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( 香水工場の )

香る生活


2018年の新作香水
ご要望が多かった香りの中から新作制作中、2018年は、2作品を新作香水としてリリースできそうです (2018/01/02)

新しい香り試作中
新しい香りの試作(ライラック・プルメリア・菖蒲の葉・スイートピー)


新年のご挨拶


新年おめでとうございます。

関東地方は、穏やかな晴天に恵まれて、私には縁起がよい一年のスタートとなりました。

しかし、その後、親戚の家に年始のご挨拶に行き酩酊。恥ずかしいスタートとなりました。

新年の抱負は、自分の中でいくつか決めておりましたが、追加で「お酒コントロール」の一文入れることにしました。


新作香水ミーティング


昨年末、新作香水ミーティングを行いました。年をまたいだので「昨年」ですが、実際はほんの一週間前。

2018年も新作香水を、1点か2点程度リリース予定です。当社では新作はおおむね「4月リリース」が伝統化していますが、今年も4月1日リリースに向けて最終段階に入ります。


ご要望が多い香り


当社には「○○の香り、ありますか?」「○○を制作してください」といったご要望が、ご注文のコメント欄やメールとして来ます。

また、昨年はメルマガにて、"製品化したいお花の香り"ミニアンケートも実施しました。

様々なお花や果物の香りをご提案いただきました。

その中には、すでに過去トライ済みのもので、「絶体に制作できない」とか「原料が使用自粛になった」というようなものもあります。

そのため、未だトライしたことがなく、可能性がありそうな中で、次の4点が選ばれ検討されてきました:

(1) ライラック
(2) プルメリア
(3) 菖蒲の葉
(4) スイートピー


処方の制作方法


当社の香りは、多くは社内のパフュームが処方を制作してきました。

しかし、香水を取り巻く環境の変化、多くは、IFRAによる自主規制の強化と原料の入手困難化があり、自社だけで香りを制作することが、次第に厳しくなってきている事情があります。

そのため、2018年の新作は、外部のパフューマー様にも制作依頼を出し、当社の趣旨に応じた香りをデザインしていただく方式で処方の作成をすすめています。


スメリング・ミーティングで選ばれた香り


制作テーマは、上記4品。

試作が上がってきました。そこで、社員によるスメリング・ミーティングを行った結果、2018年の新作は次の香りとなりました:

(3) 菖蒲の葉
(4) スイートピー

最終決定ではありません。

香りの直し・ラベルデザイン・薬事規制の調査・・・まだいろいろあります。

無事リリースできるか、まだ予断を許しませんが、リリースに向けて活動中です。


(2018-01-02)
( 香水工場の )

香る生活


長瀞のロウバイ
師走ですね、年が明けるとすぐにロウバイの季節です。今年も長瀞のロウバイ園は観光客で賑わいそう (2017/12/19)

長瀞ロウバイのチラシ
(長瀞ロウバイのチラシ、長瀞観光協会さんにてミーティング中。わずかに見える方は事務局長の田島氏。手前チラシの中に当社の「ろうばい」香水の情報が入っています)


自然豊かな長瀞(ながとろ)


東京圏の人なら「長瀞」はだいたい通じますが、それ以外の地方の方だと聞かない地名かと。

私は、地方から上京し、学生時代、化石を探す地質学実習のようなイベントで連れて行かれたことが最初の長瀞体験でした。

都心から電車で2時間で行ける割には、本格的な山岳地帯、ラフティングや川下りの景勝地としても有名です。

地質学的におもしろい地層が露出しており、この夏に放送されたNHKの人気番組『ブラタモリ』ではタモリさんの満足そうな表情が印象的でした。


水源 = 水道オタクの聖地


長瀞はそれだけでなく、東京の主要河川である荒川の源流地域です。

東京都民に水道水を供給する多摩川と荒川は、水道オタクにとって「超」が付く重要な川、聖なる川です。

そして、それらの源流地帯はオタクたちの「聖地」でもあります。

水道オタクには、港区や千代田区などの23区に住むか・区外に住むか、ナンバープレートが品川か・練馬かなどといった話は、どうでもよいのです。

しかし、「多摩川水系の水道水」を飲んでいるのか、「荒川水系の水道水」を飲んでいるか、は大きな問題なんです(とはいえ、現在は水量で優る荒川水系の水は多摩川エリアにも供給され、ミックスされて住民に供給されています)。

長瀞は、そんな聖地の一つでもあります。


長瀞観光協会さんからの連絡


今年、働く女性起業家のような新聞記事の企画で、弊社の社長が取り上げられました。日本では珍しい香水メーカーを起業したこと、その製品例として香水「ろうばい」が記事になりました。

「ろうばい」は長瀞の山・宝登山(ほとさん)の山頂付近に拡がる蝋梅園で、フィールドワーク(野外で香水処方を制作する調香手法)を行い制作されたといった記事です。

その記事が長瀞観光協会さんの目にとまったようです。

何か協業できたらいいですね、という話から、観光協会さんが発行する「ロウバイまつり」(1/13-2/12)のチラシに弊社の「ろうばい」を掲載いただくことになりました。

ありがたいお話ですね。


(チラシの中の「ろうばい」の部分)



長瀞 ロウバイまつり


お世話になりますので、一度訪問しようと、昨日都内から長瀞まで出かけました。

事務局長の田島さんにお会いして、いろいろお聞きしました。

いろいろな世間話で盛り上がりましたが、興味深かったことを数点、書き綴ります。

・長瀞の年間観光客数は?・・・・・300万人
→ すごいですね、7,000人の街に、毎日1万人弱が訪れる計算になります

・ロウバイまつりの観光客数は?・・30万人
→ このうちチラシを手に取る人は、私の勝手な推測で1万人くらいか

・ロウバイは12月に咲き始める?・・YES
→ この日で、まだ全体の1%くらいですが、咲いているものもあるそうです

・川下りが、変な呼び方になっていませんか?・・ライン下り
→ 長瀞で川下りの商業営業している3社のうち、2社が「ライン下り」、1社が「船下り」、観光協会さんは「川下り」、ブラタモリでは「川下り」が使われたそうです。ちなみに「ライン」とは本来ドイツ・ライン川

・長瀞のテレビ年間露出件数は?・・200件くらい?
→ 旅番組やグルメ番組などテレビロケの場合、撮影場所や地元情報、撮影許可の申請など観光協会さんがコーディネイトすることが多いそうで、長瀞観光協会さんの場合、年間100件くらいお受けしているとのことです

→ 観光協会さんを通さないロケだと全体で、200件くらいあるかもとのことでした。テレビの取材、よく来るんですね


秩父太平洋セメント
(帰り道、秩父鉄道の車窓から夕暮れの秩父セメントの巨大工場を撮影。長瀞町の隣、秩父市には豊かな石灰岩を利用した巨大なセメント工場があります。車窓の風景は、一変して工業地帯です)



★リンク先・・・

香水「ろうばい」
ロウバイまつり
長瀞観光協会



(2017-12-19)
( 香水工場の )

香る生活


オリーブの木、もらってくれる方いませんか?
当社のオリーブの木を引き取ってくれる方を探しています (2017/12/08)

オーリブの木
オーリブの木

※近所の方にもらっていただき、太陽光たっぷりのお庭に引っ越しました。ありがとうございました(12/24)


オリーブの鉢植え


このオリーブは、3年前に事務所の入り口に置くために購入しました。

最初の年、次の年、と成長し花をつけ、実もなりました。

しかし、今年は長雨が多く、さらに引っ越してきた新しい事務所では、南側に大きなビルがあり、日の当たりがよくありません。

強い日差しと乾燥を好むオリーブには、現在の事務所はよくない環境のようです。

葉の色が次第にくすんできており(冬になると毎年こうなりますが)、日差しがあるところへの移動させてあげたいと模索中です。


オリーブの鉢植え、どなたか?


希望の方がおられるなら無料でお譲りします。

ただし、下記の条件を満たす方にお譲りできたらと思います:

(1) 日光が当たる場所に置いていただける方
(2) 関東地方にお住まいの方(国分が車にてお運びしますので)


・オリーブの高さ:180cm
・鉢の高さ:36cm
・鉢の幅:43cm
・重量:(計測器がないので)持ち上げた感触では15kgくらい



オリーブの育て方


うまくいっていない私が説明するのも説得力に欠けますが、ネットで調べた範囲で。

オリーブは一般に育てやすい庭木と言われています。

(1)日光を好むので、一年中、日光が当たる場所が理想

(2)乾燥に強く過湿に弱い。水はけを良くして、水のやりすぎに注意

(3)酸性土壌を嫌うので、数年に一度、石灰を混ぜて土を中和する(日本の土壌は弱酸性に傾きがち)

(4)寒さに一定の耐性があり、マイナス3度まで耐えられるので関東でしたら、霜や雪の日をさければ、真冬の屋外でも問題ない(逆にある程度寒さにさらさないと花を付けにくいとのこと)




(2017-12-08)
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香る生活


龍涎香、買いませんか?
高価な香料ですが、買いたい人は限られている (2017/12/01)


日本テレビ『沸騰ワード10』2017年10月27日放送分で取り上げられた龍涎香


テレビで龍涎香(りゅうぜんこう)


先日テレビを付けていたら、バラエティ番組で "龍涎香" が取り上げられていました。

龍涎香(りゅうぜんこう、別名アンバーグリス)と言えば、香水業界では、有名な4大動物香料の一つ。

一番有名な動物香料は、おそらくムスク。その次くらいに話題に上る香水原料です。

「なんで龍涎香が」と見始めたのですが、オチまできっちり、バラエティ番組仕上げとなっており楽しめました。


海岸で龍涎香を探す人


内容は、沖縄の海辺で龍涎香を探す人々の取材からはじまり、その鑑定のため大阪にある香料会社さんに持ち込むというストーリー。

我らから見れば、龍涎香が海岸に落ちていることは、まあ、普通はありませんので、オチはみえみえ。

にもかかわらず、龍涎香を売ったお金で何を買おうかと百貨店に立ちよって夢を膨らませる父娘の姿・・・

(鑑定してもらう前に、百貨店まできて皮算用やるかな?)

と、演出臭くもありましたが、夢を膨らませる父娘の姿がいじらしく、ドキドキしながら見ました。

結果は、龍涎香らしき物は発泡スチロールの塊と判明、残念。

ブツから漂う香りは、アンバーグリスの妖艶な香りではなく、たぶん磯臭い香りだったはずです。


香水には、龍涎香はほぼ使用されない


ところで、龍涎香は、希少な香水原料として高価なんですが、実は一般の香水にこの原料が使われることはほぼありません。

使用されるとしたら、龍涎香にマニアチックな思い入れがあるごく一部の顧客層をターゲットとする希少な製品、一般への販売を目的としないクローズドな製品くらいと思われます。

なぜなら、

(1) 龍涎香はワシントン条約の対象物

(2) 安定した品質&量の確保が不可能

(3) 品質がよい合成龍涎香の香料が存在する


香水原料としてのムスクが、香水業界では、ほぼ100%合成ムスクしか利用されない事情とよく似ています。

このように香水ブランドや香水メーカーでは本物の龍涎香を必ずしも必要としていません。

上のテレビ番組でも仮に「本物」と鑑定された場合、さて、買い取ってくれる売り先・買取業者が問題となります。誰が買い取ってくれるのでしょうか?


当社にも打診が来る龍涎香


「龍涎香を見つけました、興味ありませんか?」と、たまに電話やメールで連絡が来ます。

買い取り打診です。

日本の香水ブランドや香水メーカーでは関心は薄いでしょう。

その理由は上記事情以外にプラスして、香水原料取引の特殊な事情があります。

話が長くなるので割愛しますが、一言で言えば信用と実績がある商社や代理店を通さないと、香水原料はリスクが高すぎるという事情、いや恐怖心と言うべきか。

「海辺に打ち上げられた」というだけの出所不明の原料は、恐ろしいものです。

成分分析を行ったとしてもです。


ワシントン条約の規制


さらに海外産の場合は、ワシントン条約の規制がありますので、原産国証明以外に、輸出元政府及び日本国政府から発行される双方の正式な許可証も必要となります。

(学術的な理由がないと発行されないかもしれない)

ワシントン条約の規制対象物を所有し使用するということは、国産・海外産を問わず、正規に入手したブツであることを証明する何らかの書面や手続きをしていなければ、いつ誰から、後ろを刺されるかわかりません、そんなリスクがあります。

リスクが高く手続きも大変な龍涎香に関心を抱く香水ブランドやメーカーは少ないはずです、日本の場合。

もちろん、多彩な価値観を持つ経営者さんは山のようにおられますので、龍涎香を買いたいという企業もそれなりにあるでしょう。

しかし、平均的な日本の企業では少ない気がします。

日本では、むしろ、「お香」や「漢方薬」のメーカーさんの方が関心が高いかもしれません(あくまで個人的な空想)


世界の龍涎香の販路


現在、龍涎香が見つかる海域は、インド洋やアラビア半島周辺が多いようです。マダガスカル島とか。

これら地域で発見される龍涎香の一部は、世界に密輸されるものもあります。とくに世界の香水ブランドがひしめくフランスへの持ち込みが多いようです。

とはいえ密輸されたものは、(ここからは空想ですが)通常の企業では、少なくとも表向きは購入できませんので、裏ルートや闇チャネルへと流れていくものもあるでしょう。

麻薬もそうですが、密輸ビジネスはテロリストの資金源となるケースも多い。

テロリストへの警戒が国際的に高まる昨今、海辺で龍涎香を見つけても、その売り先となると、今の時代、なかなか厳しいものがありそうです。


(2017-12-01)
( 香水工場の )

香る生活


女性理容師さんとベタガード
理容師さんからのメール (2017/11/27)


(理容店や美容室の店員さんに試してもらいたいベタガード)

店員さんに試してもらいたいベタガード


仮にあなたは企業の開発担当かマーケターとします。もし自分の会社がハンドクリームを開発したら製品の検証と「お客様の声」を収集する場所はどこが最適でしょうか?

きっと理容店や美容室と答えられるでしょう。手や指先が酷使され、実際、手荒れに悩む人が多い場所なので、理容師さんや美容師さんが「これはいい!」と言ってくれれば、鬼に金棒です。

だから、理容店や美容室に試供品を持ち込もうというアイデアは、私も考えましたし、プロのマーケターも考えます。

しかし、理容店や美容室側では、様々な企業やブランドから、多種多様の試供品が持ち込まれるわけで、逆に煩わしく感じるお店も多いだろうと予測しています。だから当社から営業に出向いたことはありません。


長年通う床屋さんでの話


個人的な話ですが、長年通っている理髪店で、一度だけ、散髪中の世間話で、実は、私はハンドクリームを作っているんですよという話になり、お店で試してもらえませんか? みたいな流れになったことがあります。

店長の理容師さんは「そうなの? 知らなかった、早く持ってきて」と100%ウエルカムな返事。

しかし、理容師さんから見れば、相手は10年も通い続けるお得意様、ネガティブな返事になるわけがありません。

それで、まに受けて実際に持ち込むと、心中「本当に持ってきたの?」となりそうで、そのまま、何もなかったことにしました。

その後、同じ理容店に通っていますが、双方、このときの話に触れることはありません。


願ったり叶ったりの理容店のお客さまから


先日メールをいただいたお客さまは、女性理容師さんでした。ベタガードをお気に召していただいたとのこと、仲間の理容師にも紹介しますね、という内容でした。

なんと、私が長年、試してもらいたいと考えてきた理容師さんに偶然使っていただき、その上、他の方にも紹介しますとのお話。

当社から何らかの金銭的・物質的な見返りがないことは言うまでもありません。本当に、当社には願ったり叶ったりのありがたいお話でした。


女性理容師さんの存在


そのメールの中で気になったことがあります。女性理容師さんの存在です。

私は、子供の頃を除いて、床屋さんで女性の理容師さんに当たったことは皆無です。

最近はタクシーやバスも女性運転手さんが増えています。女性理容師さんも増えたのかな、と素朴に疑問を抱きました。

彼女のメールによれば「お顔そりサロン」を展開されているそうで、顔そり・シェービングにウエイトを置く女性理容店さんたちのネットワークでした。

男性向けの床屋をイメージすると違っているようです。


美容のためのシェービング


美容のためのシェービング。美容と言えば、美容院での施術になりそうです。しかし、美容院では、カミソリは法的に使えないので、理容師さんということなのでしょうか。

美容のためのシェービングに興味がわき、社内の女性スタッフに聞いてみると近年増えてきているとか。

お化粧のノリがよくなるというメリット以外に、顔色が明るくなる、気持ちが晴れるといった心理的な効果も。


欧米のシェービング事情


そういえば、英国では、シェービングだけを行うお店(サロン)や、いちおうバーバー(床屋)ながら顔だけのシェービングに特化したお店も人気と聞きます。

英国では、伝統的にプロにシェービングやってもらうことは貴族のたしなみでした。

それに、シェービングを含めたグルーミング(身だしなみ・お手入れ)にお金と時間をかける文化と伝統がありますよね。

そして、シェービングやグルーミング専用のツールやグッズ、コスメの高級ブランドもあります。

欧米の政治家のお肌や髪の手入れの行き届き具合は、テレビから見る範囲ではわかりませんが、「近くで見ると凄い」とある理容店の店主さんが話しておられました。

私が知っている英国や欧米のシェービング事情はこの程度ですが、日本では女性のためのシェービングが人気になってきることを知りました。
(2017-11-27)
( 香水工場の )

香る生活


純粋なローズのスキンケア、ローズジェル
引越しました
(2017-11-26)
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