( 香水工場の )
香る生活
香りよし、二度咲きのキンモクセイ
日曜日、公園は家族連れの歓声があふれてました・・ (2021/10/03)
( 二度咲きがはじまったキンモクセイ、周囲はキンモクセイの香りが充満。本日撮影 )
今年は、涼しくなるのが早かったせいか、9月12日に開花がはじまりました。
例年にない早さ!
これは関東圏の話で、関西圏より西の地域では、まだ開花していないそうです。
だから、この記事は、関東圏の話なんですけど、とにかく早かったです。
当社は例年の開花に合わせて、金木犀キャンペーンをやっていますが、今年は早すぎて、
「思い出の金木犀キャンペーン」状態となっています。
ところが、昨日スタッフが「空鼻かな?キンモクセイの香りがするみたい」とつぶやいておりました。
事実だったんですね。
写真は開花前日といった感じの様相。
キンモクセイは近年、二度咲きする傾向が増えているのですが、二度咲きの場合は、二回目は花少な目で、花そのものが貧弱、香り弱し、なんですが、今年の二度咲きは、期待できそう。
香り高し!
心配していました。
いえいえ、当社の金木犀が売れなくなることではありません。
当社はほどほど売れればいいですから。
それより、勝負をかけて参入してきたメーカーさんやブランドさんが多くて、あんなに早く咲いて早く散っちゃうと、プロジェクト大丈夫かな~と・・しかし、二度咲きです、お互い頑張りましょう。
(2021-10-03)
( 二度咲きがはじまったキンモクセイ、周囲はキンモクセイの香りが充満。本日撮影 )
開花が早かった2021年のキンモクセイ
今年は、涼しくなるのが早かったせいか、9月12日に開花がはじまりました。
例年にない早さ!
これは関東圏の話で、関西圏より西の地域では、まだ開花していないそうです。
だから、この記事は、関東圏の話なんですけど、とにかく早かったです。
当社は例年の開花に合わせて、金木犀キャンペーンをやっていますが、今年は早すぎて、
「思い出の金木犀キャンペーン」状態となっています。
来た~二度咲き
ところが、昨日スタッフが「空鼻かな?キンモクセイの香りがするみたい」とつぶやいておりました。
事実だったんですね。
写真は開花前日といった感じの様相。
キンモクセイは近年、二度咲きする傾向が増えているのですが、二度咲きの場合は、二回目は花少な目で、花そのものが貧弱、香り弱し、なんですが、今年の二度咲きは、期待できそう。
香り高し!
キンモクセイ香水、新規参入が多くて・・
心配していました。
いえいえ、当社の金木犀が売れなくなることではありません。
当社はほどほど売れればいいですから。
それより、勝負をかけて参入してきたメーカーさんやブランドさんが多くて、あんなに早く咲いて早く散っちゃうと、プロジェクト大丈夫かな~と・・しかし、二度咲きです、お互い頑張りましょう。
(2021-10-03)
( 香水工場の )
香る生活
香りの花:フジバカマ
クレオパトラ級の優雅さ (2021/10/03)
( 秋の七草、藤袴 = フジバカマ )
フジバカマの季節がやってきた。
この「香りの花」シリーズは、著者・国分が、自分で見て、自分で香りを確かめ、自分で撮影した花をメインに掲載しているが、残念、今回のフジバカマは、自分で見てきた花ではない。
もちろん、見たことはあるが、今回の記事では、写真はフォトライブラリー ( photolibrary.jp )さんから購入した。
記事の元となるストーリーは、作家・岡崎英生さんの記事に触発されてである。
フジバカマ そこはかとなく漂うはかなげな・・(日刊ゲンダイDIGITAL 2021/09/30)
記事を読み、いやーフジバカマの季節だな~と思いました。
私がこのビジネスに入る前、フジバカマは名前も姿もまったく認識なかった。
はじめて認識したのは、20年くらい前、お香の老舗「松栄堂」(京都)さんのお店でのこと。
かすかな風に花を揺らしていた鉢植のフジバカマに「これがフジバカマです」と説明されたとき。
雑草?と思う程度の普通の草に見えた。
(七草とはそういうものである)
しかし、その香りをイメージした松栄堂さんのお香は、和的で懐かしかった。
聞けば、奈良や平安時代の宮廷で愛されていた花・香りとのこと。
生花には香りはなく、「花穂を刈り取って束ね、しばし陰干しにしてドライフラワーにすると、にわかに上品でみやびな香りを放つようになるのだ」
「源氏物語の薫の君や匂宮は、近づくとこんな匂いがしたのだろうか」
という一文が空想をかき立てる。
女王クレオパトラ7世は、宮廷をバラの花の香りで満たし、自身もバラ風呂に入り、バラの香油を全身に付け、その香りは多くの権力者たちを魅了したと伝えられている。
日本の平安貴族たちも、フジバカマで宮中や自身を香らせたのではないか、と思ったりする。
実は、20年前、当社にはオードパルファム「藤袴(フジバカマ)」なる香水が存在した。
いつしかひっそりと天に召されてしまった。
原料調達問題で止めたのか、それもと人気不足でそうなったのか、定かでない。
しかし、人気がなかったことは確かだ、製品が早すぎたのだと思う。
今ならどうか?・・人々の心の中に宮廷時代への郷愁が生まれてきた可能性は?
(眞子さま人気は、宮廷時代への郷愁と関係があるのではないかとボクは勝手に空想している)
次回の新作ミーティングで提案しようか、どうしようか・・
(2021-10-03)
( 秋の七草、藤袴 = フジバカマ )
フジバカマの季節
フジバカマの季節がやってきた。
この「香りの花」シリーズは、著者・国分が、自分で見て、自分で香りを確かめ、自分で撮影した花をメインに掲載しているが、残念、今回のフジバカマは、自分で見てきた花ではない。
もちろん、見たことはあるが、今回の記事では、写真はフォトライブラリー ( photolibrary.jp )さんから購入した。
記事の元となるストーリーは、作家・岡崎英生さんの記事に触発されてである。
フジバカマ そこはかとなく漂うはかなげな・・(日刊ゲンダイDIGITAL 2021/09/30)
記事を読み、いやーフジバカマの季節だな~と思いました。
フジバカマの思い出、初のフジバカマ体験
私がこのビジネスに入る前、フジバカマは名前も姿もまったく認識なかった。
はじめて認識したのは、20年くらい前、お香の老舗「松栄堂」(京都)さんのお店でのこと。
かすかな風に花を揺らしていた鉢植のフジバカマに「これがフジバカマです」と説明されたとき。
雑草?と思う程度の普通の草に見えた。
(七草とはそういうものである)
しかし、その香りをイメージした松栄堂さんのお香は、和的で懐かしかった。
聞けば、奈良や平安時代の宮廷で愛されていた花・香りとのこと。
生花には香りはなく、「花穂を刈り取って束ね、しばし陰干しにしてドライフラワーにすると、にわかに上品でみやびな香りを放つようになるのだ」
「源氏物語の薫の君や匂宮は、近づくとこんな匂いがしたのだろうか」
という一文が空想をかき立てる。
クレオパトラとの共通性
女王クレオパトラ7世は、宮廷をバラの花の香りで満たし、自身もバラ風呂に入り、バラの香油を全身に付け、その香りは多くの権力者たちを魅了したと伝えられている。
日本の平安貴族たちも、フジバカマで宮中や自身を香らせたのではないか、と思ったりする。
香水「フジバカマ」復活プラン
実は、20年前、当社にはオードパルファム「藤袴(フジバカマ)」なる香水が存在した。
いつしかひっそりと天に召されてしまった。
原料調達問題で止めたのか、それもと人気不足でそうなったのか、定かでない。
しかし、人気がなかったことは確かだ、製品が早すぎたのだと思う。
今ならどうか?・・人々の心の中に宮廷時代への郷愁が生まれてきた可能性は?
(眞子さま人気は、宮廷時代への郷愁と関係があるのではないかとボクは勝手に空想している)
次回の新作ミーティングで提案しようか、どうしようか・・
(2021-10-03)
( 香水工場の )
香る生活
香りの花:オシロイバナ
夕方から夜に香る癒やしのフローラル (2021/10/03)
( 近年、香りが弱くなる傾向を感じるオシロイバナ [2021/09/27]近所で撮影 )
オシロイバナには、香りがあることをご存じですか?
Wikipediaにはこんな説明が・・
・花は夕方開き、芳香がある。このため和名としてはユウゲショウ(夕化粧)とも呼ばれる
・英語では「Four o'clock」、中国語では「洗澡花」(風呂に入る時間から)
端的な説明ですね・・日本語の「夕化粧」はすごく詩的な響き。
中国語の「洗澡花」は夕方から香ることの特徴がよく表現されたきれいな言い方。
英語は、ずばり「午後4時から香るぜ」かな? 世界中で愛されていることがわかる。
そのへんで、無造作に咲いているので、案外、意識して、しげしげと見ることが少ない花。
なんですが、色彩はきれいだし、花はかわいい。それに長い期間咲いている。すごくありがたい花なんです。
黒い種には純白の実が詰まっており、それを白粉(おしろい)にみたてて遊んだ人もいるかもしれません。
( 白粉ような白い実 )
オシロイバナは見た目の愛らしさ以外に香りが魅力的。
キンモクセイのように「これが私の香り」といった特徴的な香りではない。
が、ふんわり優しいフローラル。汎用的な「お花の香り」、ある意味ブーケ調な香りと言えるかも。
強くはありません、かすかに、ほのかに香る。
どうです?・・雑草のように生命力旺盛で、見た目可愛く、香り芳しく、それでいて主張しないところが、もっと評価されてよい花だと思ってしまう。
(企業内にも、こんな優秀で縁の下の力持ち的な人いるよな~と、人間社会と重ねてしまう。人間社会は、どちからといえば、アピール力がある人にスポットが当たりますけどね)
オシロイバナの開発リクエストは、過去数年で数件いただいています。
多い方ですね。
しかし、特徴的な香りが薄い、これがオシロイバナといってもピンと来ない製品になるのではないかと思う。それと、その他事情があり、製品化は現状、予定がありません。残念です。
しかし、日常的に出会える機会が多い花です。
チャンスがあれば、みなさんも、オシロイバナを再度見直してみることをおすすめしたい。
(2021-10-03)
( 近年、香りが弱くなる傾向を感じるオシロイバナ [2021/09/27]近所で撮影 )
オシロイバナの香り
オシロイバナには、香りがあることをご存じですか?
Wikipediaにはこんな説明が・・
・花は夕方開き、芳香がある。このため和名としてはユウゲショウ(夕化粧)とも呼ばれる
・英語では「Four o'clock」、中国語では「洗澡花」(風呂に入る時間から)
端的な説明ですね・・日本語の「夕化粧」はすごく詩的な響き。
中国語の「洗澡花」は夕方から香ることの特徴がよく表現されたきれいな言い方。
英語は、ずばり「午後4時から香るぜ」かな? 世界中で愛されていることがわかる。
今さらながらオシロイバナの魅力
そのへんで、無造作に咲いているので、案外、意識して、しげしげと見ることが少ない花。
なんですが、色彩はきれいだし、花はかわいい。それに長い期間咲いている。すごくありがたい花なんです。
黒い種には純白の実が詰まっており、それを白粉(おしろい)にみたてて遊んだ人もいるかもしれません。
( 白粉ような白い実 )
オシロイバナは見た目の愛らしさ以外に香りが魅力的。
キンモクセイのように「これが私の香り」といった特徴的な香りではない。
が、ふんわり優しいフローラル。汎用的な「お花の香り」、ある意味ブーケ調な香りと言えるかも。
強くはありません、かすかに、ほのかに香る。
どうです?・・雑草のように生命力旺盛で、見た目可愛く、香り芳しく、それでいて主張しないところが、もっと評価されてよい花だと思ってしまう。
(企業内にも、こんな優秀で縁の下の力持ち的な人いるよな~と、人間社会と重ねてしまう。人間社会は、どちからといえば、アピール力がある人にスポットが当たりますけどね)
制作依頼がたまにくるオシロイバナ
オシロイバナの開発リクエストは、過去数年で数件いただいています。
多い方ですね。
しかし、特徴的な香りが薄い、これがオシロイバナといってもピンと来ない製品になるのではないかと思う。それと、その他事情があり、製品化は現状、予定がありません。残念です。
しかし、日常的に出会える機会が多い花です。
チャンスがあれば、みなさんも、オシロイバナを再度見直してみることをおすすめしたい。
(2021-10-03)
( 香水工場の )
香る生活
2021年秋冬のダブルベタ
今年も開催します・・(2021/09/29)
( マスク荒れにもベタガード )
ご注文個数の2倍のベタガードを発送する企画です。
今シーズンは下記のスケジュールにて開催します。
(2021-09-29)
( マスク荒れにもベタガード )
ダブルベタとは?
ご注文個数の2倍のベタガードを発送する企画です。
今シーズンは下記のスケジュールにて開催します。
第1弾:11月1日-7日 (在庫切れの場合、途中終了)
第2弾:12月1日-7日 (在庫切れの場合、途中終了)
第3弾:02月1日-7日 (在庫切れの場合、途中終了)
第2弾:12月1日-7日 (在庫切れの場合、途中終了)
第3弾:02月1日-7日 (在庫切れの場合、途中終了)
(2021-09-29)
( 香水工場の )
香る生活
香りの花:アベリア
人気(ひとけ)が少ない早朝に香る (2021/09/26)
( 生垣などに多いアベリア、香りが心地よい )
この花、ご存じですか?
生け垣の花としてよく見かける花。
同じく生け垣に多いツツジは開花時に「見てくれ!」と言わんばかりのアピール力ですが、こちらは咲いても控え目。
そして、長~い期間咲いているので、逆にありがたさも薄らぐのかな。
名前を知っている人も少ない。
実は、私も知らなかったのですが、香りの良さに驚き、調べました。
「アベリア」。
初夏から咲き続けてまだ満開が継続中。
(今まで認識せずに過ごしてきたこと、すみませんでした)
秋や春、花はポツポツと少な目ですが、なんか一年中咲いているイメージです。
最初にこの花の香りを認識したのは、早朝、近く通り過ぎた際。
「あれ、なんか甘いアンモニアのような匂いが!」
アンモニアのような匂いとは、私的に「妖艶な香りで幸福感をもたらす香り」の意味。
強いアンモニア臭は、卒倒するクササですが、微かに甘く香るアンモニア臭ってのもある。
昼間はあまり感じないけど、人通りが少ない早朝、アベリアからは妖艶な香りが漂います。
ジャスミンほど、強く香りませんが、ジャスミンにやや似た香り、そして香り方。
インドールやスカトールが微量混じっているかも。
インドールとは、ズバリ、大便臭の元ながら、ごく微量に存在することで色気が出る香りなんです。
香水の原料としても使います、セクシーさを演出したいときとか。
アベリア、見つけたら、ぜひ香りを試してください。
(2021-09-26)
( 生垣などに多いアベリア、香りが心地よい )
意外にもよく香るアベリア
この花、ご存じですか?
生け垣の花としてよく見かける花。
同じく生け垣に多いツツジは開花時に「見てくれ!」と言わんばかりのアピール力ですが、こちらは咲いても控え目。
そして、長~い期間咲いているので、逆にありがたさも薄らぐのかな。
名前を知っている人も少ない。
実は、私も知らなかったのですが、香りの良さに驚き、調べました。
「アベリア」。
初夏から咲き続けてまだ満開が継続中。
(今まで認識せずに過ごしてきたこと、すみませんでした)
秋や春、花はポツポツと少な目ですが、なんか一年中咲いているイメージです。
アベリア・・香りの花認定
最初にこの花の香りを認識したのは、早朝、近く通り過ぎた際。
「あれ、なんか甘いアンモニアのような匂いが!」
アンモニアのような匂いとは、私的に「妖艶な香りで幸福感をもたらす香り」の意味。
強いアンモニア臭は、卒倒するクササですが、微かに甘く香るアンモニア臭ってのもある。
昼間はあまり感じないけど、人通りが少ない早朝、アベリアからは妖艶な香りが漂います。
ジャスミンほど、強く香りませんが、ジャスミンにやや似た香り、そして香り方。
インドールやスカトールが微量混じっているかも。
インドールとは、ズバリ、大便臭の元ながら、ごく微量に存在することで色気が出る香りなんです。
香水の原料としても使います、セクシーさを演出したいときとか。
アベリア、見つけたら、ぜひ香りを試してください。
(2021-09-26)
( 香水工場の )
香る生活
ミニ勉強会:ヒヤシンスとヒヤシンス香水
ヒヤシンスの香り成分は、予想より強烈なニオイだった (2021/09/22)
( フェニルアセトアルデヒドは、ヒヤシンスを代表する香り成分、別名ヒヤシンスアルデヒド )
当社にはお買い物時のコメント欄などに「○○の香り、創って!」というご要望は、それなりによくいただきます。
だからといって、そんなに創れるものではない。
そこは、お客様もご存じ。軽い気持ち、または、あいさつ程度のコミュニケーションとして書かれる方も多い。
今回は、VOICE(商品レビュー) に「ヒヤシンス香水を創って!」というご要望がきました。
通常は、要望リストに加えますが、すぐに何かしらのアクションを起こすことは、あまりない。
ですが、今回は「そういえば、ヒヤシンスは検討したことがないな~」と感じました。
社内ミーティングでヒヤシンスの香りを確かめることにしました。
とはいえ、ヒヤシンスは、早春の花、実物は来年チェックですね。
今回は、ヒヤシンスの花の香りの代表的成分であるフェニルアセトアルデヒドをスメリングしました。
フェニルアセトアルデヒド?・・舌がひっくり返るようなネーミング、なんか恐ろしくケミカルなイメージでしょ?
ところが、自然界の天然成分で、ヒヤシンス以外、果物やチョコレートなどにも含まれる。
蜂蜜のような甘さとグリーン感がある香りとされる。
タバコのフレーバーや、ピーチやラズベリーなど果物香料にも利用されるんですよ。
(フェニルアセトアルデヒド、いいじゃないか!)
(でも、ちょっと手を加えると覚醒剤成分にもなりうる怪しさも併せ持つのだ)
フェニルアセトアルデヒドは、別名「ヒヤシンス・アルデヒド」とも呼ばれるくらい、ヒヤシンスの特徴的な香りなんです。
だから、ヒヤシンス香水を創るなら、フェニルアセトアルデヒドから香りを組み立てることになるだろう。
それに、ヒヤシンスには花から天然香料 (アブソリュート) が採れる。
こちらも配合して、スタイリッシュで爽やかでナチュラルな香り、できそうな気がしますね、まあ、これは私の素人考え。
花の香水を開発する場合、これだけの原料が最初から特定できていたら、簡単な気がしますが、調香師に聞いたら、そう簡単な話ではないようです。
その理由は、フェニルアセトアルデヒドをスメリングしてわかりました。
ムエットの先端につけたフェニルアセトアルデヒドを鼻に近づけると、おお、パワフルな匂い・・
しかし、よい香りとは思えない、なんか、ゲロゲロに輝く下品さ。
ボクには、熟れて痛んだフルーツのニオイ、怪しさ満載ではないか!
こういう香りは、うまく使えば、濃厚な優雅さ、セクシーさが際立つのだが、上品できれいな香りに落とし込むには、調香師にそれなりの腕が求められるだろう。
いやー今回も勉強になりました。
ヒヤシンスは、実際の花の香りを来年見に行きたいと思います。
【ミニ勉強会シリーズ】
(2021/09/22) ヒヤシンスとヒヤシンス香水
(2021/07/01) チュベローズ
(2021-09-23)
( フェニルアセトアルデヒドは、ヒヤシンスを代表する香り成分、別名ヒヤシンスアルデヒド )
「ヒヤシンス香水、創って!」
当社にはお買い物時のコメント欄などに「○○の香り、創って!」というご要望は、それなりによくいただきます。
だからといって、そんなに創れるものではない。
そこは、お客様もご存じ。軽い気持ち、または、あいさつ程度のコミュニケーションとして書かれる方も多い。
今回は、VOICE(商品レビュー) に「ヒヤシンス香水を創って!」というご要望がきました。
通常は、要望リストに加えますが、すぐに何かしらのアクションを起こすことは、あまりない。
ですが、今回は「そういえば、ヒヤシンスは検討したことがないな~」と感じました。
社内のミニ勉強会で香り確認
社内ミーティングでヒヤシンスの香りを確かめることにしました。
とはいえ、ヒヤシンスは、早春の花、実物は来年チェックですね。
今回は、ヒヤシンスの花の香りの代表的成分であるフェニルアセトアルデヒドをスメリングしました。
フェニルアセトアルデヒド?・・舌がひっくり返るようなネーミング、なんか恐ろしくケミカルなイメージでしょ?
ところが、自然界の天然成分で、ヒヤシンス以外、果物やチョコレートなどにも含まれる。
蜂蜜のような甘さとグリーン感がある香りとされる。
タバコのフレーバーや、ピーチやラズベリーなど果物香料にも利用されるんですよ。
(フェニルアセトアルデヒド、いいじゃないか!)
(でも、ちょっと手を加えると覚醒剤成分にもなりうる怪しさも併せ持つのだ)
ヒヤシンス香水を創るなら・・
フェニルアセトアルデヒドは、別名「ヒヤシンス・アルデヒド」とも呼ばれるくらい、ヒヤシンスの特徴的な香りなんです。
だから、ヒヤシンス香水を創るなら、フェニルアセトアルデヒドから香りを組み立てることになるだろう。
それに、ヒヤシンスには花から天然香料 (アブソリュート) が採れる。
こちらも配合して、スタイリッシュで爽やかでナチュラルな香り、できそうな気がしますね、まあ、これは私の素人考え。
花の香水を開発する場合、これだけの原料が最初から特定できていたら、簡単な気がしますが、調香師に聞いたら、そう簡単な話ではないようです。
その理由は、フェニルアセトアルデヒドをスメリングしてわかりました。
熟れたフルーツのニオイ
ムエットの先端につけたフェニルアセトアルデヒドを鼻に近づけると、おお、パワフルな匂い・・
しかし、よい香りとは思えない、なんか、ゲロゲロに輝く下品さ。
ボクには、熟れて痛んだフルーツのニオイ、怪しさ満載ではないか!
こういう香りは、うまく使えば、濃厚な優雅さ、セクシーさが際立つのだが、上品できれいな香りに落とし込むには、調香師にそれなりの腕が求められるだろう。
いやー今回も勉強になりました。
ヒヤシンスは、実際の花の香りを来年見に行きたいと思います。
【ミニ勉強会シリーズ】
(2021/09/22) ヒヤシンスとヒヤシンス香水
(2021/07/01) チュベローズ
(2021-09-23)
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