内だけでなく世界的に有名なパフューマリーです。

新しい会社さんだけにモリナールに漂う頑固さよりは最新の設備や現代的なマーケティングで消費者の心をがっちり捉えるところに特徴があるかもしれません。


ガリマール


ガリマールの創業は1747年。老舗。グローブメーカーからパフューマりーに転向した会社さんなので、グラースの歴史をそのまま具現したかのようです。

ガリマール社はグラース中心部ではなく郊外にあるため個人ではやや行きにくいのですが、調香体験や工場見学のツアーに熱心な会社さんです。

(2007-08-10)
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