( 香水工場の )
香る生活
ポーラの香水瓶展示会
かって、日本も西洋も貴族文化の品物は、ファッションにしても家具にしても装飾性が強いものばかりでしたが、現代では余分な装飾は落とされてしまうのが普通です。
しかし、香水瓶は特殊な例で現代でもそれなりに量産可能な範囲で装飾性を残している品です。
瓶自体に芸術性を見いだして芸術作品として商品を製作したラリック社(*)のような例もあり、香水瓶のコレクターがいたり、香水瓶の展示会や博物館があったりします。
きょうは、ポーラの展示会をご紹介。下記のサブタイトルに「古代の香り、西欧の香水」とありますが、香水そのものよりはおそらく古い香水瓶がいろいろ見られるのではないでしょうか。
企画展『ポーラ・コレクション2006 香りを彩る』
---引用----
ポーラ銀座ビル2Fポーラミュージアムアネックス(7月21日〜8月27日まで)では、ポーラ・コレクション2006『香りを彩るー古代の香り、西欧の香水、日本の香』を開催します。
現代では化粧やファッションをはじめ、生活の一部となって楽しまれている香りです。香りの歴史は古く、今から4000年以上前にまでさかのぼるといわれています。この展示では、西洋と日本、独自に発展してきた「香り」の文化を、ポーラ・コレクションの「香りのうつわ」で紹介していきます。併せて、江戸時代に化粧水や香りの抽出にも使われた蘭引、1960年代に使っていた調合台なども展示します。会期中毎週土曜日には、関連講座を開催するなどもりだくさんの企画となっています。
---引用ここまで----
「会期中毎週土曜日には、関連講座」とはヴェ・マン・フィス香料さんなどが調香セミナーのようなものをやってくれるようです。
古いボトルは気合いが入っていますが、製造技術が未熟でやはりモダンボトルの方が私には美しく感じられます。とはいえ過去の作品を知るのもフレグランス求道者にはタメになります。
(*)ラリック社:フランスのガラス製品メーカー。ルネ・ラリックによって創業される。ルネ・ラリックはアール・デコ時代の工芸デザイナー・宝飾デザイナー。コティ、ゲラン、ニナ・リッチなどの香水メーカーの香水瓶を制作。ラリック社は現在でも化粧品容器・香水ビンの世界的大手仏ポシェ社傘下で芸術性の高いガラス宝飾器など制作中。
(2006-08-02)
しかし、香水瓶は特殊な例で現代でもそれなりに量産可能な範囲で装飾性を残している品です。
瓶自体に芸術性を見いだして芸術作品として商品を製作したラリック社(*)のような例もあり、香水瓶のコレクターがいたり、香水瓶の展示会や博物館があったりします。
きょうは、ポーラの展示会をご紹介。下記のサブタイトルに「古代の香り、西欧の香水」とありますが、香水そのものよりはおそらく古い香水瓶がいろいろ見られるのではないでしょうか。
企画展『ポーラ・コレクション2006 香りを彩る』
---引用----
ポーラ銀座ビル2Fポーラミュージアムアネックス(7月21日〜8月27日まで)では、ポーラ・コレクション2006『香りを彩るー古代の香り、西欧の香水、日本の香』を開催します。
現代では化粧やファッションをはじめ、生活の一部となって楽しまれている香りです。香りの歴史は古く、今から4000年以上前にまでさかのぼるといわれています。この展示では、西洋と日本、独自に発展してきた「香り」の文化を、ポーラ・コレクションの「香りのうつわ」で紹介していきます。併せて、江戸時代に化粧水や香りの抽出にも使われた蘭引、1960年代に使っていた調合台なども展示します。会期中毎週土曜日には、関連講座を開催するなどもりだくさんの企画となっています。
---引用ここまで----
「会期中毎週土曜日には、関連講座」とはヴェ・マン・フィス香料さんなどが調香セミナーのようなものをやってくれるようです。
古いボトルは気合いが入っていますが、製造技術が未熟でやはりモダンボトルの方が私には美しく感じられます。とはいえ過去の作品を知るのもフレグランス求道者にはタメになります。
(*)ラリック社:フランスのガラス製品メーカー。ルネ・ラリックによって創業される。ルネ・ラリックはアール・デコ時代の工芸デザイナー・宝飾デザイナー。コティ、ゲラン、ニナ・リッチなどの香水メーカーの香水瓶を制作。ラリック社は現在でも化粧品容器・香水ビンの世界的大手仏ポシェ社傘下で芸術性の高いガラス宝飾器など制作中。
(2006-08-02)
( 香水工場の )
香る生活
ニッパチは策を練る
商業界には有名な「ニッパチの法則」があります。
・パレートの「2対8の法則」(企業の売上げ利益は上位20%の顧客が利益全体の80%を創り出す、上位20%の人々が社会全体の富の80%を所有する、など)
・特に日本では「2月と8月は商いが薄い」
という2つの法則です。
当たっているかどうかは意見が分かれるところですが、当社に関して言うと後者の「ニッパチ法則」は当たりです。
8月は香水の使用量が減ります。特にバニラ系のような甘めの香りは、暑苦しいのかもしれません。
そこで8月は、少し静かになった商売の合間を利用して今年後半と来年前半に向けた新製品開発のプランを立てる季節でもあるんです。
(2006-08-01)
・パレートの「2対8の法則」(企業の売上げ利益は上位20%の顧客が利益全体の80%を創り出す、上位20%の人々が社会全体の富の80%を所有する、など)
・特に日本では「2月と8月は商いが薄い」
という2つの法則です。
当たっているかどうかは意見が分かれるところですが、当社に関して言うと後者の「ニッパチ法則」は当たりです。
8月は香水の使用量が減ります。特にバニラ系のような甘めの香りは、暑苦しいのかもしれません。
そこで8月は、少し静かになった商売の合間を利用して今年後半と来年前半に向けた新製品開発のプランを立てる季節でもあるんです。
(2006-08-01)
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香る生活
熟年・旅パワー
先月の話です。東欧への玄関口ウィーンから成田に帰国する際、エコノミークラスのシートは、ワールドカップの影響で満席状態です。
まとまったエリアを確保できなかったのでしょか熟女ツアーのメンバーたちは2〜3名ごとに点在していました。
12時間のフライトは離陸後しばらくして食事となり映画を見て消灯となり朝食がでて着陸というスケジュールです。
ほとんどの人が旅の疲れか体力温存のために消灯中は静かに寝入っているのですが、私の後ろのおばさまは隣のおばさまとノンストップで話し続けています。
どうもツアーグループのちょっとした人気者だったようで、何人かのおばさまが入れ替わりやってきては立ったまま話す。話す。話す。
彼女たちはついに一睡もすることなくしゃべり続けたように思います。
途中ワインを頼んだりカップラーメンを頼んだり(オーストリア航空はカップ麺をおやつとして出してくれる)、そして「水割り、プリーズ」と言っていました。
疲れ切っている自分とはあまりにも対照的でした。
やや寝不足で成田に着陸。天井のキャビネットから荷物を取り出そうと手を伸ばしている最中、例の後ろのおばさまに声を掛けられました。
「ちょっと、アンタ、あの荷物取って下さらない?」
(2006-07-31)
まとまったエリアを確保できなかったのでしょか熟女ツアーのメンバーたちは2〜3名ごとに点在していました。
12時間のフライトは離陸後しばらくして食事となり映画を見て消灯となり朝食がでて着陸というスケジュールです。
ほとんどの人が旅の疲れか体力温存のために消灯中は静かに寝入っているのですが、私の後ろのおばさまは隣のおばさまとノンストップで話し続けています。
どうもツアーグループのちょっとした人気者だったようで、何人かのおばさまが入れ替わりやってきては立ったまま話す。話す。話す。
彼女たちはついに一睡もすることなくしゃべり続けたように思います。
途中ワインを頼んだりカップラーメンを頼んだり(オーストリア航空はカップ麺をおやつとして出してくれる)、そして「水割り、プリーズ」と言っていました。
疲れ切っている自分とはあまりにも対照的でした。
やや寝不足で成田に着陸。天井のキャビネットから荷物を取り出そうと手を伸ばしている最中、例の後ろのおばさまに声を掛けられました。
「ちょっと、アンタ、あの荷物取って下さらない?」
(2006-07-31)
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香る生活
ルームフレグランスと香水の違い
用途違い
使用用途が違うために「ルームフレグランス」と「香水」と呼ばれています。
ルームフレグランスは文字通りお部屋を香らせるためのフレグランスです。香水とは一般的に人につけるフレグランスを言います。
薬事的な違い
「肌に付ける」という点で、薬事法的には香水は"化粧品"、ルームフレグランスは"雑貨"となります。
香水とは?
香水は厳密な意味ではパルファンを指しますが、広くは肌につけるオーデコロン、オードトワレ、オードパルファン、パルファンなどをひっくるめて指します(オーデコロン、オードトワレ、オードパルファン、パルファンの違いは濃度)。
いずれにしても化粧品と見なされますので、薬事法の対象になります。つまりそれなりの厳しい製造規制を受けます。
フレグランスとは?
ところが、単にフレグランスといえば、香水もルームフレグランスも指すためモノによっては法的には化粧品であったり、雑貨であったりします。
ルームフレグランスと明記すれば明らかに「雑貨」です。こうなると薬事法の対象になりませんので自由に製造できて使用可能な香料の種類も増えます。
成分の違い
たとえば、当社では同じベルガモットの精油を使用するにも香水の場合は、特にベルガプテンフリー(WITHOUT BERGAPTEN)と呼ばれるタイプを使用します。
圧搾方式の柑橘類の精油には「光毒性」があることが知られています。光毒性とは文字通り直射日光(特に紫外線)と反応してシミ(色素沈着)や水疱などお肌へのトラブルを発生させます。
この発生原因の成分がベルガプテンです。ベルガモットのベルガプテンは有名ですが柑橘類の精油には広く見受けられます。
ルームフレグランス用途であればわざわざ高価なベルガプテンフリータイプは使用しません。
結論
「ルームフレグランス」と「香水」は似たような香料を使用していますが、お肌に直接つける香水は、より厳しい基準の原料と製造規制があります。
香水をルームフレグランスとして使用することはコストの面を別にすればまったく問題ありません。
一方、ルームフレグランスを香水として使用することはお勧めできません。何かしらトラブルがあったというニュースは聞いたことはありませんが、メーカーサイドはそのような使い方を想定していないためです。
もし気に入ったルームフレグランスがあり、どうしても自分に使用したいときは、ハンカチやティッシュなどにしみこませてポケットなどに入れるのはどうでしょうか?
(2006-07-29)
( 香水工場の )
香る生活
香水の有効期限・・・意外にも多い質問#3
先日「香水の有効期限・・・意外にも多い質問」に対して投書がありました。
「30年位前の香水、まだ使えました」
掲載許可いただきましたので、ご紹介します。
投稿者は、香水コレクターといってよいと思いますが、かなりの種類の香水をお使いの北海道の方です。
下にある「熟成30年物シャネルNo.5」の保管場所は押し入れの片隅で、夏場は20度、冬場は暖房するので10〜15度程度の比較的安定した気温だった、とのこと。
香水そのものは使えたようですが「口はガッチリとくっついてしまっていて、開けるのに・・・」別の問題が。
-------------------------------
ボトルが良ければ10年持つものもある、というお話ですが、私は香水はかなり持つものなのではないかと思っています。
ちょうど10年くらい前から香水を集め出したので、一般に言われている推奨消費期限(?)の1〜3年を超えてしまい10年モノ状態の香水が多々ありますが、匂いが変化する事もなく(多少変わっているのかもしれませんが…)、使えておりまして。
極端な話ですが、実家に30年位前の物ではないかと思われるシャネルの5番のコロン(フラコンです)と、17年位前に購入したサムサラのパルファム(こちらはスプレータイプのもの)がありますが、使ってみたら、変質している風もなく、普通に使えて驚きました。もつ物はかなり持つのかもしれません。
シャネルの5番は、さすがにトップはちょっとキツくなっているようですが、ミドル以降は現在売っているものより甘く香っているような気がします。
余談ですが、「1年〜3年で変質してしまった香水」はアトマイザーに移したものと一部のミニチュア香水だけです。
変色は結構あって、青や紫の色がついた香水は3〜5年で黄色がかった色に変色してしまいました。香りは変質してなかった(と思う)のですが。
-------------------------------
着色料を使用した香水は減少傾向ですが、相変わらずピンクやブルーに着色されるメーカーさんは多いですね。
着色料は数ヶ月から1年くらいで色落ちや変色します。
色落ちや変色は、消費者の不満が多い部分ですが、落ちない着色料って、むしろ恐いかもしれませんね。
(2006-07-28)
「30年位前の香水、まだ使えました」
掲載許可いただきましたので、ご紹介します。
投稿者は、香水コレクターといってよいと思いますが、かなりの種類の香水をお使いの北海道の方です。
下にある「熟成30年物シャネルNo.5」の保管場所は押し入れの片隅で、夏場は20度、冬場は暖房するので10〜15度程度の比較的安定した気温だった、とのこと。
香水そのものは使えたようですが「口はガッチリとくっついてしまっていて、開けるのに・・・」別の問題が。
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ボトルが良ければ10年持つものもある、というお話ですが、私は香水はかなり持つものなのではないかと思っています。
ちょうど10年くらい前から香水を集め出したので、一般に言われている推奨消費期限(?)の1〜3年を超えてしまい10年モノ状態の香水が多々ありますが、匂いが変化する事もなく(多少変わっているのかもしれませんが…)、使えておりまして。
極端な話ですが、実家に30年位前の物ではないかと思われるシャネルの5番のコロン(フラコンです)と、17年位前に購入したサムサラのパルファム(こちらはスプレータイプのもの)がありますが、使ってみたら、変質している風もなく、普通に使えて驚きました。もつ物はかなり持つのかもしれません。
シャネルの5番は、さすがにトップはちょっとキツくなっているようですが、ミドル以降は現在売っているものより甘く香っているような気がします。
余談ですが、「1年〜3年で変質してしまった香水」はアトマイザーに移したものと一部のミニチュア香水だけです。
変色は結構あって、青や紫の色がついた香水は3〜5年で黄色がかった色に変色してしまいました。香りは変質してなかった(と思う)のですが。
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着色料を使用した香水は減少傾向ですが、相変わらずピンクやブルーに着色されるメーカーさんは多いですね。
着色料は数ヶ月から1年くらいで色落ちや変色します。
色落ちや変色は、消費者の不満が多い部分ですが、落ちない着色料って、むしろ恐いかもしれませんね。
(2006-07-28)
( 香水工場の )
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