( 香水工場の )
香る生活
香水と乾燥の季節
新年あけましておめでとうございます。新年がみなさまにとって素敵な一年になることをお祈りいたします。
きょうは、香水と湿度の話です。
毎日厳しい乾燥が続いています。朝、出勤時に強い北風に曝されると震え上がります。
この北風で喜ぶのはタクアンと干し芋くらいか。
事務所には、湿度計が置いてあり、出社したら湿度をチェック。このろこと湿度は、どうかすると20%代を叩き出しています。
冬場、空気が乾燥してくると香水の香りはサラリと感じられるようになります。金木犀の香水が普段より弱くなったように感じられたとメールをくださったお客様がおられました。
処方は変更していませんし濃度も常に一定ですが、そう感じられるのはありかなと思います。
欧米の香水は一般に強すぎできついと感じられる方は少なくありませんが、この季節なら案外付けやすいかもしれませんね。
最近は、家具に続いて化粧品や香水も「北欧ブーム」だそうですが、北欧の気候で鍛えられたスキンケアなど効果ありそうなイメージですが、どうでしょう?
実はヨーロッパの冬は、概して湿潤。
スウェーデンやノルウェイなど北欧の国で住んだ経験がないので間違っているかもしれませんが、冬は案外お肌にとっては日本ほど厳しくないかもしれません。
ヨーロッパは、むしろ夏場に乾燥し、冬場は湿度が高い傾向にありますので、どちらの季節も、強い香水は日本より付けやすいと思います。
スキンケアも香水も日本の気候は、愛用するには条件が厳しいのでヨーロッパにはちょっと一本やられた気がします。
逆にこの厳しい風土を快適に過ごすための知恵や技術を磨きたいと発想の転換をしたいところです。
(2011-01-13)
きょうは、香水と湿度の話です。
乾いた北風
毎日厳しい乾燥が続いています。朝、出勤時に強い北風に曝されると震え上がります。
この北風で喜ぶのはタクアンと干し芋くらいか。
事務所には、湿度計が置いてあり、出社したら湿度をチェック。このろこと湿度は、どうかすると20%代を叩き出しています。
香水と乾いた空気
冬場、空気が乾燥してくると香水の香りはサラリと感じられるようになります。金木犀の香水が普段より弱くなったように感じられたとメールをくださったお客様がおられました。
処方は変更していませんし濃度も常に一定ですが、そう感じられるのはありかなと思います。
欧米の香水は一般に強すぎできついと感じられる方は少なくありませんが、この季節なら案外付けやすいかもしれませんね。
香水とヨーロッパの気候
最近は、家具に続いて化粧品や香水も「北欧ブーム」だそうですが、北欧の気候で鍛えられたスキンケアなど効果ありそうなイメージですが、どうでしょう?
実はヨーロッパの冬は、概して湿潤。
スウェーデンやノルウェイなど北欧の国で住んだ経験がないので間違っているかもしれませんが、冬は案外お肌にとっては日本ほど厳しくないかもしれません。
ヨーロッパは、むしろ夏場に乾燥し、冬場は湿度が高い傾向にありますので、どちらの季節も、強い香水は日本より付けやすいと思います。
スキンケアも香水も日本の気候は、愛用するには条件が厳しいのでヨーロッパにはちょっと一本やられた気がします。
逆にこの厳しい風土を快適に過ごすための知恵や技術を磨きたいと発想の転換をしたいところです。
(2011-01-13)
( 香水工場の )
香る生活
( 香水工場の )
香る生活
燃える12月に突入
燃え切る米国のホリデーシーズン
きょうから最終月。12月は、世界中イベントが多いのですが、日本も昔からににぎやかです。このウキウキした活気がたまりません。
アメリカでは、11月末のサンクスギビング・デー(感謝祭)が終わった瞬間から、怒濤のクリスマスセールが開始されます。セール開始日はとくに「Black Friday」(黒金曜日)と呼ばれます。
80年代、米国経済を恐慌へと突き落とした「Black Monday」(「暗黒の月曜日」)に似た響きですが、こちら「Black Friday」の「黒」は、なんと「黒字」の黒だそうです(とwikiさんに書いてありました)。
お店が黒字になるシーズンとかなんとかの意味だそうで、実際この一ヶ月で年間の30%程度が売上げられるほど。
終着点はクリスマスイブ。アメリカは、燃えている!
神託の結果は?
あちらではクリスマスシーズンやクリスマスセールというより「ホリデーシーズン」や「ホリデーショッピング」と呼ばれ、その出来映えが翌年の景気を占う神託的存在。
経済関係者、マスコミ、そして全国民が固唾をのんで見守るホリデーショッピング初日(11/26)、米国家電量販店の前では多数の徹夜組ショッパーズ(買い物客)がテレビで放映されていてました。
米国2億人は胸をなで下ろしてこの光景を見守ったでしょう。私もこういうニューズは大好きで、暗い話題が多かった今年を吹き飛ばして欲しいと祈るばかりです。
(2010-12-01)
( 香水工場の )
香る生活
イチョウ並木美しく、そして臭く
明治神宮外苑のイチョウ並木
明治神宮外苑のイチョウ並木が、今、燃えているそうです。ここは、一斉に紅葉したイチョウ並木があまりにも美しいため、東京のちょっとした観光スポットになっています。
しかし、実際に見に行くとあまりに人が多く、またお祭りのような感じでタコ焼きやイカ焼きの屋台なんかも出ていてトレンディドラマ風情はありません。
身近なイチョウ並木
明治神宮外苑のイチョウ並木ほどの規模はありませんが、小さなイチョウ並木やイチョウの木なら東京にはいたるところに。気づけばオフィスの近くの団地内には立派なイチョウ並木があって今まさに紅葉のシーズンを迎えています。
朝の通勤時にわざわざその下を通ってみるくらい遠回りも苦にならない美しさ、そして臭さ。お掃除の業者さんは総出で毎朝てんてこ舞いです。
いやー実に活気があります。
落ち葉の上を歩けば、落葉は絨毯並の深さ。カサカサとした音とともに、枯れた乾いてイチョウの葉が砕けて野草のようなニオイを発しています。
また、イチョウの実は糞尿とタンパク質が腐敗したようなニオイを混ぜたような香りです。
ニオイに対する意識改革
香水の仕事をするようになって、単におぞましいだけだったイチョウの実のニオイも「これも自然が創り出したバランスとハーモニーのニオイかもしれない」と思うと昔より興味をもって味わうようになれました。
本当はそんな深い意味があるわけではないのかもしれませんが、とりあえず臭いニオイも味わっています。
(2010-11-26)
( 香水工場の )
香る生活
ローズウォーター5
前回は「フェーシャルローション(お顔用のローション)としてのローズウォーターってありでしょうか?・・・」で終わっておりました。
メールくださるお客様が。
「そのままローズウォーターローション? ありです、製品化歓迎!」というご趣旨でした。
水を顔に付けて肌の保湿に効果あるかという疑問は「水だけなら、皮膚の水分とともに蒸発するので、むしろ逆効果」という意見もあり悩ましいところです。
どちらが正しいのでしょうか?私には断言はできませんが、実際「水だけスキンケア」を実施されている人々もおられます。
しかし、個人的には「保湿の基本は油分」。つまりオイルです。
クリームやジェルの油分が皮膚の保湿に効果的と考えています。場合によってはオリーブオイルのようなオイルを直接肌に塗るのも効果的ではないでしょうか?使い勝手は別として。
反面、下地というか前準備としてローションを付けるとスキンケア・クリームの浸透がいいようです、というご意見もあります。
そういう人々の意見に耳を傾けると「ローズウォーターローションもありかもしれない」と心揺れます。どちらにしてもローズウォーターは在庫していますので・・・
取引先会社にエアゾール製品、とくにエアゾール缶のコスメ製品制作を得意とする会社さんがあります。
ローズウォーターを窒素ガスで高圧充填すると、これが細かいミストになっていい案配です。
「香りもミストにした方が、ローズウォーター生水より立ちやすい」とテストしたスタッフは全員言います。
窒素ガスは普通に空気に含まれる無臭・無色・無毒のガスで安全です。
一般に「不活性ガス」と呼ばれ、物質を化学変化させにくいガスですので、ローズウォーターと詰め合わせるには打って付けのガスです。
実際、ローズウォーターのエアゾール製品化されておりドラッグストアさんなどで見かけます。実績のある製品です。
開発する部分がないので、後は原料のローズウォーターの善し悪しが商品の善し悪しという、すごく素朴な製品になりそうです。
現在、エアゾール缶入りローズウォーターミストの製品試作を制作中です。商品化までたどり着けるのか不明です。
どうころんでも年明けの話で、本当は2010年年末キャンペーンのプレゼント候補として期待していましたが、残念無念。来年にご期待ください。
※(訂正)ロットの関係で、結果的にエアゾールではなくハンドスプレータイプになりました(2011/4/30)
(2010-11-26)
メールくださるお客様が。
「そのままローズウォーターローション? ありです、製品化歓迎!」というご趣旨でした。
ローズウォーター・ローションはありか?
水を顔に付けて肌の保湿に効果あるかという疑問は「水だけなら、皮膚の水分とともに蒸発するので、むしろ逆効果」という意見もあり悩ましいところです。
どちらが正しいのでしょうか?私には断言はできませんが、実際「水だけスキンケア」を実施されている人々もおられます。
しかし、個人的には「保湿の基本は油分」。つまりオイルです。
クリームやジェルの油分が皮膚の保湿に効果的と考えています。場合によってはオリーブオイルのようなオイルを直接肌に塗るのも効果的ではないでしょうか?使い勝手は別として。
反面、下地というか前準備としてローションを付けるとスキンケア・クリームの浸透がいいようです、というご意見もあります。
そういう人々の意見に耳を傾けると「ローズウォーターローションもありかもしれない」と心揺れます。どちらにしてもローズウォーターは在庫していますので・・・
エアゾールで作るローズウォーターミスト
取引先会社にエアゾール製品、とくにエアゾール缶のコスメ製品制作を得意とする会社さんがあります。
ローズウォーターを窒素ガスで高圧充填すると、これが細かいミストになっていい案配です。
「香りもミストにした方が、ローズウォーター生水より立ちやすい」とテストしたスタッフは全員言います。
窒素ガスは普通に空気に含まれる無臭・無色・無毒のガスで安全です。
一般に「不活性ガス」と呼ばれ、物質を化学変化させにくいガスですので、ローズウォーターと詰め合わせるには打って付けのガスです。
実際、ローズウォーターのエアゾール製品化されておりドラッグストアさんなどで見かけます。実績のある製品です。
開発する部分がないので、後は原料のローズウォーターの善し悪しが商品の善し悪しという、すごく素朴な製品になりそうです。
ローズウォーターミストの製品試作を制作中
現在、エアゾール缶入りローズウォーターミストの製品試作を制作中です。商品化までたどり着けるのか不明です。
どうころんでも年明けの話で、本当は2010年年末キャンペーンのプレゼント候補として期待していましたが、残念無念。来年にご期待ください。
※(訂正)ロットの関係で、結果的にエアゾールではなくハンドスプレータイプになりました(2011/4/30)
(2010-11-26)
( 香水工場の )
香る生活
ローズウォーター#4
使い途が乏しいローズウォーター
先日から書き綴っている「ローズウォーター」は、倉庫に眠っているローズウォーターどうやって料理するかと悩んでいる間に心に浮かんでは消えるローズウォーターをあてもなく書き綴っていました。
「高価で凄い水」なのに使い途に今ひとつ、決定打がないところが苦しい素材です。
なつかしい「コンシンのウォーター」
当社ではローズウォーターを一度だけ製品化されたことがあります。製品化といっても売り物ではなくノベルティ製品です。キャンペーンプレゼントでした。
その名は「コンシンのウォーター」。
ローズウォーターに若干の粘度(トロミ成分)を加えてヘアローションとして出してみました。
乾けばサラサラ整髪剤として髪型を維持してくれて、さらに髪の毛が揺れるたびローズウォーターの香りがふんわりと漂うという製品です。
ナチュラルでゴージャスなヘアローションというコンセプトでした。
トロミ成分は、食品業界では需要が高くは様々な成分があります。食品に使われるくらいなので安全性が高い成分はいくらでもあるので、製品開発自体、技術的には手間暇かかりませんでしたが、・・・
・サラサラ水のはずのローズウォーターがゼリーのようにトロリとしている->(マイナス驚き)
・ローズオイルの香りと比較するとかなり弱い->(期待を裏切られる)
の2点の理由で、イマイチ評判は芳しくありませんでした。
中には正式な商品化を熱望される方もおられましたが、少数派でした(なんと社内では、未だ愛用しているスタッフがいます、在庫が残っておりますもんで)。
やっぱり、生でそのまま使うしか?
ローズウォーターは、やっぱり、生でそのまま使うしか?ないのではと思い始めています。
世の中には、普通の水や飲用のミネラルウォーターをそのまま顔のお肌にのせてポンポンたたく女性がそなりにおられるそうで、それがローズウォーターなら豪華な気がします。
フェーシャルローション(お顔用のローション)としてのローズウォーターってありでしょうか?・・・(続く)
(2010-11-18)
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